エス技研

WordPress、CakePHP、PHP、baserCMSなどの Web系システムを中心に情報を提供します!


CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合

      2017/03/11

ID以外のカラムでアソシエーション

 

アソシエーションさせるサンプルコード

 
CakePHPで ID以外のカラム同士でテーブルをアソシエーション(連携)させたい場合の方法について書いておきます。
 
 
そもそもは baserCMSでプラグインを作っているとき、いずれの項目もユニークではありつつ、IDにはしたくない項目同士を連携させたい、と思ったことがきっかけでした。
ただ、baserCMSのテーブル連携は、CakePHPとは少し仕様が違うようですので、baserCMSで悩んでいる方は、「baserCMS ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合」 を参照してください。
(baserCMSは、CakePHPをベースに作られている CMSですので、本来はプラグインを作る際も CakePHPのルールに則って作っていきます。)
 
 
下記の「details.post_id」と「posts.id」の項目を連携させることは、CakePHPのルールに命名規約に則っていますので、「$hasOne」でも「$belongsTo」でもどちらでも簡単に連携させることができます。
 
ですが、「details.sec_code」と「posts.sec_code」を連携させたい場合にはどうすればいいの?という場合の対応が今回の主題です。
 
 
まず、下記 2つのテーブルを生成します。
データは、適当に登録してください。その際、それぞれのテーブルの「sec_code」の項目で連携をさせますので、いくつかのレコードは連携できるよう同じ情報を編集してください。
 
—————–テーブル「posts」

—————–
 
—————–テーブル「details」

—————–
 
続いて、Modelの設定です。
今回の件においては、この Modelの設定が一番大事な処理になります。
 
「$primaryKey」は、「/model/Detail.php」「/model/Post.php」の両方に書いてありますが、「Detail2」の「$belongsTo」で連携させる場合は、連携先の「/model/Post.php」の方に記述します。
「$hasOne」で連携させる場合は、自身の「/model/Detail.php」の中に記述をします。
 
その動きを確認するために、どちらかの「$primaryKey」の行を消してみると、消した方の変数が表示されなくなりますので、動きの内容が理解できるでしょう。
 
—————–(/Model/Detail.php)

—————–
 
—————–(/model/Post.php)

—————–
 
続いて、Controllerです。
こちらは、単にテーブルの値を表示させる処理とするため、簡単に記述しています。
 
—————–/Controllers/DetailsController.php

—————–
 
最後に View。
こちらも受け取った値を表示させるだけですので、「print_r」コマンドで簡単に表示しています。
 
—————–/Views/Details/index.ctp

—————–
 ※一部全角「<」を使用しています。
 
 


 

参考サイト

 
また、今回の記事を書くのに参考にしたのは下記のサイトですが、下記のサイトには Model内に記述する方法の他に、Controllerで記述する方法も書かれています。
http://labo.tsuchinokopro.com/2010/02/287/
 
※この方法で「$primaryKey = ‘sec_code’」を指定すると、個別の詳細ページを表示させる際のキーになるカラムが「sec_code」になりますので注意が必要です。
 詳しくは CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合の詳細ページの注意点 を参照ください。
 
 
 
【Cakephp 2.3・baserCMS テーブルの連携(アソシエーション)関連記事】
baserCMSでオリジナルのデータベースから情報を取得する場合
CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合
CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合の詳細ページの注意点
CakePHP 2.3 連携先のテーブルの項目で条件抽出する場合
CakePHP 2.3 テーブルの項目を演算した結果を条件として抽出する方法
baserCMS ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合

 - CakePHP 3.x 4.x 5.x

GoogleAdwords

GoogleAdwords

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

下記の空欄を埋めてください。 * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

※入力いただいたコメントは管理者の承認後に掲載されます。

  関連記事

CakePHP4のcake cache clear_allでPermission deniedはパーミッションの変更が必要
CakePHP4のcake cache clear_allでPermission deniedはパーミッションの変更が必要

CakePHP4でキャッシュをクリアするコマンドcake cache clear_allでPermission deniedのエラーが出るのはcakeにパーミッションが足りないとき。その対処方法を解説。

CakePHP 2.3 Search Pluginで検索処理 その5入力項目に複数項目入力した場合の AND検索、OR検索

CakePHPの検索プラグイン Search Pluginの検索処理の中で複数項目を入力した場合の AND検索、OR検索についての解説です。

CakePHP3でユーザ定義の定数、変数を設定し、読み込む方法解説
CakePHP3でユーザ定義の定数、変数を設定し、読み込む方法解説

CakePHP3で定数や共通で使う変数をまとめて設定し、プログラム内で読み込む方法を、bootstrap.phpに直接記述する方法と定数ファイルを分ける方法の3つの方法で解説。

CakePHPを学ぶ際にはオブジェクト指向を学ぼう

CakePHPはオブジェクト指向で書かれていますので、CakePHPを学ぶにはオブジェクト指向も学びましょう。

CakePHP 2.3 ログイン、操作履歴、アクセスログ出力

CakePHPでログインや操作履歴などのアクセスログ出力処理を作成します。

CakePHP4、5のユーザ認証でID、PASS以外の削除フラグなども条件加える方法
CakePHP4、5のユーザ認証でID、PASS以外の削除フラグなども条件加える方法

CakePHP4系、5系ではAuthenticationを使用してログイン認証を行う。その認証でID、PASS以外の削除フラグなどの条件を加えたいときの対応方法について解説。

CakePHP4の数値項目は「like %10%」の部分一致検索(find select)はできない
CakePHP4の数値項目は「like %10%」の部分一致検索(find select)はできない

CakePHP4でテーブルの数値項目に対してlike句を使用した部分一致検索を実行するとエラーが発生する。クリエービルダーの不具合だと思われ対処方法が分からない。

CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。
CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。

CakePHP3でajaxを利用する処理の実装方法を解説。プルダウンを変更するとデータベースの値を取得し検索結果の内容を変更するというような処理を想定。CakePHP3.6以降の CSRF対策対応済。

CakePHP4 でコマンドプログラム(シェルプログラム)を作成する方法解説
CakePHP4 でコマンドプログラム(シェルプログラム)を作成する方法解説

CakePHP4でバッチ処理を行うためのコマンド・シェルの実装方法について解説。bakeでテンプレートファイルを作成し、「execute()」に処理を記述する方法を解説。

CakePHP3チュートリアルで日付と時刻のDateTimeでエラーが出たときの対処方法
CakePHP3チュートリアルで日付と時刻のDateTimeでエラーが出たときの対処方法

CakePHP3のブックマークチュートリアルには記載ミスもあり、そのまま動かない個所もある。CakePHP3では namespaceを使うようになったので、classを呼び出すときに¥を追加する必要が!