CakePHP 2.3でファイルのアップロード処理を作る
2017/04/29
CakePHPでファイルアップロードを作る
ファイルアップロードの参考サイト
CakePHP 2.3でプログラム開発を行っていますが、ファイルのアップロード処理についてググっていたら、下記のサイトに行き当りました。
ほほー。ファイルアップロードにも Pluginがあるのか、と思ったものの、このページではプラグインに頼らない、と書いてありましたので、私も頼らずに実際に作ってみることにしました。(記事が書かれたのが 2011年2月ですので、その後のバージョンアップなどでどうなったかは分かりませんが。)
http://lambdagroove.blogspot.jp/2011/02/cakephp.html
簡単なファイルのアップロードであれば下記のページに従って作っていけば、簡単に出来上がります。
http://www.almondlab.jp/labs/1043
上記の方法では、実運用に際してファイルの削除処理などが必要になってくると思います。
また、ファイルの管理を煩雑にしないために、画像などのファイル情報を DBに保存したい、という場合もあるかと思います。
その場合は、下記のページが参考になりました。
http://c-brains.jp/blog/wsg/10/06/05-074544.php
ですが、このページの通りに作っていくと、「Viewファイルの記述がおかしい」というエラーになってしまいましたので、その前に作った簡易フォームのスクリプトを借りることにしました。
(CakePHP 2.0では echoのエイリアスである e()が使えなくなっていますので、そのほかの不具合もバージョンの違いによるものと思われます。)
CakePHPでファイルアップロードのサンプルコード
また、ファイルが jpeg固定でしたので、それを可変にし、ついでに元ファイルのファイル名、ファイルサイズといった情報も取得するために、テーブルを拡張したり、そのままではうまく画像が呼び出せなかったために、画像の確認するためのファイルなどを作りましたので、あわせてそちらも紹介いたします。
————–(テーブル)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
CREATE TABLE `images` ( `id` int(11) NOT NULL AUTO_INCREMENT, `filename` varchar(60) NOT NULL, `contents` mediumblob NOT NULL, `moto_filename` text NOT NULL, `filetype` text NOT NULL, `filesize` int(11) NOT NULL, PRIMARY KEY (`id`) ); |
————–
————–(/View/Images/index.ctp)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 |
<div class="images form"> <?php echo $this->Form->create('Image', array('action' => 'add', 'type' => 'file')); ?><fieldset> <legend><?php echo __('Add Image'); ?></legend> <?php echo $this->Form->file('image'); ?> </fieldset> <?php echo $this->Form->end(__('画像を追加'));?> </div><!-- form --> <div class="uploads index"> <h2><?php echo __('Images'); ?></h2> <table cellpadding="0" cellspacing="0"> <tr> <th><?php echo __('id'); ?></th> <th><?php echo __('file_name'); ?></th> <th><?php echo __('contents'); ?></th> </tr> <?php foreach ($images as $image) : ?> <tr> <td><?php echo h($image['Image']['id']); ?></td> <td><?php echo h($image['Image']['filename']); ?></td> <td><?php echo $this -> Html->link(__("/images/contents/{$image['Image']['filename']}"), array('action' => "/contents/{$image['Image']['filename']}" ), array ( 'target' => '_blank' ) ); ?></td> </tr> <?php endforeach; ?> </table> </div><!-- index --> |
————–
/View/Images/contents.ctp は、ないとエラーになりますので作成する必要がありますが、中身は空のファイルになります。
————–(/View/Images/contents.ctp)
————–
/Controller/ImagesController.php は、以下のようになります。
それぞれの処理の解説は、参考にしたバシャログさんのサイトを見ていただく方が分かりいいかと思います。
————–(/Controller/ImagesController.php)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 |
<?php class ImagesController extends AppController { public $helpers = array ( 'Html', 'Form', 'Session' ); public $components = array ( 'Session' ); var $uses = array('Image'); function index(){ $images = $this->Image->find('all'); $this->set(compact('images')); } /** * 画像を登録する */ function add(){ $limit = 1024 * 1024; debug($this->data); // 画像の容量チェック if ($this->data['Image']['image']['size'] > $limit){ $this->Session->setFlash('1MB以内の画像が登録可能です。'); $this->redirect('index'); } // アップロードされた画像か if (!is_uploaded_file($this->data['Image']['image']['tmp_name'])){ $this->Session->setFlash('アップロードされた画像ではありません。'); $this->redirect('index'); } // 保存 $image = array( 'Image' => array( 'filename' => md5(microtime()) . '.' . $extension = end(explode('.', $this->data['Image']['image']['name'])), 'contents' => file_get_contents($this->data['Image']['image']['tmp_name']), 'moto_filename' => $this->data['Image']['image']['name'], 'filetype' => $this->data['Image']['image']['type'], 'filesize' => $this->data['Image']['image']['size'], ) ); $this->Image->save($image); $this->Session->setFlash('画像をアップロードしました。'); $this->redirect('index'); } function contents($filename) { $this->layout = false; $image = $this->Image->findByFilename($filename); if (empty($image)) { $this->cakeError('error404'); } header('Content-type: ' . $image['Image']['filetype'] ); echo $image['Image']['contents']; } } |
————–
MIMEタイプの追加について
また、今回追加した MIMEタイプなどの情報は、下記サイトを参考にして作成しました。
http://vitafacio.sakura.ne.jp/wordpress/?p=35
CakePHP2 実践入門 (WEB+DB PRESS plus)
- 安藤 祐介,岸田 健一郎,新原 雅司,市川 快,渡辺 一宏,鈴木 則夫
- 技術評論社
- 価格¥3,168(2025/04/01 06:34時点)
- 発売日2012/09/29
- 商品ランキング476,211位
ファイルアップロードの表示側の処理
また、http://localhost/cake/images/contents/xxxxxxxx.jpg のような形式では文字化けしたような文字が表示され、なぜかうまく表示されずさんざん悩んだのですが、それを改善させる方法を見つけることはできませんでした。
PDFや、csvファイルは問題なく表示されますが、jpeg、gifなどの画像ファイルが正しく表示されないという不具合でしたので、おそらく「header(‘Content-type:…….」の出力部分がうまく処理されていないのだろうと思うのですが...
