Selenium WebDriver、Pythonをインストールし Chromeの自動操作の環境構築手順のまとめ
2017/04/29
Selenium WebDriver、Pythonをインストールし Chromeの自動操作の環境構築手順のまとめ
selenium WebDriverとは?
Seleniumは、ブラウザの操作を自動化することで、Webシステムのデバッグをするために開発されたプログラムです。
ですが、ブラウザを自動的に操作することができますので、デバッグのためのツールとしてだけではなく、ロボットツールとしても利用されているプログラムです。
Seleniumには、selenium Core、selenium RC、selenium IDE、selenium WebDriver...など開発の歴史の中でいくつものバージョンが作られてきましたが、基本的には Firefoxが密接な関係にあったブラウザですので、Seleniumというと Firefox、という感じなのですが、ここでは、Google Chromeを使って自動操作するための環境構築の方法を解説します。
selenium WebDriverの Firefox版と Chrome版の違い
Selenium WebDriverと Pythonを使って、Firefoxを自動操作する環境構築の手順は「Selenium WebDriver、Pythonをインストールしブラウザ自動操作の環境構築手順のまとめ」で解説をしましたので、こちらを参照してください。
この記事で Firefoxの場合は、Firefoxを操作するために「geckodriver」というドライバーを入れましたが、Chromeの場合は、「ChromeDriver – WebDriver for Chrome」を入れます。
もちろん、「geckodriver」と「ChromeDriver」の両方入れても全く問題ありません。
Pythonや seleniumをインストールする手順
- Pythonのインストール
- setuptoolsのインストール
- easy_installで pipをインストール
- seleniumのインストール
- pytestのインストール
- ChromeDriverのインストール
- Pythonスクリプトで seleniumを動作させる
このうち、「ChromeDriverのインストール」と「Pythonスクリプトで seleniumを動作させる」以外は、Firefoxの時と同じですので、「Selenium WebDriver、Pythonをインストールしブラウザ自動操作の環境構築手順のまとめ」を参考にインストールをしてください。
ChromeDriver – WebDriver for Chromeのインストール
chromedriver_win32.zipのダウンロード
下記の Googleのサイトから、ChromeDriverをダウンロードします。
https://sites.google.com/a/chromium.org/chromedriver/downloads
上記のサイトの「Latest Release」のバージョンのダウンロード画面に遷移し、インストールする環境に合うものをダウンロードします。
私の場合は Windows10でしたので、「chromedriver_win32.zip」をダウンロードしました。
chromedriver.exeの設置
「chromedriver_win32.zip」をダウンロードし、展開すると「chromedriver.exe」が取り出せますので、これをパスが通ったところに設置します。
パスが通っているところであればどこでもいいのですが、「Selenium WebDriver、Pythonをインストールしブラウザ自動操作の環境構築手順のまとめ」で解説していますが、「geckodriver.exe」は「C:\Python27\Scripts」に設置していますので、同じ場所に設置すると分かりやすくていいでしょう。
Pythonスクリプトで seleniumを動作させる
設定した seleniumが正しく動作するかを確認するため、動作検証のための Pythonスクリプトを実行してみます。
Pythonスクリプトを実行
動作検証のためのサンプルスクリプトは以下のようになります。
これをフォルダ「test」の中にファイル名「selenium_test.py」として保存します。
1 2 3 4 5 6 |
# coding: utf-8 from selenium import webdriver browser = webdriver.Chrome() browser.get('http://blog.s-giken.net/') |
上記のスクリプトを下記のコマンドで実行します。
1 |
c:\python27\Scripts\py.test -v -s c:\test\selenium_test.py |
このサンプルスクリプトは、Chromeを起動して、指定した URLのページを表示する、というだけのシンプルなものですが、このスクリプトが問題なく動作すれば、あとは、動作させたい処理を Pythonで記述していくだけですね。
selenium+Pythonで処理の自動化に関する記事
Selenium WebDriver、Pythonをインストールしブラウザ自動操作の環境構築手順のまとめ
PythonでUTF-8など日本語(全角文字)を使う方法。コメントにも必要。
Pythonをコマンドラインで実行。全角文字(日本語)を引数にする場合の対処方法
Selenium WebDriverでFirefoxをプライベートウィンドウ/Chromeをシークレットモードで起動する方法・言語はpython
Selenium WebDriver、Pythonをインストールし Chromeの自動操作の環境構築手順のまとめ
Beautiful Soupを利用してPythonでスクレイピングを行う環境構築方法の解説
PythonでMySQLへの接続ライブラリMySQL-pythonの簡単インストール方法
PythonでURLの有無、存在をチェックするスクリプト
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
Git管理のソースを元に新しく構築する環境に反映させる手順
Gitで管理しているソースを使って環境を構築する方法を解説。CakePHPを使う想定で、環境を構築したのちpullして、重複ファイルを削除して、改めてpullすれば出来上がる。
-
-
エックスサーバーで独自SSLは永久無料で取り放題。利用方法と理由を解説!
エックスサーバーでは独自SSLが無料でいくつでも設置できるように!しかも、国、都道府県などの数項目の入力と数クリックだけという超簡単!SSL化しない理由がない!
-
-
.gitignoreで無視フォルダの中の特定のファイルを除外「!(否定文)」を使う場合の注意点
Gitで管理する対象、対象外のファイル、フォルダの指定は .gitignoreに記述する。その基本的な記述の方法に加え、無視対象にしたフォルダの中の特定のファイルを管理対象にする記述方法を解説。
-
-
Selenium WebDriverでFirefoxをプライベートウィンドウ/Chromeをシークレットモードで起動する方法・言語はpython
Seleniumでは初期状態でブラウザを起動する Seleniumでブラウザ …
-
-
Gitはフォルダ自体を管理対象にはできない。空のフォルダを設定する手順
Gitはフォルダだけを管理対象にすることはできない。そのため空の.gitkeepファイルを作成し管理対象にすることで、それが入っているフォルダも管理対象にする、と言う手順で管理を行う。
-
-
Selenium WebDriver、Pythonをインストールしブラウザ自動操作の環境構築手順のまとめ
ブラウザを自動操作しテストを実行するロボットをselenium WebDriver+Pythonの環境を構築し、動作確認までの手順のまとめ。初心者向けに詳細解説。サンプルソースも。
-
-
WordPress、Webサイトの表示高速化!画像を軽くする基本的な考え方
画面表示の高速化には画像のファイル容量を小さくする方法があります。ツールを使わなくても小さくするための基本的な考え方を解説します。
-
-
.htaccessのmod_expiresでブラウザキャッシュで高速化でSEO対策!
Page Speed Insightsの指摘事項のファイルのブラウザキャッシュの設定方法。解説もしてるけど、.htaccessにコピペするだけの簡単設置で効果抜群!SEOにも威力を発揮!
-
-
So-netのレンタルサーバHSはヤバイ・借りてはいけないレンタルサーバリスト
餅は餅屋。サーバはサーバ屋が提供するサービスを利用するべきという記事で、単独でSo-netを紹介。OEMでサービスの提供を受けているだけなので何とも残念すぎる内容。
-
-
コピーコンテンツ・直リンクの3つの対策Google通報などのまとめ
コピーコンテンツを発見したときにやること!Googleに通報、画像の直リンクを禁止、RSSの全文配信を停止。この対策をしないとあなたのサイトの評価も下がるかも!