WordPressのフォームプラグイン「MW WP FORM」でメールが送信できない不具合の対応方法
2019/03/02
MW WP FORMで「There was an error trying to send your message. Please try again later.」のエラーが出てメールが送信できない!ときの対応方法
MW WP Formはメールフォームを作るのに最適なプラグイン
MW WP FORMは、WordPressのプラグインで、管理画面とお問合せ内容の管理をする仕組みがあるお問い合わせフォームを設置しようとする際に利用するプラグインです。
よく練られた機能が搭載されていて、拡張性も高く、多様な仕組みのお問い合わせフォーム構築に対応できるプラグインです。
そんな便利なプラグインなのですが、やっぱり、設定を間違ってしまうとエラーが出てしまいます。当たり前ですが。
そのエラーの一つに、「メールが送信されない」というものがあります。
お問合せフォームを作っても、メールが送信されないのでは全く役に立ちません。
この記事ではそんな「メールが送信されない」というエラーが出たときの対処方法のいくつかを紹介します。
MW WP Formの使い方に関しては下記に記事を書いていますので、参考にしてください。
MW WP Formの使い方詳細解説・WordPressの確認画面付フォーム
「自動返信メール設定」の「本文」に何も入力がない場合
フォームの設定画面の右側には、お問い合わせフォームから自動返信メールを送信するための設定をする項目が並んでいます。
上の方が「自動返信メール設定」で、フォームに入力を行ったユーザ宛に送信するメールに関する設定を行うエリアです。
その下にあるのが「管理者宛メール設定」では、管理者宛に送信するメールに関する設定を行うエリアです。
このうち「自動返信メール設定」の「本文」に何も入力がない場合は、「There was an error trying to send your message. Please try again later.」のエラーが表示され、データベースにも値が保存されません。
下記のオフィシャルサイトにも説明がありますが、「本文」に何も入力がない場合は、「メールを送信する必要がない」と判断し、エラーメッセージを表示するようになっています。
https://plugins.2inc.org/mw-wp-form/faq/
MW WP Formの動作検証などで、まずは動作させることを目的としている場合などは、最低限の設定だけをして、「本文」を入力していない場面などもあるでしょう。
そんな時は「本文」を入力すると動作するようになるかもしれません。
</form>タグを記述するとメールが送信されない
上記のように、フォームの編集エリアに「</form>タグ」を記述するとエラーでメールが送信できなくなります。
理由は、上記の赤の網掛けのエリアに入力した情報に対して、その前後に「<form>」「</form>」タグが自動的に編集されます。
加えて、フォームで使用する「トークン」と「リファラー」の情報を hiddenの値として編集しています。
1 2 3 4 5 6 7 |
<form> </form> <input type="hidden" id="mw_wp_form_token" name="mw_wp_form_token" value="99a66a9a99" /> <input type="hidden" name="_wp_http_referer" value="/contact/" /> </form> |
具体的には、上記の 1行目、5~7行目の部分が追加されます。
(実際のソースの 5~7行目は改行されていませんが、見やすくするため改行を入れています。)
そのため、フォーム編集エリアに「</form>タグ」を編集すると、それ以降のトークンとリファラーの情報の受け渡しが行われず、「There was an error trying to send your message. Please try again later.」のエラーにつながります。
先に HTMLソースを制作し、それを WordPressに組み込んでいく、という作業をする場合に、「<form>」「</form>」タグの消し忘れは起こりえる可能性がありますので、改めて確認をしてみてください。
また、編集するとエラーになるのは「</form>」の終了タグ側だけで、「<form>」の開始タグを編集しても不具合にはなりません。(「<form>」タグが二重になりますので、「<form>」も入れていいわけではありませんが。)
ちなみに、トークン、リファラーは、セキュリティ関連のCSRF(cross-site request forgeries。クロスサイトリクエストフォージェリ)対策のための処理に使われます。
そもそもメール送信プログラムが設置されていない
上記 2つのメールが送信されない原因について解説しましたが、そもそもメールを送信する設定が正しくない、という場合もあります。
具体的には、WordPressを設置したサーバ環境にメールを送信するプログラム(sendmail)が設置されていない、ということが考えられます。
その場合は、「WP Mail SMTP」などのプラグインを利用して、まずは、メールが送信できる環境があるか、を確認してみましょう。
「WP Mail SMTP」については下記に記事を書いていますので参考にしてください。
WP Mail SMTP、WP SMTP、Easy WP SMTPでWordPressのメールのスパム判定を回避
「There was an error trying to send your message. Please try again later.」のメッセージは MW WP Form 3.2.0で実装
今回、この記事で紹介している、メールが送信されない場合に表示される「There was an error trying to send your message. Please try again later.」というメッセージですが、これは、MW WP Form 3.2.0で実装されたメッセージです。
ですが、これは、メール送信処理が大きく変わったということではなく、エラー時にメッセージを出すようにした、という変更です。
そのため、MW WP Formをアップデートしたらいきなり出るようになった、という場合は、もともとメールが送信できていなかった可能性がある、ということです。
3.2.0以前は、エラーがあってもメッセージを出していなかったのですが、3.2.0でエラーがある場合はメッセージを出すようにした、ということだそうです。
詳しくは下記を参照。
https://ja.wordpress.org/support/topic/mw-wp-form%E3%81%AE%E9%80%81%E4%BF%A1%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%A6/
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
WordPressのログイン画面 URLを変更する 管理画面に Basic認証を設定する
ログインURLは誰でも知っています。そのまま使うとリスクが高まりますのでログインURLを変更し Basic認証で二重チェックをする方法を解説。
-
-
30分でWordPressを引越し・他のサーバに引越しや開発環境の構築手順
WordPressを他のサーバに引っ越しするとき、テスト環境を作るときなどの作業手順をまとめました。プラグインを使う方法もありますが手作業でも簡単です。
-
-
BackWPupでバックアップ・エラー発生の具体的対処方法事例6
BackWPupその6。エラーが起こったときの対処方法の具体例紹介です。
-
-
WordPressのユーザ名を後から変更する方法。adminの使用は危険。
運用中のユーザ名を変更する方法を解説。かつてのデフォルト設定だった「admin」は誰もが使うIDのため非常に危険です。今からでも変更しましょう。
-
-
WordPressは危険?最新バージョンにアップデートして利用しよう
WordPress最新バージョン使ってますか?WordPressのバージョンアップをしないリスクを説明し、バージョンアップの手順、バックアップの重要性を解説しています。
-
-
AddQuicktagを使って WordPressの投稿を楽にする
投稿時にタグの入力を楽にしてくれるプラグイン「AddQuicktag」の使い方の説明です。クリック一つでタグを編集できます。
-
-
FC2からWordPressに引越でcanonicalとmeta refreshで転送設定
FC2からWordPressに引越する際の転送設定はcanonicalとmeta refreshの設定でユーザへもGoogle検索エンジンにも引越し情報を伝えられます。
-
-
Advanced Custom Fields管理画面の全項目完全解説・カスタムフィールド決定版!
カスタムフィールドを設定する最高のプラグイン。設定できる項目を全て網羅して解説。投稿の項目だけではなく、カテゴリやユーザ情報の項目を増やすことにも使えます。
-
-
WordPressの不正ログインを Force email loginで回避
WordPressのセキュリティ強化に Force email loginを使う理由と設定方法の解説をしています。
-
-
カスタムタクソノミーのターム一覧をウィジェットにショートコードで編集
カスタムタクソノミーに属するターム(カテゴリ)の一覧を wp_list_categories()関数+ショートコードでウィジェットに編集するサンプルプログラムです。