さくらサーバのmb_send_mailでメール送信時にmalformed header from script ‘xxx.php’: Bad header: xxxのエラーが
2019/03/02
さくらサーバで PHP「mb_send_mail」関数を使ってメールを送信したときに Internal Server Errorが発生。その原因と解決方法を解説
Internal Server Errorが発生した経緯
NTT系のサーバからさくらインターネットのレンタルサーバにシステムを移行する作業をしていました。
その際の、メールフォームの動作確認中に「Internal Server Error」が発生しました。
その原因を調べ、解決した内容について情報を残しておきます。
mb_send_mail()関数でエラーが発生していると確認
メールフォームは、PHPで作成されており、メールアドレスとタイトル、本文を入力させて、その内容をメールで送信する、という非常にシンプルなお問い合わせフォームでした。
元のサーバでは全く問題なく動作していたのですが、さくらインターネットのレンタルサーバに乗せ換えて動作確認をしたところ、「Internal Server Error」が表示されるのです。
(PHPのバージョンの統一や DBの接続などを含め、他に発生していたエラーはおおよそ対応を終わらせていました。)
そして、エラーの発生個所を調べてみた結果、「mb_send_mail()」関数で実際にメールを送信している処理でエラーが発生していることが分かりました。
また、さくらレンタルサーバのサーバコントロールパネルから確認できる「エラーログ」を見ると下記のエラーが出力されていました。
1 |
[Sun Jan 01 01:01:01.010101 2018] [cgi:error] [pid 99999] [client 001.001.001.001:0] malformed header from script 'complete.php': Bad header: /home/example/dead.lette, referer: http://example.com/confirm.php |
エラーログを見てもよく分からなかったのですが、ググったら原因が判明しました。
さくらインターネットで mb_send_mailでメール送信で Internal Server Errorになる原因
原因は、利用しているサーバにメールアドレスが設定されていないことでした。
今回は、さくらインターネットのレンタルサーバへのサーバ移転でしたので、作業をしている時点ではドメインの引っ越しもしておらず、メールアカウントの設定も行っていませんでした。
そのため、サーバの設定としては、以下のような感じでした。
- ドメインをさくらインターネットで運用するを設定
- でも、まだ DNSを切り替えていないので .hostsを利用して、ドメインでアクセスして検証
- メールアカウントは未設定
この状態でメールを送信すると以下のような流れでエラーが発生していたと考えられます。
- PHPの「mb_send_mail()」関数でメールを送信しようとすると
- サーバ内の同一ドメイン内へのメール送信処理のため DNSを見に行かずに内部処理としてメール送信処理を実行する
- サーバ内に指定のメールアカウントがないので sendmailがエラーを発行
- その結果、Internal Server Errorが発生
さくらインターネットのメール送信で Internal Server Errorになった場合の解決方法
前項で書いた原因で、メール送信が Internal Server Errorとなった場合の解決方法は、「利用しているサーバにメールアドレスを設定すること」です。
同一サーバ内にあるはずのメールアドレスがないことが原因でエラーとなっているわけですので、メールアドレスを設定すれば解決します。
DNSがそのサーバに向いていなくても問題ありません。
サーバコントロールパネルから、送信先のメールアドレスを設定すれば解決します。
今回は、メールアドレスを設定していなかったことが原因ですので、この方法で対応できましたが、メールサーバを外部のサーバを利用する場合は、外部の SMTPサーバを経由してメールを送信する処理に変更する必要がある場合もあるかと思います。
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
EストアのショップサーブのWordPressサービスにメリット無し
ショップサーブのオプションサービスのWordPressを使ってみましたがデータベースには直接触れず使えないサービスでした。
-
-
Gitで「fatal: Authentication failed for ‘https://example.com/git_repositories/example.git/’」のエラーが出た場合の対処方法の一つ
Gitのリモートリポジトリにアクセスする際、Authentication failedのエラーが。しかし、ID、PASSが間違っているのではなく、リモートリポジトリのURLが間違っている場合もあるので再度確認を。
-
-
So-netのレンタルサーバHSはヤバイ・借りてはいけないレンタルサーバリスト
餅は餅屋。サーバはサーバ屋が提供するサービスを利用するべきという記事で、単独でSo-netを紹介。OEMでサービスの提供を受けているだけなので何とも残念すぎる内容。
-
-
PythonでMySQLへの接続ライブラリMySQL-pythonの簡単インストール方法
PythonはMySQLに接続するライブラリは別途インストールが必要。なのでMySQL-pythonライブラリのインストール方法とサンプルスクリプトで動作検証までを解説。
-
-
Webサイト公開時に重複コンテンツを排除する.htaccessのリダイレクトの設定のまとめ
サイトを公開する際にはURLの正規化は必須です。正規化とは何かを解説し、.htaccessに設定すべきリダイレクトの設定を具体的に説明します。
-
-
.gitignoreを更新しても反映されないときは「git rm -r –cached .」でキャッシュを削除
gitの.gitignoreを変更しても記述内容が反映されない時がある。それはGitのキャッシュが残っているため。そんなときは「git rm」コマンドを使ってキャッシュを削除すれば解決する。
-
-
Selenium WebDriver、Pythonをインストールし Chromeの自動操作の環境構築手順のまとめ
Selenium WebDriverを使ってChromeを自動操作する環境を構築する手順のまとめ。使用するPythonのインストールから、サンプルスクリプトの動作確認までを詳細解説。
-
-
Gitで基本的なデプロイ(push、pullで本番公開)環境を作る手順解説
開発進行中の環境、公開中の環境にGitを導入する。その基本的な手続きを解説。Gitの導入、ローカルリポジトリを作成。リモートリポジトリを利用し、本番環境にデプロイする手続きを解説。
-
-
mod_pagespeedでWebサイトを超簡単高速化・Google謹製の最終兵器
Webサイトの表示スピード高速化の最終兵器、Google謹製mod_pagespeedの解説です。レンタルサーバではX-Serverでしか利用できませんが、ワンクリックで高速化します。
-
-
Pythonをコマンドラインで実行。全角文字(日本語)を引数にする場合の対処方法
Pythonをコマンドラインで実行する際、引数を付与して実行する方法の解説。その時問題となる日本語(全角文字)を利用する方法を解説。Windows環境での解説。