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連想配列のキーも値もまとめてhtmlspecialchars()でサニタイズする関数の作成解説

      2017/06/16

連想配列のキーも値もまとめてhtmlspecialchars()でサニタイズ

 

PHPの配列・連想配列のキーと値を一括してサニタイズする関数

 
PHPの配列の値に対して一括で htmlspecialchars()関数を実行し、値のサニタイズ(無害化、無毒化)を行う方法を解説します。
また、配列の値だけではなく、連想配列のキーに対してもサニタイズ(無害化、無毒化)を行っています。
 
 

PHPの配列・連想配列のキーと値を一括してサニタイズする関数のサンプルソースコード

 

 
 

PHPの配列・連想配列のキーと値を一括してサニタイズする関数の解説

 
配列(連想配列)を引数に関数を実行すると、配列のキーと、値に対して一括して htmlspecialchars()関数を実行し、サニタイズ(無害化、無毒化)を行った結果を返す関数です。
 
クロスサイトスクリプティング(XSS)の対策のために htmlspecialchars()関数でサニタイズ(無害化、無毒化)を行いますが、この関数では、配列(連想配列)に対しても一括して処理を実行することができます。
 
 
見てもらえばわかると思いますが、foreach文でグルグル回しながら、入力値が配列であれば、改めて「mysanitize()」関数を呼び出し、さらに foreach文を実行して階層を深堀していく、という処理になっています。
 
配列でなければ「htmlspecialchars()」関数でサニタイズを実行します。
また、連想配列のキーもサニタイズを実行しています。
 
 

連想配列のキーも値もまとめてサニタイズする処理を作った経緯

 
この記事を書くきっかけになったのは、下記のツールを作成したことでした。
 
JSONの値のデコードツール
XMLを配列に変換するツール
 
そして、そのツールの解説記事として下記の記事を書きました。
JSON形式の値を配列形式に変換・PHPでは json_decode()、json_encode()
XML形式の値を配列形式に変換・PHPでは simplexml_load_string()
SMTP Mailerでスパム判定回避。WP Mail SMTPで発生する送信エラーも対応
 
 
作成したツールは、入力された JSON形式のデータ、XML形式のデータを配列に変換するという単純なツールなのですが、単純なツールだからと言ってもセキュリティホールを放置するわけにはいかないわけですので、サニタイズの対応を行うことにしました。
 
ですが、簡易的なツールですので、「json_decode()」関数、「simplexml_load_string()」関数で生成した配列を、そのまま「print_r()」で出力しているだけのツールでした。
 
そのため、「json_decode()」関数、「simplexml_load_string()」関数で生成した配列を何とかまとめてサニタイズを行う方法を実装しないと、JSON形式、XML形式の変換ツールなのにサニタイズの処理の方が大きくなってしまう、と思ったわけです。
 
そして出来上がったのが、このサニタイズの関数です。
 
 
まぁ、結果的にはサニタイズ処理の方が大きな処理ですし、実装にははるかに悩みましたが...
 
 

array_map()を利用してサニタイズする方法

 
最初は、下記のようなサニタイズの処理を書いていました。
ですが、これだと配列の値のサニタイズは問題なくできるのですが、連想配列の場合は、キーに対しては全く無防備だということが確認できました。
 

 
 
そのため、下記の様に修正をしてみました。
 

 
 
この方法でも一応、連想配列のキーもサニタイズできてはいますが、結果が想定しているものとは違う状態になりまして、実用には耐えうることができないと判断するに至りました。
「array_map()」関数は「指定した配列の要素にコールバック関数を適用する」関数ですので、連想配列のキーに対する処理は想定していないからであろう、と思います。
 
もう少しどうにかすれば...という感じもしましたが、下記のサイトに『「array_map()」関数を使うより、foreach文を使おう!』と書いてありましたので、上記の処理はあきらめて、記事の最初に載せた foreach文で実行する方法を採用することにしました。
 http://qiita.com/tadsan/items/bfd1acb7c35a9a6fe452
 
他にこんな簡単な方法があるよ!というのがあると教えていただけると幸いです。

 - PHP・Smarty・ECCUBE

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