ただ、実際の使用方法に近い記述の方法で確認したところ、正しく表示されましたので、それで良しとしたところもあります。
————–(/webroot/test.php)
1 |
<img src="./images/contents/xxxxxxxx.jpg"> |
————–
上記のファイルを作成し、webrootにおいてアクセスすると画像ファイルも無事に表示されましたので、画像も正しくアップロードされていることが確認できました。
ファイル名を乱数にしてセキュリティを向上させる方法
ファイル名を乱数や、指定の値に変更し、セキュリティを向上させる方法も書いていますので、こちらも参考にしてください。
CakePHP 2.3でファイルをアップロード・その2 ファイル名を乱数で設定
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
Windows上のXAMPP環境のCakePHPのコマンド実行時に環境変数を指定する方法
CakePHP4のコマンド(シェル)に対して、環境変数を指定して実行する方法を解説。LinuxとWindows上のXAMPPとでは記述方法が異なるため、Windowsのsetコマンドについても詳細解説。
-
-
CakePHP3のCakeDC/Usersの画面、メール本文テンプレートのカスタマイズ方法解説
CakeDC謹製Usersプラグインの紹介。ユーザ新規登録の流れを紹介しつつテンプレートファイルがどこにあるか、設定情報ファイルがどこにあるか、を説明しつつカスタマイズの方法を解説します。
-
-
URL短縮サービス「TTTオンライン(https://ttt.onl)」公開
URL短縮サービス「TTTオンライン(https://ttt.onl)」を公開。メールやSNSでは使いにくい長いURLを短いURLに変換するサービス。QRコードも。Google URL Shortenerが2019年3月にサービス終了。
-
-
CakePHP 2.3 コマンドラインからPHPのシェル実行の方法解説
CakePHP 2.3でコマンドラインから CakePHPで記述した処理を実行する方法を解説します。
-
-
CakePHP5でヘルパーから他のヘルパーを読み込む方法・CakePHP4からの変更点
CakePHP5のヘルパーで他のヘルパーを読み込む方法を解説。公式の日本語CookbookはCakePHP4のソースのままで間違っているため注意が必要。CakePHP4からの移行の際も同じ点に注意が必要。
-
-
CakePHP5系でDeprecatedを回避しfindListでキーと値のカラムを指定して取得する方法
CakePHP4のfindListでキーと値のカラムを指定してテーブルにアクセスする方法がCakePHP5では「Deprecated(非推奨)」となった。推奨の記述方法を解説。
-
-
CakePHP3ログファイルへの出力・$this->log()、独自ログへの出力方法の解説
コントロール、モデルの変数の中身を見るときはログに出力する方法が有効です。$this->log()を利用すると変数だけじゃなく、連想配列、オブジェクトも簡単にログ出力ができます。
-
-
CakePHP3のOGPはHTMLヘルパーの$this->Html->meta()を使って設定
CakePHP3でOGPを設定する方法を解説。metaタグを編集するHTMLヘルパーを利用してOGPのタグを編集する。また、エレメントとして分割することでメンテナンス性も向上させる。
-
-
CakePHP4の規約外のカラムをキーにアソシエーション(テーブル連結)する方法
CakePHPで規定外のカラム名のキーを指定してアソシエーション(テーブル連結)をする方法を解説。アソシエーション名によってはミスが発生しやすい点もあるので注意も必要。
-
-
CakePHP3の検索プラグイン「friendsofcake/search」の設置方法・CakePHP3.6対応
CakePHP3で検索を担うプラグイン「friendsofcake/search」の紹介。基本的な設置方法の紹介のほか、処理の記述方法のバリエーション、エラーの解説など。CakeDC/searchより導入は簡単!