PHP画面が真っ白 header(“Location: $url”);
2017/03/09
header(“Location: $url”);を使ったら画面が真っ白になった
header(“Location: $url”);を使うときの注意点
PHPでリダイレクト処理をする「header(“Location: $url”);」を使うときに発生した画面が真っ白になる不具合についてです。
業務を行っていて、ディレクタから画面が真っ白になるページがあるので確認をしてほしい、という依頼がありました。
ページの修正を行ったところ、画面が真っ白になるページが出てきた、というのです。
そこで調べた結果、2つの不具合があることが分かりました。
直接的な原因は、プログラムファイルへのリンクの記述が間違っていたことでした。
ですが、プログラム上にはリンクの記述などが間違っている場合に処理されるエラー処理があったのですが、そちらも不具合があったことで正常なエラー処理が行われず画面が真っ白になっていた、というものでした。
具体的には、エラーの場合はトップページにロケーションする「header(“Location: $url”);」の処理が記述されていましたが、この記述が間違っていたことが原因で、ロケーション処理が実行されずに画面が真っ白になってしまっていました。
具体的な間違いは以下の通り。
1 2 3 |
誤り header("Location : $url"); ↓ 正解 header("Location: $url"); |
画面上では若干見にくいのですが、誤りの方は「Location」「:」との間に半角スペースが入っていますが、これがエラーの原因でした。
「Location:」はこの塊で一つの単語として認識されており、これをこのまま記述しないとエラーとなるようです。
そして、この問題の一つの重大なポイントは、エラーが発生してもエラーメッセージが表示されないことです。(エラーログも出力されません。)
そのため、このエラーが発生しても何がエラーなのかが判別するまでに時間がかかる可能性があるということです。
自分でプログラムを作っていて、ちょうどその部分のデバッグをしてしているような場合には分かるかもしれませんが、今回の私の様にほかの方が作ったプログラムをチェックする場合、最初からエラーチェックの処理を細かくチェックしませんので、発見までに時間がかかることがあるかもしれませんね。
ちなみに、「Location」の「L」は大文字でも小文字でも問題ありません。「:」の後ろにはスペースが入っても入っていなくても問題ありません。
今回のプログラムは自分で作ったものではありませんでしたが、プログラムを見やすくするためにスペースを入れることを多用する方なので、今後同じようなことを起こさないように気を付けたいと思いますね。
Smartyもスペースの取り扱いに注意が必要
ちなみに、PHPのテンプレートエンジン、Smartyを使う場合も同じようにスペースは不具合の原因になりますので気をつけたいところですね。
Smartyの Syntax Errorの原因はスペースかも
サーバを移転したりPHPのバージョンを変えたりしたときに画面が真っ白に
- PHPのバージョンアップをした。
- サーバを移転した。
- ローカル環境から本番環境に移した。
といった感じで、PHPの設定そのものが変った可能性がある場合に画面が真っ白になるという不具合の場合は、PHPのショートタグの設定が原因の場合もあります。
ショートタグとは、PHPの宣言を「<? …… ?>」という省略形式で記述する方式のことですが、この設定を有効にするか否かのデフォルト設定が、PHPのバージョンによって違うため、動かなくなる可能性があります。
それについて「サーバ移転、PHPバージョンアップでPHPのソースコードが表示される・ショートタグのPHPが動かない」に記事を書いていますので、詳細はこちらを参照してみてください。
気づかないうちにテキストを出力している場合も
そもそも「header(“Location: $url”);」の処理で、画面が真っ白になるエラーの原因として多いのは、すでに header情報を出力してしまっているという場合があります。
「<head>...</head>」として header情報を出力していなくても、何かしらのテキストがすでに編集されている場合は、それはすでに header情報が出力されているものとして処理され、「header(“Location: $url”);」はエラーとして処理されません。
リダイレクト処理が行われないときに HTMLのソースを見て、何かしらテキストが出力されていればエラーの原因は分かりやすいのですが、改行だけが出力されている場合もテキストが編集されているとして扱われ、エラーとなります。
そんなことが原因で発生したエラーがありましたのでご紹介します。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
<?php (しょり) ?> <?php header(location: ../); ?> |
もともと「header(“Location: $url”);」が記述してあったプログラムの上部に、他のプログラムの処理をコピペで追加する作業を行ったことがありました。
追加した上部の処理は正常に動いていたのですが、いざ「header(“Location: $url”);」の処理をしようとすると画面が真っ白のエラーになるのです...
処理を追加するまでは正常に動いていたのに、です。
さんざん悩まされて、かなりの時間を浪費したエラーの原因は、処理をつなげたことによって発生した 4、5行目の改行でした...
この空行が原因で「header(“Location: $url”);」が正しく動作しないという不具合につながってしまっていました。
今回は処理をつなげたことでこの空行が発生しましたが、1行目の「<?php」の前に空行が入っている場合は潜在的に不具合の原因を作っているということになるのかもしれませんね。
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
Phpmailerでスパム回避!Gmail等のSMTPを経由するPHPのメールフォーム解説
お問い合わせ等のメールフォームから送ったメールがスパム扱いされる!その対策としてライブラリ「Phpmailer」を使う方法を解説。関数化していますのでコピペでOK。
-
-
ECCUBEのポイント設定、ポイント付与率を一括で変更する方法解説
ECCUBEの商品個別に設定してあるポイントを一括で変更する方法を解説。ECCUBEには商品個別のポイントを一括して変更する機能がありません。SQLを作成して一括置換!
-
-
PHPで特定の日間の日付を for、strtotimeで表示する
ある特定の間の日付の情報を for文、strtotimeを使って作成し、その解説をしています。
-
-
sleepの秒指定は整数のみなので1.5秒はsleep、usleepを組み合わせる
PHPのプログラム処理を遅延させる「sleep()」は整数秒単位。「usleep()」は1秒未満のマイクロ秒単位。では「1.5」秒はどう表現するのか。「sleep()」「usleep()」を組み合わせる。その解説。
-
-
QRコード(二次元バーコード)作成サービスを公開
QRコード(二次元バーコード)を生成するサービス。QRコードにする文字列を入力するだけで QRコードが簡単に作れる。オプションとして、画像サイズ、余白サイズ、エラー訂正レベルがある。
-
-
数値文字参照コード変換ツール(HTML特殊文字コード変換ツール)
テキストを数値文字参照コード(特殊文字コード)に変換するツール。テキストを数値文字参照コードに簡単変換。数値文字参照、文字実体参照、特殊文字などの違いも解説。
-
-
PHPのソースで見慣れない記号が出てきた・アロー演算子(->)、ダブルアロー演算子(=>)
PHPのプログラムソースには見慣れない記号が出てきます。その意味や調べ方です。
-
-
ECCUBE mtb_constants initパラメータ設定の項目を追加する方法
ECCUBEのパラメータ設定で設定できる項目を追加する方法を説明します。
-
-
カオナビAPI Ver.2.0のtokenを取得する PHP+cURLのサンプルプログラム
PHPのcURLを使用してカオナビAPIのアクセスに必要なtoken、シートの情報を取得するサンプルプログラムを作成。cURLの処理は関数化しているため他のAPIでも流用できる。
-
-
PHPで APIにアクセスする際などに使用する cURLのサンプルプログラム
PHPのcURLを使用して各種APIにアクセスするサンプルプログラムを作成し、その処理を解説。カオナビAPIのみならず、他の多くのAPIにアクセスする際にも使用できる。