ECCUBEの新規追加ページがInternal Server Error・Not Foundに
2017/03/12
ECCUBEの新規追加ページがInternal Server Errorに
ECCUBEのページがInternal Server Errorはパーミッションが原因
ECCUBEには、オリジナルのページを追加する機能が用意されてします。
「デザイン」-「PC」-「ページ詳細設定」で遷移する画面から新しいページを追加することができます。
ここから追加した新しいページにアクセスしてみたところ、「『Internal Server Error』が出て動かない!」ということがありました。
原因を調べて見るとファイルのパーミッション(ファイルの属性)が適切でないことが原因でした。
Internal Server Errorにはパーミッションを変更
下記の中に生成される PHPファイルのパーミッションを確認しましょう。
{ECCUBEのルート}/user_data/******.php
PHPのファイルのパーミッションが「644」であれば「666」に、「666」であれば「644」などに変更して見ましょう。「604」「606」などの可能性もあります。
ここの設定はサーバによって正しい設定が違いますので、一概に「“666”にしましょう!」と言えないのが心苦しいところですが、正しく表示されているページのパーミッションにあわせるとエラーが解消されて正しく表示されることでしょう。
私が遭遇した場合の「Internal Server Error」は、上記のとおり管理画面からのファイルの作成の際に発生したものでしたが、FTPでファイルをアップロードした場合も「Internal Server Error」が出る場合は、ファイルのパーミッションを変更して見ましょう。
パーミッションを変更する処理を追加
前項の通りパーミッションを変更することで正しく表示されるようになった場合は、今後作成されるファイルのパーミッションが正しいものになるようにプログラムの修正も行っておく方がいいでしょう。
対応するファイルは下記になります。
{ECCUBEのルート}/data/class/helper/SC_Helper_FileManager.php
※「data」フォルダはドキュメントルートより上位にある場合もあります。
322行目辺りからのソースコードです。
14行目~16行目が追加された部分です。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 |
public function sfWriteFile($filename, $value) { if (!is_dir(dirname($filename))) { SC_Utils_Ex::recursiveMkdir(dirname($filename), 0777); } $fp = fopen($filename, 'w'); if ($fp === false) { return false; } if (fwrite($fp, $value) === false) { return false; } if ( ( pathinfo ( $filename, PATHINFO_EXTENSION) ) == "php" ) { chmod($filename, 0644); } return fclose($fp);; } |
作成するファイルの拡張子が「php」の場合は、ファイルのパーミッションを「644」に設定します。
という処理を追加しています。
これで今後新しく作成されるページも「Internal Server Error」にならずに生成されるようになります。
ファイルに設定するパーミッションは、サーバに合わせて変更してください。
※ECCUBE 2.13.3、2.13.4で検証をしています。
ECCUBEの新規追加ページが Not Foundに
新規作成したページが「Internal Server Error」になる場合はファイルが作成されるものの、ファイルのパーミッションが違う場合に起こる現象でした。
ですが、新規作成したページが「Not Found」のエラーになる場合もあります。
これは、ファイルが生成されるフォルダのパーミッションが正しくなく、ファイルが生成されない場合に起こる不具合の一つです。
新規追加ページが Not Foundの場合はフォルダのパーミッション
管理画面からページを新規追加した場合は、下記のフォルダにファイルが生成されます。
{ECCUBEのルート}/user_data/
{ECCUBEのルート}/data/Smarty/templates/{テーマ}/user_data/
※「data」フォルダはドキュメントルートより上位にある場合もあります。
これらのフォルダに書き込み権限が付与されていない場合は、ファイルを生成することができないため、「Not Found」の原因になります。
上記のフォルダのパーミッションを「777」「755」などに変えてみて、ファイルが生成され、エラーが解消されるかを確認してみてください。
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
連想配列のキーも値もまとめてhtmlspecialchars()でサニタイズする関数の作成解説
PHPの配列・連想配列のキーと値をまとめてhtmlspecialchars()関数でサニタイズ(無害化、無毒化)を行う関数を作成。連想配列のキーはarray_map()関数でのサニタイズは無理。
-
PHPパーミッション変更のchmod関数・モードを変数で指定する方法
パーミッション変更関数であるchmod関数の第二引数、ファイルモードの指定に変数を使う場合は8進数に変換するoctdec関数を使って変換します。
-
路線・駅検索のために緯度経度からPHPで2点間の距離を計算する処理解説
路線・駅検索の仕組みの構築は大変。それを簡易に実装するために緯度経度を元に距離計算をする仕組みを考案。まずは2点間の距離を計算する仕組みを解説し、距離計算にまつわる関連技術も紹介。
-
PHPのcURLでAPIやWebサイトへのアクセス方法。file_get_contentsとの比較
PHPからWebサイトにアクセスしてHTMLを取得、APIにアクセスして情報を取得する場合は、cURLがオススメ。file_get_contentsでも可能だがエラー制御に難がありトラブルのもとになる。
-
PHP range関数を使って階乗と重複組み合わせを計算
PHPの range関数を使って階乗と重複組み合わせを計算し、それを元に乱数発生器を作成しました。
-
指定した数で文字列を丸める(n文字目で…にする)関数substr、mb_substr、mb_strimwidthの違い
文字列を指定された数で抜き出すPHPの関数、substr、mb_substr、mb_strimwidthについての解説。似た関数だが引数の指定方法が違ったり、文字数がバイト数か文字数かも違ったり、注意が必要だ。
-
AdminerはphpMyAdmin代替のデータベース管理ツール
AdminerはphpMyAdminとほぼ同機能のデータベース管理ツール。PHP 1ファイルのため設置が非常に簡単で軽快に動作し、phpMyAdminの置き換えで使うのも問題なし。
-
数値がMySQLのint(11)に保存できない!PHPの変数が本当にint型か確認!
PHPでintegerとdoubleが混在するような計算をする場合は要注意!計算結果が整数値であっても途中で使用する変数にdoubleの値が入っているときは計算結果がintegerではない場合があります。
-
路線・駅検索をPHPで実装する方法解説。GoogleMapsの緯度経度から計算し検索
路線・駅検索の仕組みの構築は大変。登録する側も最寄り駅が多い場合は大変。なので簡易に実装するため緯度経度に基づき直線距離を計算する処理を考案して実装して、その処理を解説。
-
ob_start、ob_get_contents関数でPHPの標準出力をバッファリング・変数に代入
標準出力をバッファリングし変数に代入することができるob_start()関数の解説。include()の処理をバッファリングすることで自由な場所に処理を記述することが可能。