エス技研

WordPress、CakePHP、PHP、baserCMSなどの Web系システムを中心に情報を提供します!


ECCUBEでアップロードできない。upload_max_filesizeを設定する場所

      2017/03/10

ECCUBEでテンプレートファイルがアップロードできない場合の対処方法

 

ECCUBEで「テンプレートファイルがアップロードされていません」のエラーが出た

 
この記事は、ECCUBEでテンプレートファイルをアップロードしようとして、うまくアップロードできない不具合の対処方法の解説記事です。
 
より具体的には、ECCUBEでテンプレートファイルをアップロードしようとしたところ、ファイルの容量が原因でエラーが出た、という場合の対処方法です。
 
20141127_php_01
 
ECCUBEでテンプレートファイルをアップロードしようとしたところ、「※ テンプレートファイルがアップロードされていません。」と表示されます。
ファイルを選択しても表示されます。
 
「※ テンプレートファイルがアップロードされていません。」と表示されますが、これはファイルの容量が大きくてアップロードできないことで起こるエラーです。
 
 
これは ECCUBEのプログラムの中でファイルの容量制限に引っかかっているわけではなく、PHPの設定側でファイルの容量制限に引っかかっているため、そのエラーの処理をうまく ECCUBE側で受け取れていないため、アップロードされたファイルの情報を受け取ることができず、「テンプレートファイルがアップロードされていません。」というエラーとなっているエラーメッセージなのです。
 
 


 

ECCUBEのファイルアップロード容量を拡張させる

 
エラーの原因は、ファイルのアップロード容量制限より大きなファイルをアップロードしようとしていることです。
 
そのため、対応としては、ファイルのアップロードファイルサイズの制限を拡張させる設定を行います。
 
1.ECCUBEの設定を変更する
2.php.iniの設定を変更する
 
 

ECCUBEの設定を変更する(.htaccess)

 
ECCUBEをインストールすると、.htaccessがせってされ、それによってファイルのアップロードできるファイルのサイズ制限が設定されます。
 
「システム設定」-「システム情報」で表示される phpinfo()の情報を見ると、下記の様になっています。
 
20141127_php_02
 
右側の「Master Value(php.ini)」の設定は 64MBであるものの、左側の「Local Value(ECCUBE)」の設定は 5MBになっていることが分かります。
 
これを「Master Value(php.ini)」と同じ 64MBに合わせることで解決します。
ここでは、php.iniの設定が 64MBですのでそれに合わせていますが、いくつに設定しても問題ありません。.htaccessで設定した値は、php.iniで設定した値より優先して反映されますので、php.iniの値にこだわる必要は全くなく、それ以上の数値でも全く問題ありません。
 
 
具体的に設定する値は、ECCUBE内の 「/html/.htaccess」にあります。
 
下記のような記述になっていますので「5M」の部分を「64MB」などに修正するといいでしょう。
 

 
修正して保存すればOKです。先ほどの「システム設定」-「システム情報」で表示される phpinfo()の情報ページをリロードすると設定情報が反映されていることが分かると思います。
 
 
続けて、「※ テンプレートファイルのファイルサイズは10MB以下のものを使用してください。」のエラーが出る場合は、「ECCUBEでテンプレートファイルのファイルサイズは10MB以下のものを使用してくださいのエラーが出た場合」に続きの記事を書きましたので参考にしてください。
 
 

php.iniの設定を行う

 
一般的にファイルのアップロードファイルサイズの制限を拡張させる場合は、php.iniの設定を行います。
 
ECCUBEでは、上記で説明したように .htaccessで設定を行います。
.htaccessで設定した情報は、php.iniで設定した情報より優先して反映されますので、ここで説明する php.iniの設定をしても反映されませんが、一般的にはこういう設定を行います、という説明をしておきます。
 

 
サーバにおいてある php.iniファイルを探して、上記の「memory_limit」「post_max_size」「upload_max_filesize」の場所を検索して設定を確認します。
 
それぞれの項目は下記のような意味になります。
 
memory_limit
PHPで利用できるメモリ使用量の上限を設定します。
 
post_max_size
一度に POSTできる最大のサイズを設定します。
ここでは複数のファイルを送信する場合などは全部まとめて 1回での POSTの最大値を設定します。
 
upload_max_filesize
1ファイル当たりの最大ファイルサイズを設定します。
 
また、php.iniのおいてある場所はサーバの設定によって違いますので、分からない場合はサーバ会社などにご確認ください。
また、レンタルサーバの場合は、管理画面(コントロールパネル)から更新できるようになっているサーバもあります。

 - PHP・Smarty・ECCUBE

GoogleAdwords

GoogleAdwords

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

下記の空欄を埋めてください。 * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

※入力いただいたコメントは管理者の承認後に掲載されます。

  関連記事

ECCUBE2.13.3で商品規格の在庫数が無制限から変更できないバグがある

2.13.3固有のバグである商品規格の在庫数の入力エリアがアクティブにならない不具合を解消する解説です。product_class.tplの2行を修正するだけの簡単対応です。

PHPで特定の日間の日付を for、strtotimeで表示する

ある特定の間の日付の情報を for文、strtotimeを使って作成し、その解説をしています。

sleepの秒指定は整数のみなので1.5秒はsleep、usleepを組み合わせる
sleepの秒指定は整数のみなので1.5秒はsleep、usleepを組み合わせる

PHPのプログラム処理を遅延させる「sleep()」は整数秒単位。「usleep()」は1秒未満のマイクロ秒単位。では「1.5」秒はどう表現するのか。「sleep()」「usleep()」を組み合わせる。その解説。

include、requireのパス指定をdirname(__FILE__)、__DIR__と書く理由

include、requireのパスの指定を dirname(__FILE__)、__DIR__で記述する理由に付いて解説。相対パス、絶対パスを直書き、パスを書かない場合は何が問題かを説明。

路線・駅検索をPHPで実装する方法解説。GoogleMapsの緯度経度から計算し検索
路線・駅検索をPHPで実装する方法解説。GoogleMapsの緯度経度から計算し検索

路線・駅検索の仕組みの構築は大変。登録する側も最寄り駅が多い場合は大変。なので簡易に実装するため緯度経度に基づき直線距離を計算する処理を考案して実装して、その処理を解説。

リダイレクトループが原因で「ERR_TOO_MANY_REDIRECTS」「このページを表示できません」が出たときの対策12事例+α

リダイレクトループ、自動転送設定ループの原因の解説とその対応方法を含め事例 12例を挙げて説明。

AdminerはphpMyAdmin代替のデータベース管理ツール

AdminerはphpMyAdminとほぼ同機能のデータベース管理ツール。PHP 1ファイルのため設置が非常に簡単で軽快に動作し、phpMyAdminの置き換えで使うのも問題なし。

ECCUBEでカード決済NGの受注情報をマイページ購入履歴に表示しない方法解説

ECCUBEでカード決済に失敗しても購入履歴一覧に注文情報(受注情報)が表示される問題への対処方法を解説。受注情報レコードの作成の流れとステイタスについても解説。

ファイル変更だけ!ECCUBEの本番から開発環境をコピーする手順を解説

ECCUBEを本番から開発環境をコピーする際の手順を解説。PGMメンテに必要な開発環境を構築する手順を解説。ECCUBEの仕組みは簡単なので作業は5分ほど。

SEO対策用タイトル、ディスクリプションの文字数カウントツール

SEO対策に使える文字数カウントツールで文字数の条件の説明も行っています。