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キーピッチ18mm以下のキーボードSKB-SL02U、AOK-115UPW、SKB-SL37BKの比較レビュー

      2024/08/23

キーピッチ18mm以下のコンパクトキーボードATC-MKB95、FKB1420、KEK-EA9AUの代替品を探す

 
コンパクトキーボード・KEK-EA9AU・FKB1420の魅力
上記は、当サイトの人気記事で、アクセス数は多くありませんが、息長く安定的にアクセスがある記事です。
 
ですが、上記の記事で紹介しているキーボードはいずれも廃版になっており、新品を入手することはできません。
そのため、ヤフオクやメルカリなどで新古品、中古品を探すしかありません。
 
と言うわけで、改めて、キーボードを探す旅に出ることにしました。
 
改めて探し始めた理由の詳細は最後に書きますが、オーディオテクニカ製「ATC-MKB95」を壊してしまったため、その代替キーボードが必要になったためでした。
 
 

「ATC-MKB95」「FKB1420」の代替になるキーボードは見つからず

 
で、今回の記事も長々と書いていますが、最初に結論を書いておきます。
 
 「ATC-MKB95」の代替になるキーボードは発見できませんでした!
 誠に残念っ!!!
 
 

今でも買えるキーピッチ18mm以下のコンパクトキーボードを探す

 
今回用意したキーボードは、下記の条件で選択したものです。
 
・2024年06月01日現在でも新品が買える(一般流通している)
・キーピッチが 18mm以下
・独立テンキーがついている
 
 
この条件で該当したキーボードが下記の 3件です。
 
・SKB-SL02U(サンワサプライ)
・AOK-115UPW/AOK-115UPBK(アオテック)
・SKB-SL37BK(サンワサプライ)
 
 

SKB-SL02U:サンワサプライ社製

 
SKB-SL02U:サンワサプライ社製
 
 型番:SKB-SL02U
 販売元:サンワサプライ社
 キーピッチ:15.7mm キーストローク:2.4mm
 キースイッチ:パンタグラフ
 インターフェイス:有線・USB-A接続
 標準価格:8,580円
 https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=SKB-SL02U
 
 

AOK-115UPW/AOK-115UPBK:アオテック社製

 
  写真  03
 
 型番:AOK-115UPW/AOK-115UPBK
 販売元:アオテック社
 キーピッチ:16.5mm キーストローク:2.4mm
 キースイッチ:パンタグラフ
 インターフェイス:有線・USB-A接続
 標準価格:—–円
 https://www.aotech.jp/Keyboard/AOK-115.html
 
 

SKB-SL37BK:サンワサプライ社製

 
SKB-SL37BK:サンワサプライ社製
 
 型番:SKB-SL37BK
 販売元:サンワサプライ社製
 キーピッチ:15.7mm キーストローク:3.2mm
 標準価格:3,740円
 インターフェイス:有線・USB-A接続
 キースイッチ:薄型メンブレン
 https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=SKB-SL37BK
 
 
「ATC-MKB95(株式会社オーディオテクニカ製)」「FKB1420(富士通コンポーネント株式会社)」の情報については、下記の記事を参照してください。
コンパクトキーボード・KEK-EA9AU・FKB1420の魅力
 
 

独立テンキーがありキーピッチが 18mm未満のキーボードは実質 1種類

 
今回の機種の選定ですが、キーピッチは、現在使用している「ATC-MKB95」が 15.3mmのため、それと同等のものを探していました。
 
ですが、独立テンキーがあり、キーピッチが 18mm未満となると、「SKB-SL02U」、および、それの同等品の「AOK-115UPW/AOK-115UPBK」しかありませんでした。
 
それだと比較対象が少なすぎるため、標準的なキーピッチ 19mmより狭いということで 18mmの「SKB-SL37BK」がありましたので、それも加えることにしてみた結果となります。
 
ただ、キーピッチ 18mmのキーボードも「SKB-SL37BK」の 1つしかないというのは残念な状況かと思っています。
 
まぁ、コンパクトキーボードを設計する際に、独立テンキーは真っ先に削る対象と言うことなのでしょう。
 
 

「SKB-SL02U」と「AOK-115UPW/AOK-115UPBK」について

 

「SKB-SL02U(サンワサプライ)」と「AOK-115UPW(アオテック)」の比較

 
個別のレビューの前に「SKB-SL02U(サンワサプライ)」と「AOK-115UPW(アオテック)」の比較をします。
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」と「AOK-115UPW(アオテック)」の比較
 
キーボードの色や、一部の形状が少し異なりますが、キーボード自体の構造、キーの配置、キーピッチやキーストロークなど全く同じです。(上記の写真は真上から撮れていないので上にある「SKB-SL02U(サンワサプライ)」の方が若干小さく見えますが...)
 
