エス技研

WordPress、CakePHP、PHP、baserCMSなどの Web系システムを中心に情報を提供します!


ECCUBEの問い合わせフォームに任意の値を引数として渡す方法

      2017/03/12

ECCUBEの問い合わせフォームに値を渡す方法の解説

 

問い合わせフォームに値を渡す

 
20150625_web_01
 
ECCUBEで、上記の画面のイメージのように、お問い合わせフォームに値を渡せるようにする方法を解説します。
 
この記事では商品一覧ページから商品情報を引数に問い合わせをする想定にしていますが、ボタンが設置できれば引き渡すものは商品情報に限らずなんでも OKです。
 
 
また、この記事は、ECCUBE 2.13.3で確認を行いました。
2.12系では試していませんが、大きく違わなさそうなので動くんじゃないかと思います。
 
 

テンプレートファイルの修正箇所

 

「お問い合わせへ」のボタンの設置

 
最初に「お問い合わせへ」のボタンを設置です。
 
最初の画像のように商品一覧の場合は下記のファイルになります。
/data/smarty/templates/default/products/list.tpl
 
ボタンを設置したい場所に下記のコードを追加します。
ただし、これを設置する場所は、商品情報のページなどに編集する場合は、商品情報の <form> …… </form>の間ではないところに編集する必要があります。

 
「mode=inquiry」の時に「shohin」に商品情報を入れて POSTするという処理になります。
5行目の「shohin」の valueの値には「商品名($arrProduct.name)」を編集する処理になっていますが、違う値を編集する場合はここを変更してください。
 
<form> …… </form>の間に編集したい場合は、JavaScriptで POSTする方法を採る必要があります。
 
 

入力フォームのテンプレートに表示の追加

 
お問い合わせフォームの入力テンプレートに、送られてきた情報を編集する箇所を追加します。
 
対象ファイルは下記のファイルになります。
/data/smarty/templates/default/contact/index.tpl
 
以下が送られてきた情報を表示させる箇所です。テキストを表示させたい場所に追加をします。
if文で送られてきた値があるときだけ表示を行います。

 
 
下記は、送られてきた情報を hiddenで保持するための設定です。
34行目あたりの「<input type=”hidden” name=”mode” value=”confirm” />」の次の行に編集するといいでしょう。

 
 

入力確認画面のテンプレートに表示の追加

 
お問い合わせフォームの入力確認ページに編集する箇所を追加します。
 
対象ファイルは下記のファイルになります。
/data/smarty/templates/default/contact/confirm.tpl
 
フォームの入力画面と同じく、テキストを表示させたい場所に追加をします。

 
 

確認メールのテンプレートに表示の追加

 
入力完了後に送信される確認メールのメールテンプレートにも情報を編集する箇所を追加します。
 
対象ファイルは下記のファイルになります。
/data/smarty/templates/default/mail_templates/contact_mail.tpl
 
入力画面と同じく、テキストを表示させたい場所に追加をします。

 
 


 

プログラムファイルの修正箇所

 

実際の処理をするプログラムの追加

 
最後に、実際に処理を行うプログラムファイルの変更を行います。
 
対象ファイルは下記のファイルになります。
/data/class/pages/contact/lc_page_contact.php
 
126行目あたりの「default:」の上あたりに編集をします。(82行目辺りにある「switch ($this->getMode()) {」の処理の分岐の一つとして、追加します。)
 

 
最初のボタンの追加のところで説明した、「mode=inquiry」の時に「shohin」に商品情報が送られてくるため、それを受け取る処理になります。
3行目の「$_POST」で送信されてきた情報を受け取りますが、入っているのは「shohin」のみにします。
 
 
続けて、155行目辺りに下記を追加します。(「function lfInitParam(&$objFormParam)」の中の 1項目として追加します。)

 
 
157行目辺りに下記を追加します。(「function lfInitParam(&$objFormParam)」の次の関数として追加をします。)

 
関数「lfInitParam2」として、商品情報が送られてきた状態でお問い合わせに来る場合の関数として想定していますので、「EXIST_CHECK」を入れていますが、ない場合も想定する場合は「EXIST_CHECK」は外してください。
155行目に追加する方の行には、商品に関連しないお問い合わせの場合もあるため「EXIST_CHECK」は入れていません。(この場合は、「case ‘inquiry’:」を通らず、「default」の処理の方を通ります。)
 
 
以上の対応で、お問い合わせフォームに情報を引数で渡して、確認メールにもその情報を送れるようになります。
 
思っていたよりは簡単に出来ましたね。

 - PHP・Smarty・ECCUBE

GoogleAdwords

GoogleAdwords

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

下記の空欄を埋めてください。 * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

※入力いただいたコメントは管理者の承認後に掲載されます。

  関連記事

乱数発生器(パスワード生成サービス)がバージョンアップで高速化!
乱数発生器(パスワード生成サービス)がバージョンアップで高速化!

乱数やパスワードを生成する乱数発生器を高速化!重複しない10桁、20桁の文字列を10万件、20万件と生成することも可能!イベントのキャンペーンのシリアルコードなどにも利用可能!

ECCUBEの管理画面のSSL設定をインストール後に変更する方法

ECCUBEをインストールした後から管理画面のSSL設定を変更する方法を解説します。config.phpファイルのHTTPS_URLとADMIN_FORCE_SSLの値を変更すればOK。

JSON形式の値を配列形式に変換・PHPでは json_decode()、json_encode()
JSON形式の値を配列形式に変換・PHPでは json_decode()、json_encode()

JSONとは「JavaScript Object Notation」の略でテキストベースのデータフォーマット。JSONの値をPHPで配列に変換するWebツールの紹介とその処理「json_encode()」「json_decode()」関数の解説。

路線・駅検索のために緯度経度からPHPで簡易的に距離を計算する処理解説
路線・駅検索のために緯度経度からPHPで2点間の距離を計算する処理解説

路線・駅検索の仕組みの構築は大変。それを簡易に実装するために緯度経度を元に距離計算をする仕組みを考案。まずは2点間の距離を計算する仕組みを解説し、距離計算にまつわる関連技術も紹介。

PHPで正規表現の検証には preg_match_allが便利

PHPで正規表現の検証には preg_match_allが便利です。その便利さの使い方の解説です。

ECCUBEでカード決済NGの受注情報をマイページ購入履歴に表示しない方法解説

ECCUBEでカード決済に失敗しても購入履歴一覧に注文情報(受注情報)が表示される問題への対処方法を解説。受注情報レコードの作成の流れとステイタスについても解説。

Smartyの Syntax Errorの原因はスペースかも

Smartyのなかなか原因がつかめない Syntax Errorの原因はスペースかもしれません。

PHPで1ヵ月前、先月、今月1日、来月末の日付などの算出はDateTimeImmutableを使う
PHPで1ヵ月前、先月、今月1日、来月末の日付などの算出はDateTimeImmutableを使う

PHPには日時をオブジェクトとして生成する関数「DateTimeImmutable」「DateTime」が用意されている。これを利用して1ヶ月後、月初日、月末日、5日後などを指定して日付を取得できる。

リダイレクトループが原因で「ERR_TOO_MANY_REDIRECTS」「このページを表示できません」が出たときの対策12事例+α

リダイレクトループ、自動転送設定ループの原因の解説とその対応方法を含め事例 12例を挙げて説明。

Basic認証の.htaccess、.htpasswd生成ツールと解説

Basic認証を設定する際に必要となる.htaccess、.htpasswdファイルを生成するツール。ID、PASS、.htpasswdへのパスを入力することで編集する情報を生成します。