エス技研

WordPress、CakePHP、PHP、baserCMSなどの Web系システムを中心に情報を提供します!


getParam('action')で取得するアクション名は別関数に移動しても不変

      2025/03/23

getParam('action')で取得するアクション名は別関数に移動しても不変

 
CakePHP4系、CakePHP5系では、現在実行中のコントローラー名、アクション名を取得する際は下記のように取得します。
 

 
CakePHP3系ではいろいろな取得方法がありましたが、CakePHP4系、CakePHP5系では上記の「getParam()」メソッドを使う方法に集約されました。
下記に、そのような解説記事を書いていますので、詳しく知りたい方は下記を読んでください。
 
CakePHP3で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法
CakePHP4で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法
 
また、上記の記事で紹介する「getParam()」メソッドを使って、コントローラー名やアクション名を取得する方法ですが、コントローラ内でも使えますし、ビュー(テンプレート)内でも同じ記述方法で取得することができます。
 
覚えておくと非常に便利に利用することができます。
 
 

アクションから別の関数に遷移したときの「getParam('action')」の結果は?

 
この記事では、それらの前提を踏まえたうえで
ブラウザで「A」というアクションにアクセスします。
その「A」の処理の中で、「B」という関数を呼び出して処理をするとします。
その「B」の中で「getParam('action')」を使用すると、その結果は「A」なのか「B」なのか、分かりますか?
という内容です。
 
正解は「A」です。
 
 
結論だけでいい方はここで終了でいいかと思います。
 
具体的な検証方法を説明しながら解説をしていきます。
 
 

getParam('action')」でアクション名を取得する処理

 
「UsersController.php」の中に下記のアクションの処理があるとします。
 

 
上記に対して「/users/view/1」を実行すると下記のように表示されます。
 

 
「view」アクションでも、「_view」アクションでも「action:view」が表示されます。
 
何をしているのか、理解できていれば当然と言えば当然の結果のような気もします。
 
そもそも、現在のコントローラー、アクションの情報を取得しているのではなく、リクエストの情報である「$this->request」の値を取得しているわけなので、「_view」に移動しても「$this->request」の値は変わらないってことですね...
 
 
ちなみに、逆に「_view」に移動したとき、その場所が「_view」であることを取得する処理があるのかどうか調べてみましたが、見つけることはできませんでした。
もしかするとないのかもしれません。
(「$this->request」の中を見てみましたが「_view」の情報はありませんでした。)
 
 
また、コンポーネント内では「$this->request」を取得することはできませんので、コンポーネント内で「$this->request->getParam('action')」でアクション名を取得することはできませんでした。
 
 

routes.phpでURLを変えても実際にアクセスしているアクションになる

 
ルーティングの設定を行う「/config/routes.php」ファイルに下記のように追記をしたとします。
 

 
この場合、
 https://example.com/sample/test01/1
にアクセスした場合は
 https://example.com/user/view/1
にアクセスしていること同じとなり、同じ画面が表示されます。
 
では、この時、「getParam('controller')」「getParam('action')」で取得した値はどうなるでしょうか?
 
結果は、ルーティングをしていても実際にアクセスをしているコントローラー名、アクション名を取得します。
 

 
これはちょっと予想外で、「controller:sample」「action:test01」が取得できるのかと思っていました。
 
ちなみに、「sample/test01/1」を取得したい場合は下記で取得することができます。
 

 
 
また、CakePHPでサーバ情報、環境情報を取得する方法については、改めて記事にしましたので、下記をご確認ください。
CakePHP4、5で$_SERVERと同じようにURIを取得する「getUri()」の紹介
 
 

CakePHPのコマンドではアクション名は取得出来なさそう

 
ブラウザで実行する画面の処理の場合は、Webリクエストとして情報を取得できますので、「$this->request->getParam('action')」のような形で Requestオブジェクトから情報を取得することができます。
 
ですが、コマンドの場合は、Requestオブジェクトがないため、コントローラー名、アクション名を取得することはできなさそうです。
 
ですが、下記の処理によって、実行しているコマンド名を取得することはできます。
 

 
ちなみに、上記の処理を Web画面で実行すると、コントローラー名が取得できます。
 
 
また、CakePHPでのコマンド作成については下記に記事を書いていますので、こちらも参考にしてください。
 
CakePHP4 でコマンドプログラム(シェルプログラム)を作成する方法解説
CakePHP4 のコマンドプログラムからコンポーネントを読み込む方法解説
CakePHP4で複数の引数(パラメータ)を付与してコマンドを実行する方法
Windows上のXAMPP環境のCakePHPのコマンド実行時に環境変数を指定する方法
 
