AdminerはphpMyAdmin代替のデータベース管理ツール
2017/03/09
Adminerとは?
PHPで書かれているデータベース管理ツールです。
http://www.adminer.org/
この「Adminer」は、PHP 1ファイルでできていて、インストールもファイルを置くだけで動作するという超便利なデータベース管理ツールです。
それでいて、MySQLだけでなく、Oracle、PostgreSQL、SQLiteなど多彩なデータベースを管理することができる点がすご過ぎます。
画面はシンプルながら、phpMyAdminと比べ軽快に動作しますので、システムの開発、メンテナンス時に一時的に使うツールとしては非常に役に立つのではないでしょうか。
というか、機能面でも phpMyAdminとほぼ変わらない機能を実装していますので、一時的な管理ツールとして以外にも普通にシステムの開発を行うにも問題ないでしょう。
対応の言語やエクスポートするフォーマットが少ないと言われていますが、日本語に対応していますし、SQL出力、CSV出力を備えていますので、実務的には困る場面はないのではないのでしょうか。
WordPressのプラグイン Adminer
Adminerは、WordPressのプラグインとして同名のものが用意されています。
WordPressのプラグインとしての「Adminer」については「WordPressのデータベース管理プラグインの決定版!Adminer」に記事を書きましたので、こちらを参照してください。
Adminerの使い方
Adminerの設置の仕方
Adminerは、下記の公式サイトからダウンロードできます。
http://www.adminer.org/
PHP 1ファイルがダウンロードされますので、それをサーバにアップするだけで利用できます。
アップして、そのファイルの URLを入力するだけで利用できます。
すごく簡単で、感動すら覚えます。
Adminerのログイン画面
画面を見てもらえば分かりますが、何の問題なく日本語で表示されます。
サーバ情報をそれぞれ入力し、「ログイン」をクリックすることでログインできます。
「セッションの期限切れ。ログインし直してください」のエラー
ログインするとき、「セッションの期限切れ。ログインし直してください」のエラーが出てログインできない場合もあります。
そんな場合は、「永続的にログイン」にチェックを入れることでログインできる場合もありますので試してみましょう。
Adminerの一覧画面
ログインすると上記の通り、テーブルの一覧が表示されます。
各メニューも日本語で表示されていますので、メニューや一覧のリンクをクリックして、遷移先の画面見ればだいたいだいたいの使い方は理解できるのではないでしょうか。
Adminerと phpMyAdminの使い方の違ったところ
Adminerと phpMyAdminは違うツールですので、使い方は違って当たり前なのですが、個人的にちょっと迷ったところをご紹介しておきます。
AUTO_INCREMENTの変更
「AUTO_INCREMENT」の変更する場所は、phpMyAdminの場合は「テーブルオプション」にあります。
ですが、Adminerは、ログイン後のテーブル一覧の「連番」の数値をクリックすると、各項目の設定の一覧の下に「連番」という項目で設定が可能です。
また、下記の各テーブルごとの「テーブルの変更」「項目の作成」のリンクから遷移することでも「連番」は設定が可能です。
ただし、各テーブルごとのページから遷移した場合は、「連番」に現在の値が編集されていないため、初めて使う場合は戸惑う原因になるでしょう。
データのエクスポート・インポート
phpMyAdminの場合は、上部のメニューに「エクスポート」「インポート」のリンクがあり、そこから遷移した画面で処理を行います。
Adminerも左上にある「インポート」「エクスポート」のリンクから遷移する画面でそれぞれ処理を行えます。
ですが、各テーブルの「データ」の一番下にも「エクスポート」「インポート」のリンクがあり、ここから各テーブル単位の SQL、CSV、TSVのエクスポートが行えます。
ですが、インポートは CSV、TSVしかなく、これまた初めて使う場合は戸惑う原因となるでしょう。
あれこれ触ってみれば、そんなところで戸惑ったりしないよ、という声が聞こえてきそうですが...
Adminerのワンポイントカスタマイズ
Adminerのセキュリティ向上
Adminerは 1ファイルですので、使用するときにサーバにアップして、使い終わったら削除すると言う運用をする方がセキュリティ的にはベストの方法です。
ですが、その都度サーバにアップするのは面倒ですので、せめて Basic認証を設定しておき、アクセスを制限しておく方がいいでしょう。
ファイル単位で Basic認証を設定する場合については「Basic認証をファイル単位・URL単位で設定する方法の解説」に記事を書いていますので参考にしてみて下さい。
ファイル単位の方法でない場合は、Adminerを入れるフォルダを作ってそのフォルダに Basic認証を設定しておきましょう。
Adminerのデザイン変更
Adminerのデザインは非常にシンプルですが、これは 1ファイルで動くように設計されているからです。
ですが、簡単にデザインを変更することができます。
Adminer公式サイト
http://www.adminer.org/en/#extras
上記の Adminerの公式サイトにデザインを変更するための CSSが用意されていますので、それをダウンロードしてきて Adminerのプログラムがある同じフォルダの中に入れるだけです。
それによって多彩なデザインに変更することができます。
一時的に使うならデフォルトのデザインのままでもいいでしょうけども、中長期的に使う予定なら、デザインも好みのものに変えて使う方がいいでしょうね。
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
XML形式の値を配列形式に変換・PHPでは simplexml_load_string()
XMLとは「Extensible Markup Language」の略でテキストベースのデータフォーマット。XMLをPHPで配列に変換するWebツールの紹介とその処理「simplexml_load_string()」関数についての解説。
-
ECCUBEでアップロードできない。upload_max_filesizeを設定する場所
テンプレートをアップロードする際に発生するエラー「テンプレートファイルがアップロードされていません」の対処方法。これはファイル容量の制限に引っかかっています。
-
Smartyの Syntax Errorの原因はスペースかも
Smartyのなかなか原因がつかめない Syntax Errorの原因はスペースかもしれません。
-
数値文字参照コード変換ツール(HTML特殊文字コード変換ツール)
テキストを数値文字参照コード(特殊文字コード)に変換するツール。テキストを数値文字参照コードに簡単変換。数値文字参照、文字実体参照、特殊文字などの違いも解説。
-
CentOS6、7のPHPを5.3から5.6、7.0、7.1にバージョンアップする手順の解説
CentOS6系、7系のPHPバージョンを5.3から5.6、7.0、7.1にアップする作業手順と解説。yum updateコマンドを使い作業時間は約10分。コマンドの解説や引数の意味なども解説しているので役に立つはず。
-
ECCUBEの商品一覧ページのSEO対策!rel=”next” rel=”prev”を設定
Googleは関連あるページはその旨明示するよう求めています。ECCUBEの商品一覧ページでその求めに応じるための「rel=”next”」「rel=”prev”」について解説します。
-
路線・駅検索をPHPで実装する方法解説。GoogleMapsの緯度経度から計算し検索
路線・駅検索の仕組みの構築は大変。登録する側も最寄り駅が多い場合は大変。なので簡易に実装するため緯度経度に基づき直線距離を計算する処理を考案して実装して、その処理を解説。
-
PHPで特定の日間の日付を for、strtotimeで表示する
ある特定の間の日付の情報を for文、strtotimeを使って作成し、その解説をしています。
-
PHP range関数を使って階乗と重複組み合わせを計算
PHPの range関数を使って階乗と重複組み合わせを計算し、それを元に乱数発生器を作成しました。
-
数値がMySQLのint(11)に保存できない!PHPの変数が本当にint型か確認!
PHPでintegerとdoubleが混在するような計算をする場合は要注意!計算結果が整数値であっても途中で使用する変数にdoubleの値が入っているときは計算結果がintegerではない場合があります。