また、実際にタイピングした際のキーの硬さなどの打鍵感は全く違いはありません。
 
カタログスペックのキーピッチは、「SKB-SL02U(サンワサプライ)」が 15.7mm、「AOK-115UPW(アオテック)」が 16.5mmと書かれています。
ですが、実測値はいずれも 16mmより若干狭いため 15.7mmだと思います。
また、横方向のキーピッチは 15.7mmだと思いますが、縦方向はいずれも 16.0mmではないか、と思います。(16.5mmまではいかないと思います。)
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=SKB-SL02U
 
「AOK-115UPW/AOK-115UPBK(アオテック)」
http://www.aotech.jp/Keyboard/AOK-115.html
 
 

「SKB-SL02U(サンワサプライ)」と「AOK-115UPW(アオテック)」の違い

 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」と「AOK-115UPW(アオテック)」は、基本的には同じキーボードだと言えますが、若干の違いもあります。
 
パッと見て分かるのは、キーボードの上部のあたりの作りが異なります。
造作の違いは周りの部分だけであり、キーの部分の違いはなさそうです。
 
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」と「AOK-115UPW(アオテック)」の比較・厚み
 
ただ、実際に使ってみて気づいた違いはキーボードの厚みです。
 
「AOK-115UPW(アオテック)」の方は標準的な構造に感じますが、「SKB-SL02U(サンワサプライ)」の方は少し内側に湾曲していて、可能な限り薄くしようとした努力を感じます。
 
その構造の違いを感じるのは、スペースキーがある列、および、次の列辺りをタイピングするときに「AOK-115UPW(アオテック)」の方が少し厚さを感じます。
ただ、まぁ、これくらいの違いはすぐに慣れると思います。
 
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」と「AOK-115UPW(アオテック)」の比較・Windowsマーク
 
また、実作業には全く影響ありませんが、Windowsキーのマークも異なります。
 
Wikipediaの情報を参考にすると、「SKB-SL02U(サンワサプライ)」は「Windows95時代」のマークで、「AOK-115UPW(アオテック)」は「WindowsXP時代」のマークと言うことになります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Windows%E3%82%AD%E3%83%BC
 
このことから、「SKB-SL02U(サンワサプライ)」の方が先に発売されていたのだろうと思います。
 
ちなみに、Windows95は 1995年に、WindowsXPは 2001年にそれぞれ発表された Windowsですので、いずれも相当年季が入っていることは分かります。
 
 
ちなみに、「AOK-115UPW」はホワイトですが、「AOK-115UPBK」と言う型番のブラックが存在しているようです。
型番から見ても、色が違うだけだと思いますが、現在は販売されておらず、購入は出来ないようです。
 
 
以上のことを踏まえまして、今回用意した 3つのキーボードのうち「SKB-SL02U」「AOK-115UPW」は同一キーボードと考えて、「SKB-SL02U(サンワサプライ)」の方をレビューしたいと思います。
 
 

「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のレビュー

 
打鍵感の満足感は高いが、キー配列は独自色が強く、プログラミング用のキーボードとしては難があり、「ATC-MKB95」の代替機にはなりえない、と感じます。
 
 

「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のサイズ感

 
まず始めに「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のサイズ感を確認します。
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のサイズ感・一般キーボードとの比較
 
一般的なサイズのキーボードと比較するとかなり小さいことが分かります。
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のサイズ感・ATC-MKB95との比較
 
ですが、「ATC-MKB95」と比較すると、キーボードの本体は「SKB-SL02U」の方が小さいものの、メインのキー部分は「SKB-SL02U」の方がやや大きいことが分かります。
これは、キーピッチが「ATC-MKB95」は 15.3mm、「SKB-SL02U」は 15.7mmと若干の違いがある結果でしょう。
 
 

