CakePHP3チュートリアルで日付と時刻のDateTimeでエラーが出たときの対処方法
2017/10/28
CakePHP3のチュートリアルの「ブックマークチュートリアル」のエラー
CakePHP3のチュートリアルの「ブックマークチュートリアル」
CakePHP3には、CakePHP3を使ってプログラムを開発する仕組みを理解するためのチュートリアルが用意されています。
その一つに「ブックマークチュートリアル」があります。
https://book.cakephp.org/3.0/ja/tutorials-and-examples/bookmarks/intro.html
そのチュートリアルを読みながら、その中にある「カスタム Finder メソッド」のリンクについて調べていました。
その際、「データの取り出しと結果セット」の「データのロードに Finder を使う」について調べている際、下記のコードがありました。
1 2 3 4 5 6 |
// コントローラやテーブルのメソッド内で $query = $articles->find('all', [ 'conditions' => ['Articles.created >' => new DateTime('-10 days')], 'contain' => ['Authors', 'Comments'], 'limit' => 10 ]); |
URLとしては下記になります。
https://book.cakephp.org/3.0/ja/orm/retrieving-data-and-resultsets.html#finder
実は、これをこのまま実行すると下記のエラーがでます。
1 |
Error: Class 'App\Controller\DateTime' not found |
「DateTime」がないということでしたので、下記の「日付と時刻」を調べ、
https://book.cakephp.org/3.0/ja/core-libraries/time.html
下記のクラスを呼び出す宣言を追加しました。
1 |
use Cake\I18n\Time; |
ですが、改善しませんでした。
CakePHP3では、namespace(名前空間)が使用されるようになりましたので、下記の様に記述をしても DateTimeがありません(’App\Controller\DateTime’ not found)のエラーが出るようになってしまっています。
1 |
$date = new DateTime('2017-05-05'); |
この対応をするためには「DateTime」の前に「\
」を編集して、下記の様にする必要があります。
1 |
$date = new \DateTime('2017-05-05'); |
CakePHP3のチュートリアルの「ブックマークチュートリアル」の場合は、先に表示したプログラムの 3行目を下記の様にする必要があります。
1 |
'conditions' => ['Articles.created >' => new \DateTime('-10 days')], |
もしくは、プログラムの最初に下記の宣言をする必要があります。
1 |
use \DateTime; |
ちなみに、下記のページには「new DateTime(‘2014-01-01’)」のような表記が 7ヵ所ありますが、正しく「\
」が編集されているのは 1ヵ所だけのようでした。
データの取り出しと結果セット
https://book.cakephp.org/3.0/ja/orm/retrieving-data-and-resultsets.html#finder
CakePHP3のドキュメントは整備されていないところもありますので、まだまだこれから、という感じでしょうか。
CakePHP3の関連記事
CakePHP3でレコードを保存(追加、更新、Insert、Update)する複数の方法を紹介CakePHP3でモデルなしフォームからCSVをアップロードしレコードを更新する方法解説
CakePHP3でPHP Simple HTML DOM Parserを使ってスクレイピングする方法
CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も
CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順
CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法
CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。
CakePHP3でパンくずの指定は HTMLヘルパーを使って指定する方法を解説
CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説
CakePHP3のOGPはHTMLヘルパーの$this->Html->meta()を使って設定
その他の「CakePHP3」に関する記事一覧
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
CakePHP3でパンくずの指定は HTMLヘルパーを使って指定する方法を解説
CakePHP3でパンくずの指定方法の解説。2つのヘルパーがあるが簡単なHTMLヘルパーを使った方法を、実際の状況に合わせて3つのパターン(エレメント化、ブロック化)にして解説。
-
-
CakePHP 2.3 テーブルの項目を演算した結果を条件として抽出する方法
アソシエーション(連携)している先のテーブルの項目で演算をする場合の考え方と注意点をサンプルソースを用いて説明しています。分かってしまえば簡単です。
-
-
CakePHP 2.3 Search Pluginで検索処理 その2表示件数を動的に変える方法
CakePHPの検索プラグイン Search Pluginの検索処理の中で動的に表示件数を変える方法です。
-
-
CakePHP3で生の SQLの実行はConnectionManagerを使う
CakePHP3で生の SQL文を実行する方法を解説。クリエビルダーを使う場合は TableRegistryを利用するが、SQLを実行する場合は ConnectionManagerを使う。プリペアードステートメントの使用方法も解説。
-
-
CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合の詳細ページの注意点
ID以外のカラムでアソシエーション(連携)させて詳細ページを表示させる際の考え方と注意点をサンプルソースを用いて解説しています。
-
-
CakePHP3でDocumentRootやtmp、webroot、logsなどのフォルダへのパスの定数
CakePHP3で特定フォルダのパスの定数を解説。root、DocumentRoot、app、config、webroot、tests、tmp、cache、vendor、コア、コアの srcが設定済み。realpath()関数を使うと柔軟なパス指定が可能。
-
-
CakePHP3のメール送信の処理・テンプレート使用・添付ファイル送信も解説
CakePHP3からメールを送信する方法解説。基本的な記述方法を基にして、テンプレートを使う方法、ファイルを添付する方法へと拡張しながら解説。
-
-
CakePHP3でユーザ定義の定数、変数を設定し、読み込む方法解説
CakePHP3で定数や共通で使う変数をまとめて設定し、プログラム内で読み込む方法を、bootstrap.phpに直接記述する方法と定数ファイルを分ける方法の3つの方法で解説。
-
-
CakePHP3で保存前にバリデーション結果を取得する2つの方法
CakePHP3でデータベースに値を保存する前にバリデーションを行い、その結果によって処理を振り分ける方法について解説。「$topic->errors()」と「$topic->hasErrors()」の2つの方法がある。
-
-
CakePHP 2.3 Search Pluginで検索処理 その7queryを使って 日付の範囲検索
CakePHPの検索プラグイン Search Pluginの検索処理の中で queryを使って日付の範囲検索の方法です。