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CentOS6、7のPHPを5.3から5.6、7.0、7.1にバージョンアップする手順の解説

      2018/04/21

CentOS6、7のPHPを5.3から5.6、7.0、7.1にバージョンアップする手順

 

WordPressを運用しているPHPのバージョンが5.3.3だった

 
WordPressを運用しているサーバの PHPのバージョンが 5.3.3でした。
そのため、WordPressのバージョンアップが行えず、プラグインを使用するにも制限がありました。
 
そのため、ようやく重い腰を上げて PHPのバージョンをアップする作業を行いました。
その作業手順をまとめつつ、解説をしていこうと思います。
 
 
ちなみに、この案件もそうでしたが、諸般の事情で PHPのバージョンアップが行われていないサーバはいっぱいあるんだろうなぁ、ということを改めて実感しました。
 
 
もう一つちなみに、ここでは、「5.3.x」から「5.6.x」「7.0.x」「7.1.x」にバージョンアップする想定での説明ですが、「5.6.x」から「7.0.x」「7.1.x」にバージョンアップする場合も手順は全く変わりません。
 
 

PHPのバージョンアップを行うサーバ環境の確認

 
まず始めに、現在のサーバの状況を確認します。
 
ちなみに、コマンドの実行は、root権限で行います。
rootユーザに切り替えることができない場合は「sudo」コマンドを利用してください。
 
 
下記のコマンドで現在のPHPのバージョンを確認します。

 
先にも書きましたが、この時の PHPのバージョンが「5.3.x」ではなく「5.4.x」でも同様の手順でバージョンアップの対応は可能です。
 
 
続けて、下記のコマンドで OSのバージョンを確認します。

 
ここで確認したバージョンは、remiリポジトリを追加する際のバージョンを指定するために必要です。
 
 
さらに、下記のコマンドを実行し、現在インストールされているライブラリを確認します。

 
ここで確認したライブラリは、PHPをアップデートする際にあわせてアップデートをするライブラリを指定するために必要です。
 
 

バージョンアップに必要なリポジトリの追加

 
PHPのバージョンアップをするために必要なリポジトリを追加します。
 
下記コマンドを実行し、CentOS系の epelリポジトリを追加します。
(CentOS6系、CentOS7系共通です。)
 

 
このコマンドを実行すると、処理実行の途中で 1回「Is this ok [y/N]:」と聞かれますので、「y」を入力します。
そして、最終的に「Complete!」と表示されると、リポジトリが正常に追加されたことになります。
 
「Package epel-release-6-8.noarch already installed and latest version」と表示される場合は、すでに最新のリポジトリが追加されている状態であることになります。
この場合は、すでに最新なのでそのまま作業を続行します。
 
 
続いて、下記のコマンドを実行し、CentOS系の remiリポジトリを追加します。
 
CentOS6系は以下のコマンドになります。

 
CentOS7系は以下のコマンドになります。

 
CentOS6と CentOS7の違いは、リリースナンバーの「6」と「7」の違いだけです。
 
また、「rpm」コマンドのオプションの「-U」は「アップグレード」の意味で、「-i」は「新規インストール」です。
「-U」であれば、既存のリポジトリがあればアップグレードしますし、なければ新規インストールしますので、「-U」の方が便利です。
 
詳しくは、下記のサイトを参照にしてください。
http://nakayanmer.e-central.tv/pc/rpm_com.html
 
 

PHPのバージョンアップコマンドの実行

 
いよいよ、PHPをバージョンアップするコマンドを実行します。
 
PHPを 5.6にバージョンアップする場合は、下記のコマンドを実行します。

 
このコマンドを実行すると、処理実行の途中で 2回ほど「Is this ok [y/N]:」と聞かれますので、「y」を入力します。
 
そして、最終的に「Complete!」と表示されると、正常にアップデートが完了したことが確認できます。
 
 
PHPを 7.0にバージョンアップする場合は、下記のコマンドを実行します。

 
PHPを 7.1にバージョンアップする場合は、下記のコマンドを実行します。

 
PHPのバージョンを 5.6、7.0、7.1にするコマンドの違いは、「remi-php56」の部分の数値が「70」「71」と変わるだけです。
ここの数値を変えるだけで、希望のバージョンの PHPにアップデートすることができます。
 
 
また、このコマンドの「php php-pdo php-mbstring php-common php-cli php-mysql」の部分は、インストール(アップデート)するライブラリを指定している箇所になります。
 
ここで指定するライブラリは、インストールされているライブラリを指定します。
インストールされているライブラリは、最初の項で確認した「rpm -aq | grep php」コマンドで表示されたライブラリを指定します。
 
厳密な運用をしているサーバでは、必要ないライブラリはインストールしませんが、開発環境などで、インストールするライブラリを管理していない場合は、下記のコマンドを実行し、最新のライブラリをまとめてインストールする方法でもいいでしょう。
 

 
 
また、インストールしていないライブラリを後から追加したい場合は、下記のコマンドを実行します。
先のコマンドは「update」ですが、こちらは「install」になっています。
 

 
 

アップデート実施の検証

 
PHPのバージョンアップが完了したら、正しくバージョンアップできたかを確認し、Apacheを再起動して反映させます。
 
 
まず、PHPのバージョンを確認します。
一番最初に実行したコマンドと同じく下記のコマンドを実行し、PHPのバージョンが 5.6系になっていることを確認します。
 
 

 
 
続けて、下記のコマンドを実行し、Apacheの再起動を行います。
 

 
Apacheの再起動コマンドは、複数存在します。
それぞれ特徴があり、詳しくは「Apacheの起動しているかの確認方法と起動、再起動、終了のコマンド」に記事を書いていますが、前者は、実行の結果が表示されますが、アクセス中のユーザがあっても強制的に再起動されます。
 
後者は、実行の結果などのメッセージは全く表示されませんが、アクセス中のユーザはアクセスが続行でき、アクセスが切れたタイミングで新しい設定に切り替わります。
 
そのため、開発環境などであれば前者を。本番環境などであれば後者を使うことが一般的です。
 
 
最後に、下記のコマンドを実行し、Apacheに PHPのバージョンアップが反映されたかを確認します。
 
下記の「phpinfo()」関数だけが記述された PHPファイルを作成します。

 
これを、ブラウザでアクセスできる場所にアップし、画面の一番上に表示される PHPのバージョンが「5.6.xx」になっていることを確認します。
これで「5.6.xx」(もしくは「7.0.xx」「7.1.xx」)になっていればすべての作業は無事に完了です。
 
 
ちなみに、下記のコマンドを実行することで、コマンドラインから「phpinfo()」関数を実行することができます。

 
ですが、このコマンドでは、Apacheを再起動をしなくても PHPのバージョンが新しいものに切り替わるため、Apacheの再起動が正しく行われ、Apacheにも新しいバージョンが反映されたかどうかの確認はできませんので注意が必要です。

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