「SKB-SL02U(サンワサプライ)」の打鍵感

 
打鍵した感じでは、やや硬めかなと感じます。
 
「ATC-MKB95」はほぼ打鍵感がない柔らかいキーボードです。これを「1」とします。
また、「FKB1420」はしっかりとした重めの打鍵感です。これを「10」とします。
 
「SKB-SL02U」は、やや硬めの「7」くらいかと思います。
 
ただ、富士通製「FKB1420」は、ストロークの最初から最後まで同じ様に重たい打鍵感(ずっと反発力が強いじ)なのに対して、「SKB-SL02U」は、スイッチが入るその瞬間にだけ硬さがある感じの打鍵感ですので、硬さがある打鍵感でありながら、打鍵ができたことがはっきりと分かる、打鍵しやすいキーボードだと感じます。
 
そのため、キーの硬さはあるものの、不快な硬さではなく、ストロークが短いためにこれくらいの硬さの方がタイピングミスは減るのではないかと感じます。
多くの方に受け入れられる打鍵感だろうと思います。
 
個人的には、「ATC-MKB95」の柔らかい打鍵感になじんでいますので、やや硬めに感じますが、「ATC-MKB95」はふにゃふにゃすぎるだろ、と思う方にとっては「SKB-SL02U」くらいの方がいいようにも思います。
 
 
ちなみに、「FKB1420」は、キーが重いうえに打鍵できたことが分かりにくいキーボードであるため、入力したつもりが入力できていない状況が結構発生しています。
「FKB1420」はそれほどにしっかり打鍵しないと入力できないくらい重たい打鍵感で、長時間の打鍵は相応に指が疲れますので、私はなかなかなじめていないキーボードですね。
 
 

「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列

 
「SKB-SL02U」の打鍵感は満足があるものですが、やはりキー配置が標準的ではないため、多々の問題が発生します。
 
「SKB-SL02U」のキー配列についての問題点
 
・致命的
「Home]「End」がない
 
・かなり致命的
「_(アンダースコア)」の位置がズレている
 
・結構な問題
「Enter」キーが小さい
 &「Enter」キーの右側にもキーがある
 &カーソルキーと他のキーの隣接具合
 
・相応に問題ではあるが対処が可能
「ファンクションキー」が 4つずつで分割されていない
 
 

致命的問題:「Home」「End」キーがない

 
まず最初に致命的な問題点です。
「Home」「End」キーがない点がです。
 
文章を書く際は「Home」「End」を使う機会は少なくないかもしれませんが、プログラムを記述している際には必須のキーです。
 
行頭に移動する(「Home」)
一定の場所から行末までを選択してコピペする(「Shift」+「End」)
ファイルの先頭に移動して共通処理を確認する(「Ctrl」+「Home」)
 
といった感じで頻繁に「Home」「End」を使用します。
 
そのため「Home」「End」は必須のキーであるワケなんですが、「SKB-SL02U」にはないのです。
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列・Homeキー Endキー
 
「Home」「End」が全くないワケではなく独立テンキーにはあるにはありますが、「Num Lock」を外してテンキーの「7/Home」「1/End」を押す必要があります。
ですが、プログラムを記述する際にこれを行う選択肢は...ないですね。
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列・Fnキー+Homeキー or Endキー
 
せめて、上記の画像のような「Fn」キー+カーソルで「Home」「End」キーの替わりに、といった機能があればまだマシなのですが...
 
 

かなり致命的な問題:「_(アンダースコア、アンダーバー)」の位置

 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列・アンダースコアキー
 
上記の画像のように「_(アンダースコア)」の位置が一般的な場所にありません。
文章を書く際にはあまり使わないキーかもしれませんが、プログラマーにとっては必須のキーです。
 
データベースのカラム名で使う
変数名の単語をつなぐときに使う
ファイル名の単語をつなぐときに使う
 
プログラミングにおいて、アンダースコアはスネークケースという方式の変数名の命名規則で使用する文字なのですが、その「_(アンダースコア)」が本来の場所にないのはかなり致命的です。
 
「Home」「End」キーのようにキーがないわけではないのですが、本来の場所にないので、タイピングの度に目視で位置を確認する必要があり、ブライドタッチできません。
 
