CakePHP3で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法
2023/12/28
CakePHP3で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法
CakePHP3で、現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得したい場合があるかと思います。
例えば、「CakePHP3のCakeDC/Users、Authでログインなしでもアクセスを許可する設定」で記事を書きましたが、ユーザ管理システムを構築する中で、特定のコントローラーの特定のアクションのページは、ユーザ認証をしていないユーザでもページを表示する、という設定をしたいときに、処理しているコントローラー名を取得する必要がでてきます。
そんな時の処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法を解説します。
※この記事は CakePHP3用の内容になります。CakePHP4用の記事は「CakePHP4で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法」に書いていますので、こちらも合わせて確認してください。
CakePHP3で現在のコントローラーを取得する方法
下記の記述方法で、現在のコントローラーの値を取得することができます。
1 2 3 4 5 |
$this->request->controller; $this->request->params['controller']; $this->request->param('controller'); $this->request->getParam('controller'); // 3.4.0 で追加 $this->name; |
CakePHP3で現在のアクションを取得する方法
下記の記述方法で、現在のアクションの値を取得することができます。
1 2 3 4 |
$this->request->action; $this->request->params['action']; $this->request->param('action'); $this->request->getParam('action'); // 3.4.0 で追加 |
CakePHP 3.4以降なら getParam()メソッドが便利かも
コントローラー名、アクション名を取得する方法は、なんでこんなにいっぱいあるの?というくらいいろいろありますが、どれを使うかは好みで選べばいいのではないか、と思います。
あえて言うなら、「$this->name;
」は、コントローラー名の取得の対になるアクション名の取得方法がありませんので、ちょっと残念かな、と思う程度です。
また、下記の「getParam()」メソッドを利用する方法は、CakePHP 3.4.0で追加された方法ですので、3.4.0より前のバージョンを使う予定がないのであれば、この「getParam()」メソッドを利用する方法が無難なのではないか、と思います。
1 2 |
$this->request->getParam('controller'); $this->request->getParam('action'); |
また、「getParam()」メソッドは、コントローラー名やアクション名の取得だけではなく、下記の様にしてプラグイン名やプレフィックスの値を取得することもできますので、覚えておくと役に立ちそうな気がします。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
// 使用しているプラグイン名を取得 $this->request->getParam("plugin"); // prefix名を取得 $this->request->getParam("prefix"); // パラメーター(引数)を取得 $this->request->getParam("pass"); |
3番目のパラメーターの取得に関しては、
http://example.com/controller/action/aaa/bbb/ccc
のような URLの場合、
Array ( [0] => aaa [1] => bbb [2] => ccc )
として取得できます。
参考サイトは CakePHP3の Cookbook
最後になりましたが、ここで解説をした内容は、下記のオフィシャルの Cookbookを参考にしています。
リクエストとレスポンスオブジェクト
https://book.cakephp.org/3.0/ja/controllers/request-response.html
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順
CakePHP3で「1対多」の連携を中間テーブルを利用した「多対多」の連携に変更するときの手順のまとめ。中間テーブルの設定やModelの変更などを間違いやすい箇所を指摘しながらの解説。
-
-
CakePHP3で値を入力直後にバリデーションする方法解説
CakePHP3でバリデーションの実行を保存する時から入力情報を受け取るときに変更する処理の解説。CakePHP3ではnewEntity()の処理でバリデートするため1行追加で対応可能。
-
-
CakePHP4で公開側と管理側のデザインテンプレートを分ける方法・setLayout()
CakePHP4でデフォルトのレイアウトファイル「default.php」は管理側に使用し、これとは別のデザインを公開側のページに設定したい、を実装する方法を解説。
-
-
CakePHP3のCakeDC/Usersでログインユーザの所有レコードのみ更新、削除する権限管理の設定方法
CakePHP3のユーザ管理、ログイン認証プラグイン「CakeDC/Users」の権限管理を行う方法やアクセスできるコントローラー、アクションを設定、所有権を持つレコードのみ更新できる設定方法を解説。
-
-
CakePHP3の更新画面でUpload Plugin 3.0を使う方法、viewで使う方法解説・その3
CakePHP3でファイル、画像をアップロードするプラグイン、upload plugin 3を導入する手順を解説した記事。3部作のその3で記事を更新する際のファイルの取り回しなどについてを解説。
-
-
CakePHP4のフラッシュメッセージの表示場所、デザインを変更する方法を解説
CakePHP4のエラーメッセージ、完了メッセージなどを表示するフラッシュ処理の解説。Controller、レイアウトファイル、テンプレートファイルでそれぞれ処理を指定する。
-
-
Windows環境の XAMPPを利用して CakePHPの開発する際の注意点
WindowsベースにXAMPPで環境を構築しCakePHP4を利用したWebシステムを構築する際は、大文字と小文字の違いを意識する必要がある。LinuxベースのWebサーバに移動させたときに不具合で動作しないこともある。
-
-
URL短縮サービス「TTTオンライン(https://ttt.onl)」公開
URL短縮サービス「TTTオンライン(https://ttt.onl)」を公開。メールやSNSでは使いにくい長いURLを短いURLに変換するサービス。QRコードも。Google URL Shortenerが2019年3月にサービス終了。
-
-
CakePHP4、CakePHP5の「warning: DebugKit is disabling...」の対処方法
CakePHPのデバッグ用のツールであるDebugKitは適切な設定をしないとエラーログにワーニングメッセージが出力される。それを解消する方法を解説。
-
-
CakePHP3にWYSIWYGエディタのCKEditor4を設置、カスタマイズ方法を解説
WYSIWYGエディタであるCKEditor4をCDNを利用して簡単にCakePHP3に導入する方法とカスタマイズする方法を解説。CakePHP3にはページごとの振り分けを行うブロック化を利用する。