 

CakePHP5の関連記事

CakePHP4、5のユーザ認証でID、PASS以外の削除フラグなども条件加える方法
CakePHP4、CakePHP5系の認証処理でログインの有無の確認、ユーザ情報の取得の方法
CakePHP4、5で$_SERVERと同じようにURIを取得する「getUri()」の紹介
getParam('action')で取得するアクション名は別関数に移動しても不変
CakePHP4系、CakePHP5系のexists()でカラムを指定して値の有無をチェックする方法解説
CakePHP4、5のnewEmptyEntityで作成したオブジェクトは空なのか、確認してみた
CakePHP4、5でSELECT telephone as tel FROM usersの様にasでカラムに別名を付ける方法
CakePHP4、5の認証処理で認証が通らない際の確認方法と確認箇所の紹介
CakePHP5系で認証機能のAuthenticationプラグインをインストール・エラー発生注意
CakePHP5でヘルパーから他のヘルパーを読み込む方法・CakePHP4からの変更点
 
その他の「CakePHP5」に関する記事一覧
 
 

 - CakePHP 3.x 4.x 5.x

GoogleAdwords

GoogleAdwords

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

下記の空欄を埋めてください。 * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

※入力いただいたコメントは管理者の承認後に掲載されます。

  関連記事

CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合の詳細ページの注意点

ID以外のカラムでアソシエーション(連携)させて詳細ページを表示させる際の考え方と注意点をサンプルソースを用いて解説しています。

CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も
CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も

CakePHP3で Insert … On Duplicate Key Update構文(upsert)を実行する方法を解説。バルク処理の方法も用意されているため大量処理の場合も対応可能。

CakePHP3のキャッシュをクリアする方法「bin/cake cache clear_all」を使う
CakePHP3、CakePHP4のキャッシュをクリアする方法「bin/cake cache clear_all」を使う

CakePHP3、CakePHP4では処理を高速化する手法の一つとしてキャッシュを利用している。しかし、その情報は元の情報を更新しても反映されない場合がある。そんなときはキャッシュを削除する必要がある。

CakePHP3のfriendsofcake/searchでツリーカテゴリーの子階層も含めて検索する方法
CakePHP3のfriendsofcake/searchでツリーカテゴリーの子階層も含めて検索する方法

CakePHP3のツリービヘイビアを使ったツリーカテゴリーの子階層も含めての検索を検索プラグイン「friendsofcake/search」を使って実現する方法を解説しました。

CakePHP3のHtmlHelperのLink設定のまとめ。mailto、URL、Root/Homeのリンクなども
CakePHP3のHtmlHelperのLink設定のまとめ。mailto、URL、Root/Homeのリンクなども

CakePHP3でHtmlHelperを使ってリンクの設定をする方法のまとめ。基本形からURLを指定、class、id、targetを指定、mailtoのリンク、画像をアンカーに、JavaScriptのダイアログなどの解説。

CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法
CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法

CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定しつつ画面上でユーザがソート条件を選択したときもソート処理を実行させる方法を解説。ソート条件はページネーションの処理として実装。

CakePHP4のユーザ管理・ログイン認証プラグインCakeDC/Usersのインストール解説
CakePHP4のユーザ管理・ログイン認証プラグインCakeDC/Usersのインストール解説

CakePHP4のユーザ管理プラグイン Usersは、ユーザ登録、メール認証、ログイン認証、ユーザ管理、権限管理、reCAPTCHAなど会員制のサイトを簡単に実現可能。その導入方法、カスタマイズ方法を解説。

CakePHP 2.3 コマンドラインからPHPのシェル実行の方法解説

CakePHP 2.3でコマンドラインから CakePHPで記述した処理を実行する方法を解説します。

CakePHPで Auto Incrementを外すと Duplicate entry '0' for keyのエラーが出るかも
CakePHPで Auto Incrementを外すと Duplicate entry ‘0’ for keyのエラーが出るかも

CakePHPでAuto Incrementの設定を変更したときに「Duplicate entry ‘0’ for key」のエラーが出た。原因はModel内で IDを編集する処理の追加を忘れていたからだった。

CakePHP4系、5系でカラムを指定して値があるかないかのチェックする
CakePHP4系、CakePHP5系のexists()でカラムを指定して値の有無をチェックする方法解説

CakePHP4、5で指定したカラムに特定の値に該当のレコードの有無をチェックするにはexists()を使う。単純にカラムを指定する方法から複数条件をand、orで探すこともできる。