キーの配置として右側の「Shift」キーを置くために「_」をずらしたのだと思いますが、右側の「Shift」キーの使用頻度を考えると、「Shift」と「_(アンダースコア)」は逆にした方が良かったんじゃないか、と思います。
(右側の Ctrlや Shiftキーを押さなくて済むのがコンパクトキーボードの良さだと思うんですよね。)
 
 

結構な問題:「Enter」キーが小さい

 
「Enter」キーが小さい
 &「Enter」キーの右側にもキーがある
 &カーソルキーと他のキーの隣接具合
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列・小さいEnterキー
 
「Enter」キーが小さく、また、「Enter」キーの右側にもキーがあるため、ミスタイプが多くなります。
 
ホームポジションに位置した状態でタイピングをしているときに、小指で「Enter」キーを押す場合は、まだ問題は少ないと言えます。使っている間にある程度慣れてきます。
 
ですが、テキストを編集する際などで、ホームポジションから離れ、カーソルを操作しながら、人差し指や中指で「Enter」を押すときは、正確に中心を押す意識をしないと周りのキーも一緒に押してしまうことも度々です。
ハッキリ言って、小指であれば問題ないですが、中指だと「Enter」キーの幅より指の方が太いので、「Enter」キーを押す場所の正確さが要求されます。
 
これの根本的な原因は、「Enter」キーの右にもキーがあるためです。
せねて「Enter」キーが一番端っこにあったならばまだマシだったのではないか、と思います。
もしかすると、「Enter」キーの右側にあるキーが、テンキーの左側にあるとまた違ったのかもしれません...
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列・カーソルキーとPageDownキー
 
また、カーソルキーや「Enter」キーに隣接しているのが「Page Up」「PageDown」の機能のキーである点も問題を大きくしています。
 
タイプミスをしたときに、単なる違う文字が入力されるというのではなく、画面がスクロールしたり切り替わってしまうため、単なるタイプミスで留まらない点が問題を大きくします。
 
特にカーソルキーは見ないで押すことが多いことと、連打することも多々あるため、ミスタイプしたときにすごい勢いで画面がスクロールして、元の場所を見失うこともしばしばです。
 
そのため、カーソルキーの近くに特殊な機能を持つ「Page Up]「PageDown」を配置するのは、ハッキリ言って最悪です。
 
 

相応に問題:「ファンクションキー」が 4つずつで分割されていない

 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列・ファンクションキーの間隔
 
上記の画面は後ほど紹介する「SKB-SL37BK」のファンクションキーですが、「SKB-SL02U」のファンクションキーは、4つごとの区切りがありません。
また、数値のキーとの境もありません。
これが非常に使いにくいファンクションキーになっています。
 
ファンクションキーは、モバイル PCやコンパクトなサイズのキーボードの場合に区切りがない場合も少なくありません。
致し方がないとも思うものの、よく使う「F9」「F10」を押すたびに、目視で確かめたうえで押す必要があり、少なくないストレスを感じてしまいます。
 
また、「SKB-SL02U」の問題としては、ファンクションキーの右側に「PrintScreen」などのキーがあるため、全体的に全体的に左側にずれている点です。
そのため、文字入力でよく使う「F9」「F10」がかなり左にあるため、目視するにも相応に時間がかかりストレスに感じるのです。
 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列・ファンクションキーにシールを貼る
 
ただ、これに関しては、上記のように F5、F9の位置にシールなどを貼り見やすくすることである程度の対応は可能です。
まぁ、ある程度であって、目視しないとタイピングできない点で致命的です。
 
 
また、数値キーとファンクションキーの上下の間隔がない点についてもストレスを感じますが、結局、目視して押すなら、キーが小さかろうと数値のキーとの間隔がなかろうと、もはやどうでもいい問題です。
 
総じて、ファンクションキーは使い勝手が悪いレイアウトなのです。
 
 

相応に問題:「Esc」キーの位置

 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」のキー配列・Escキー
 
ファンクションキーと同じ問題ですが、「Esc」キーと「半角/全角 漢字」キーとの間隔がないため、「半角/全角 漢字」キーを押そうとして、「Esc」キーを押してしまうことが度々ありました。
 
文章を書くときは「半角/全角 漢字」キーを頻繁に押すことはないのだと思いますが、プログラミングをする際は、プログラミングは半角英数で入力し、コメントは全角漢字かなで入力しますので、比較的「半角/全角 漢字」キーを押す機会は多いのです。
 
