WordPressのメディア設定でアップロードするファイルの保存場所を変更する方法
2017/03/11
メディア設定でアップロードするファイルの保存場所の変更
アップロードするファイルの保存場所の変更
WordPressの画像やファイルをアップロードする「メディア」に関連する記事を下記の 2つ書いていました。
WordPressの画像ファイルアップロード・メディアの使い方解説
WordPressのメディアの設定解説・uploadsフォルダの変更方法
その中で書いていますが、WordPress Ver.3.5までは「メディア設定」画面からアップロードするファイルの格納場所を簡単に変更することができましたが、Ver.3.6以降はこれらの項目が「メディア設定」の画面からはなくなり、変更することができなくなりました。
この「アップロードするファイルの保存場所」「ファイルへの完全な URL パス」の入力エリアを復活させる方法を解説します。
プログラムを変更したり、プラグインを入れたりせず、もともと用意されている機能を利用する簡単な方法です。
オプションの「全ての設定」画面を利用
下記のような感じで、「wp-admin」の後ろに「options.php」を追加した URLにアクセスします。(管理画面へのログインは必要です。)
サンプルURL
http://example.com/wp-admin/options.php
そうすると、下記のような「すべての設定」画面が表示されます。
ここに下記の項目がありますが、これが「アップロードするファイルの保存場所」「ファイルへの完全な URL パス」となる項目です。
- upload_path
- upload_url_path
「upload_path」は、「アップロードするファイルの保存場所」に当たり、ファイルをアップロードする場所までのパスを記述します。
相対パスで書く場合は、「wp-config.php」が置いてある場所からのパスになります。
絶対パスで書く場合は、サーバのルートからのパスを記述します。ドキュメントルートからのパスではありません。
「upload_url_path」は、「ファイルへの完全な URL パス」に当たり、ファイルを呼び出す際の URLを記述します。
URLを記述する際に「home_url()」などの関数は使えないんじゃないかと思います。
ここで設定するアップロードファイルの保存場所となるフォルダは、あらかじめ作っておく方がよさそうです。
指定したフォルダは、ファイルをアップロードする際に存在しなければ自動的に生成されます。
ですが、フォルダ、および、ファイルのパーミッションが適切なものにならない可能性がありますので、あらかじめ適切なパーミッションを設定したフォルダを用意しておく方がよさそうです。
(自動生成されたフォルダのパーミッションを後から変更しても問題ありませんが。)
ちなみに、「メディア設定」の画面の「upload_path」「upload_url_path」の値を削除すると、「メディア設定」画面には項目ごと表示されなくなります。
メディア設定画面で保存先を変更するメリット
WordPressをブログなどのツールとして利用する上で、メディア設定のファイルの保存先の設定を変更する必要は出てきません。
ですが、「WordPressの管理画面と公開画面を別のドメインに分離して運用する方法」で解説していますが、セキュリティ上のリスクを軽減するため、管理画面と公開画面を分離し、管理機能がある場所を分からなくしようとした場合には、ファイルの保存先は任意に設定する必要が出てきます。
そういう場合にも対応できるようになっている機能といえるでしょう。
メディア設定画面で保存先を変更する際の注意点
WordPressを新規でインストールする際に、メディア設定画面で保存先を変更する場合は特に問題は起こりませんが、すでに運用中のサイトで行う場合は、大きな手間が発生する場合があります。
既存の「uploads」フォルダを移動させたり、既存の記事内の「uploads」フォルダの中の画像のパスの書き換えなどの修正作業が必要になります。
記事内の情報を一括検索、置換する際には「Search Regex」というプラグインがあり、「Search RegexでWordPress投稿の文字列を検索・置換する使い方解説」との記事で紹介していますが、運用中のサイトに実行する際は十分に検証を行ってから利用してください。
wp-config.phpに定数「UPLOADS」を設定する
このページで解説している「upload_path」「upload_url_path」の設定ですが、似たような機能として「UPLOADS」という定数があります。
wp-config.php に下記のように変数を指定することで、「upload_path」を指定することと同じように設定することが可能です。
1 |
define( 'UPLOADS', '/wp/wp-content-2/uploads' ); |
ですが、「upload_url_path」に当たる定数をどう設定するのかが分かりませんでした。
そのため、定数で指定する方法ではうまく動作させることができませんでした。
少なくとも「UPLOAD_PATH」「UPLOADS_PATH」「UPLOAD_URL_PATH」「UPLOADS_URL_PATH」ではありませんでしたね。
「upload_url_path」に当たる定数を指定する方法をご存知の方、教えてください!
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
Theme My Loginの旧バージョン(V6.4.17)のダウンロード場所の紹介
Theme My Loginのバージョンアップ(V6.4系→V7.0系)で不具合が発生!問題を解消するには元バージョンにダウングレードだ!そんな時に必要となるV6.4系をダウンロードできるURLを紹介!
-
-
カスタムフィールドの検索処理をget_posts()関数のmeta_queryで作成しそれを解説
カスタムフィールドを条件検索・抽出する機能開発の解説。サンプルソースをコピペすればOK。詳細解説もあるのでカスタマイズもできる!
-
-
Export to Textで WordPressを csv出力
WordPressのデータを csv出力する Export to Textの使い方を解説しています。
-
-
FC2からWordPressに引越でcanonicalとmeta refreshで転送設定
FC2からWordPressに引越する際の転送設定はcanonicalとmeta refreshの設定でユーザへもGoogle検索エンジンにも引越し情報を伝えられます。
-
-
WordPressで WPtouchを入れてモバイルテーマを「OFF」にしたら元に戻れなくなった
WPtouchを入れてモバイルテーマを「OFF」にしたら元に戻れなくなった。これは「wp_footer」の設定に問題があるからだった。
-
-
WP Multibyte PatchでWordPressの管理画面のイタリック体を解消
管理画面の一部の文字がイタリック(斜体)になっているのはプラグイン「WP Multibyte Patch」が有効になっていないためです。日本語を使うには必ず有効化しましょう。
-
-
Advanced Custom Fieldsの全項目解説・公開側表示編集編
Advanced Custom Fieldsは現時点でカスタムフィールドを設定する最高のプラグイン。それで入力した情報を取り出す方法を全て網羅して解説しました。
-
-
AddQuicktagを使って WordPressの投稿を楽にする
投稿時にタグの入力を楽にしてくれるプラグイン「AddQuicktag」の使い方の説明です。クリック一つでタグを編集できます。
-
-
Smart Update PingerでWordPressのPing・更新情報サービスを拡張する
WordPressの Ping機能、更新情報サービスのプラグイン Smart Update Pingerの使い方と問題点。
-
-
Never Let Me Goで会員制サイトの退会機能を実装
会員制サイトで退会する機能を提供するプラグインの設定方法の解説。Theme My Loginなどの会員登録のプラグインと組み合わせて利用します。