P3(Plugin Performance Profiler)で負荷が高いプラグインを調査し表示スピードアップ!
2016/04/02
負荷が高いプラグインを調査するP3(Plugin Performance Profiler)
P3(Plugin Performance Profiler)とは?
WordPressのプラグインの負荷状況を調べるプラグインです。
WordPressのプラグインは非常に便利で、インストールするだけでいろいろな機能を拡張できますので、ついついプラグインを入れたくなりますが、プラグインを入れると遅いと言われている WordPressのスピードをさらに悪化させてしまう可能性があります。
でも、だからといってせっかく便利なプラグインプラグインがあるのにどうすれば!!??
そんなとき、本当にスピードに悪影響を与えているプラグインを見極めることが出来れば、ピンポイントで対処が出来ます。
その、悪影響を与えているプラグインがどれなのかを調べることが出来るプラグインが P3(Plugin Performance Profiler)なのです。
使い方も簡単でインストールしてボタンをクリックすれば、プラグイン毎にかかる処理時間がグラフとして分かりやすく表示されます。
P3(Plugin Performance Profiler)のインストール方法
WordPressのプラグインのインストール方法は、「WordPressプラグインの3つのインストール方法解説」に記事を書いていますので、そちらを参考にしてください。
P3(Plugin Performance Profiler)の使い方
P3(Plugin Performance Profiler)をインストールをすると、左ナビゲーションの「ツール」の中にメニューが追加されます。
「ツール」-「P3 Plugin Profiler」をクリックすると下記の画面が表示されます。
「Start Scan」をクリックします。
ダイアログが表示されますので「Auto Scan」をクリックします。
「Scan name」は、スキャンした結果をリストに残す際の名称ですので、必要に応じて変更してください。変更する必要性はほぼ感じませんが。
スキャンにかかる時間は、入っているプラグインの数、種類によりますが、このエス技研ブログでは 3分ほどかかりました。
「View Results」をクリックすると結果が表示されます。
Runtime By Plugin
Total Plugins:使用されているプラグインの総数
Plugin Load Time:1訪問者あたりのプラグインの実行にかかった総秒数
Plugin Impact:ページ表示時間のうちプラグインの実行にかかった時間の割合
MySQL Queries:1訪問者あたりのデータベースへのクエリー数
円グラフの上にある「Runtime By Plugin」「Detailed Breakdown」「Simple Timeline」「Detailed Timeline」「Query Timeline」「Advanced Metrics」のタブを切り替えることでそれぞれのグラフが表示されます。
Detailed Breakdown
Simple Timeline
Detailed Timeline
Query Timeline
Advanced Metrics
プラグインのスピードの調査だけであれば、「Runtime By Plugin」「Detailed Breakdown」の 2つのグラフを見ればどのプラグインを対処すればいいか確認できます。
このエス技研ブログの場合は、Crayon Syntax Highlighterの影響が大きすぎて、それを対処すればいいことが一目瞭然な結果となりました。
それ以外のプラグインの影響は、Crayon Syntax Highlighterの対処をしてみないと分からないくらい負荷の差が大きすぎます。
Crayon Syntax Highlighterの対策は、近日中に公開します!
スキャンした履歴を見る History
「History」をクリックするとスキャンした履歴が表示されます。
新しくプラグインを入れたときや、プラグインの設定を変更したり、記事が増えてきたときなど定期的にチェックをして負荷状況の変化を見るときなどに使いましょう。
といいつつ、過去の履歴を見る必要性がピンと来ませんが...
P3(Plugin Performance Profiler)の設定を行う Advanced Settings
「Start Scan」のボタンの下にある「Advanced Settings」をクリックすると下記の設定画面が表示されます。
設定を変更する場面が思い浮かびませんので、デフォルトのままでなんにも問題ありません。
Use my IP address
P3(Plugin Performance Profiler)を使用する IPアドレスを指定して制限する場合に入力をします。
チェックが入っている場合は IPによる制限を行いません。
Attempt to disable opcode optimizers
チェックを入れることでプラグインの検出の精度を上げることが出来ます。しかし、処理のタイミングの精度はやや下がります。
推奨設定はデフォルトのチェックを入れたい状態です。
Attempt to circumvent browser cache
ブラウザのキャッシュを制限し、「No visits recorded」のエラーが出ないように処理をします。詳細な内容についてはヘルプを参照してください。
Debug mode
直近 100件のログを保存します。ログを表示するには、ヘルプページを見てください。
おまけ
P3(Plugin Performance Profiler)の仕様とは全く関係ありませんが、「Current」「History」「Help」のタブを切り替えようとすると一瞬下記のような画面が表示されます。
よく見てみると分かりますが、そもそもの画面はこういう表示になっていると言うことですね。
これを CSSで装飾してあの画面を作っているってことですねぇ。画面を構築する際の参考になりますね。
また、WordPressの高速化施策として「WordPressの高速化でSEO対策!広告費も削減!高速化の施策のまとめ」にまとめ記事を書いていますので、あわせて参考にしてみてください。
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
Custom Field Templateで簡単にカスタムフィールドをフル活用
カスタムフィールドを簡単に設定するプラグイン。簡単にカスタムフィールドが管理で来て作業効率が数倍にアップします!
-
-
BackWPupでバックアップ・Jobの設定・保存する情報の設定
BackWPupその2。Jobのバックアップの基本部分と対象の設定についての解説。
-
-
WordPressプラグインの3つのインストール方法解説
プラグインのインストール方法の特徴とおススメの方法を理由を含めて解説していきます。
-
-
XAMPPのWordPressの更新でFatal error: Maximum execution time of 30 seconds exceededのエラーが発生して失敗する場合の対処方法
XAMPP環境のWordPressアップデート時に「Maximum execution time of 30 seconds exceeded」のエラーが出る。「max_execution_time」を変更して解決する方法の解説。
-
-
WordPressプログラム全体で定数や変数を利用する場合の設定方法
WordPressで関数を追加するときなど、全体で同じ変数を使いたいと思う場面の対処方法です。変数を記述する関数はfunctions.php、wp-config.phpのいずれか。
-
-
Advanced custom Fieldsの条件判定活用方法・フィールドグループ複製より便利
Advanced custom Fieldsの条件判定を使ってカテゴリごとに入力項目を変化させる方法を実例を用いて解説します。投稿フォーム構築が格段にレベルアップします。
-
-
ショートコードで簡単解決!カスタムフィールドでソート、抽出条件設定方法
ショートコードを使って固定ページや投稿に特定のカテゴリ一覧を編集する処理に、ソート条件、抽出条件も設定できる処理を作成。カスタムフィールドも条件に利用可。
-
-
WordPressのバージョンアップをしたら「the_content」でコンテンツが表示されなくなった
「the_content」でコンテンツが表示されないのは仕様が変更されたためでプログラムの修正が必要です。
-
-
WP-PostRatingsでWordPressに自由度が高い口コミサイトを構築
口コミの評価点を投稿する機能に特化したプラグインで、多様なイメージと投稿方法が用意されていてサイトにあったイメージを選択できます。
-
-
WordPressの不正ログインを Force email loginで回避
WordPressのセキュリティ強化に Force email loginを使う理由と設定方法の解説をしています。