そのため、「Esc」キーは少し離してほしいなぁと思うワケです。
 
ただ、他のキーと比べると、「半角/全角 漢字」キーと「Esc」キーは押し間違えても致命的な問題は起こりにくいため、まだマシかと思います。
 
 
また、「Delete」キー「BackSpace」キー、および、「Insert」キーの位置も特殊ですが、他のキーの配列が問題すぎて、『「Delete」キーの位置だけが気になるなぁ』なんてことはないでしょう。
もう、他のキー配列に慣れることが出来るのであれば、「Delete」キーの位置も問題なくなるでしょう。
 
 
総論としては、プログラミングをする方にとっては、全く利用対象にはならないキーボードであると言えます。
 
 

「SKB-SL37BK(サンワサプライ)」のレビュー

 
「SKB-SL37BK」は、良くも悪くも標準的なキーピッチ 19mmのキーボードと同じですので、「ATC-MKB95」の代替機には難しいと感じます。
 
 

「SKB-SL37BK(サンワサプライ)」のサイズ感

 
まず始めに「SKB-SL37BK(サンワサプライ)」のサイズ感を確認します。
 
「SKB-SL37BK(サンワサプライ)」のサイズ感・一般的なキーボードとの比較
 
一般的なサイズのキーボードと比較すると少しだけ小さいことが分かります。
 
「SKB-SL37BK(サンワサプライ)」のサイズ感・ATC-MKB95との比較
 
ですが、「ATC-MKB95」と比較すると、全然小さくないことが分かります。
標準的なキーボードと比べてキーピッチが 1mm小さくなったとしても、一番上の段で 15キーなので 15mm小さくなる程度なので、過剰な期待をしていたように感じます。
 
 

「SKB-SL37BK(サンワサプライ)」の打鍵感

 
打鍵音はほぼしない。
「静音設計」と謳うだけのことはあります。
ただ、打鍵音がしないのは実は「SKB-SL02U」の方も同じでした。
 
打鍵感は、「ATC-MKB95」に比べると硬め。
「ATC-MKB95」を「1」、「FKB1420」を「10」とすると、ちょうど間の「5」くらいかと思います。
「SKB-SL02U」よりは全然柔らかいタッチです。
 
ただ、打鍵の硬さよりも気になったのがストロークの長さです。
ストロークは、「ATC-MKB95」が 2mmで、「SKB-SL37BK」は 3mmとなっています。
 
わずか 1mmの差ですが、これが結構長く感じます。
1mmの差と取るか、「ATC-MKB95」の 1.5倍の差と取るか、といった感じかと思います。
 
その差があるため、打鍵感は重たくはないのですが、ストロークが長く感じ、ぐっとより深く打鍵する必要性を感じます。
 
また、キーピッチは一般的な 19mmのものと比べると 1mm狭い 18mmのですが、「ATC-MKB95」と比べると、指全体を広げながらより深く打鍵する必要がありますので、タイピングのイメージは一般的なキーピッチ 19mmのキーボードとほとんど変わらず、キーピッチの 1mmの違いを感じることができませんでした。
 
また、ホームポジションから 2段上にある数値のキーを打鍵する際は、指を伸ばすだけでは届かず、手のひら全体を少し上にずらす必要があると感じます。
「ATC-MKB95」を使用していた時は数値を入力するときは意識していませんでしたが、「SKB-SL37BK」で数値を入力するときは、ググっと上に指を伸ばすワンアクションが結構なストレスだと感じました。
 
一番上の段の数値の列のキーは、文章を書く際は「ー」「()」を入力するときくらいにしか打鍵しないかもしれませんが、プログラムを記述する際は「$」「"」などの記号の入力が相応にありますので、手のひらを上にずらす動作は結構なストレスに感じました。
その点などが、やはり大きなキーボードだな、と感じます。
 
 

「SKB-SL37BK(サンワサプライ)」のキー配列

 
「SKB-SL37BK」のメリットは、やっぱり一般的な 109キーのキーボードのレイアウトである点です。
キーの数、キーのレイアウトは全く問題がありません。
 
逆に、一般的なキーピッチ 19mmのキーボードを使っている方は、まったく違和感なく「SKB-SL37BK」に乗り換えることができると思います。
それくらい、全く普通のキーボードです。
 
メカニカルキーボードではありませんので、打鍵の音も小さいことも乗り換える上でのメリットになるだろうと思います。
 
価格もリーズナブルですので、一般的なキーピッチ 19mmのキーボードを使っている方がちょっと小さめのキーボードを探しているのであれば有力な候補となるかと思います。
 
 
ただ、「ATC-MKB95」の代替になるか、という点では難しいのであろうと感じます。
せめて、キーピッチがもう 1mm 狭い 17mmであったら違う印象があったかもしれない、とは思いましたが、「ATC-MKB95」と比べるとやはりこの「SKB-SL37BK」は大きいと感じます。
 
 
ちなみに、「SKB-SL37BK」については、独立テンキーがない「SKB-SL38BK」や、Bluetooth(無線)接続の「SKB-BT37BK」、「SKB-BT38BK」などのバリエーションがあり、用途に合わせて選択できるようになっています。
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=SKB-SL38BK
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=SKB-BT37BK
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=SKB-BT38BK
 
 

「ATC-MKB95」と「SKB-SL02U」と「SKB-SL37BK」の比較まとめ

 
「SKB-SL02U(サンワサプライ)」と「SKB-SL37BK(サンワサプライ)」を比較しましたが、いずれも「ATC-MKB95」の代替にはならないと言うことが結論になります。
 
 
それぞれ数日間ずつ業務でも使ってみましたが、どちらも違和感がなくなりませんでした。
 
文章を書くことがメインなら「SKB-SL02U」でもなんとかなるかなぁという感じはしていましたが、やはり「Home」「End」キーがない時点で選択肢になり得ないと言えます。
 
「SKB-SL02U」と「SKB-SL37BK」のどちらかを選ぶ必要に迫られた場合は、「SKB-SL37BK」は、キーピッチが広いこととストロークが少し長いことでタイピングのストレスはありますが、標準的なキー配列のため、「SKB-SL02U」よりはまだいいんじゃないか、という感じがします。
 
 
ただ、何度も書きましたが、私も含め「ATC-MKB95」の代替機を探している方は、相応にキーボードにこだわりがあるのだと思いますので、「SKB-SL02U」「SKB-SL37BK」に納得できないと思いますので、代替機にはなりえないでしょうね。
 
 

「SKB-SL02U」と「SKB-SL37BK」以外の選択肢

 
今回の代替機選定の条件に
 独立テンキーがある
を条件に加えていますので、実質 2つのキーボードしかヒットしませんでした。
 
ですが、「独立テンキーがある」を条件から外すことで相応に選択肢が広がります。
 
そのため、「独立テンキー」を別に購入することで、「独立テンキーがない」コンパクトなキーボードを選択肢に加えていくことが可能になります。
 
ただ、コンパクトなキーボードは独特なキー配列のキーボードも少なくないため、今回の検証以上に、実際に使って見ないことには分からないことも多々あろうかと思います。
 
ということで、またいずれ、独立テンキー+コンパクトキーボードの組み合わせについては、検証したいと思います!
 
 

あとがき:今回のキーボード探索の発端

 
今回のキーボードを探索する旅に出た発端は、「ATC-MKB95」を壊してしまったことに端を発しています。
 
壊れたのではなく、壊してしまったのです。
あろうことか、キーボードにコップの水をこぼしてしまったのです。
 
私はずっとこう思っていました。
「誰がどうやったらキーボードに水をこぼすんだよ」
「水をこぼしたくらいで壊れるのか」
と。
 
ですが、デスクで水を飲もうとして手を滑らせて、見事にキーボードに水をぶちまけてしまいました。そして、キーボードを壊してしまったのです。
 
ただ、全く反応しなくなるのではなく、大半のキーは正常なのですが、一部のキーが反応しなくなり、一部のキーが違うキーを打鍵したことになる不具合で、数日たっても復活しませんでした。
カバーを外して、しっかり拭いて乾燥させてみたもののダメでした。
 
全てのキーが全く反応しなくなったのであればあきらめもつきますが、大半のキーは正常に入力できる点がなかなかあきらめがつきません...
 
というわけで、ひとまずは在庫のキーボードでつなぐとしても、これ以上の損失が出るとカバーしきれなくなっていきますので、現在販売されているキーボードで代替できるものはあるのか、探した結果がこの記事になるわけです。

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