CakePHP 2.3で saveの便利な使い方・サンプルソース付き
2016/04/27
CakePHPで Save関数で保存する
CakePHPでレコードを更新する方法・概要
CakePHPは非常に便利で、主キーをもとにレコードを更新する場合は、下記の記述方法で簡単に処理できます。
|
1 |
$this->テーブル名->save($this->request->data) |
ただ、この処理では、入力された値をそのまま保存する処理になりますので、入力された値を何倍かにするとか、値と値を足して編集するとか、そんな保存方法を調べて見ましたので説明します。
上記の saveの処理を下記の記述方法に変更することで更新処理が行えるようになります。
|
1 2 3 |
$this->テーブル名->save( array ( 'id' => idの値 ), '更新するカラム' => 更新するの値 ) |
※2016.04.27 間違いを修正しました。
CakePHPでレコードを更新する方法・具体例
ここで説明するサンプルプログラムは、「CakePHP 2.3 主キー(ID)以外のキーで更新方法 updateAll」で説明したテーブルと、Controller、Model、Viewをもとに処理を追加して作成しています。
そのため、実際にサンプルプログラムを動かしてみようと思う方は、上記記事も併せて試してみてください。
また、ここで説明する処理は、主キー(ID)を指定して保存する処理になりますので、主キー(ID)以外のキーを条件に更新をしたい場合は上記の記事を参考にしてください。
今回も修正するファイルは、Controllerです。
/app/Controller/CommentsController.php
———————————
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 |
public function edit($id = null) { if (!$this->Comment->exists($id)) { throw new NotFoundException(__('Invalid comment')); } if ($this->request->is('post') || $this->request->is('put')) { if ($this->Comment->save($this->request->data)) { $this->Session->setFlash(__('The comment has been saved')); $this->redirect(array('action' => 'index')); } else { $this->Session->setFlash(__('The comment could not be saved. Please, try again.')); } } else { $options = array('conditions' => array('Comment.' . $this->Comment->primaryKey => $id)); $this->request->data = $this->Comment->find('first', $options); } } |
———————————
上記が Bakeで作成される「edit」関数の部分です。
その部分をコピーして作成したものが下記の edit3の関数です。
上記の 6行目を 6行目~8行目に変更しています。
今回も、変更する部分はここだけです。
/app/Controller/CommentsController.php
———————————
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 |
public function edit3($id = null) { if (!$this->Comment->exists($id)) { throw new NotFoundException(__('Invalid comment')); } if ($this->request->is('post') || $this->request->is('put')) { $save_array = array ( 'id' => $this->request->data['Comment']['id'], 'post_id' => $this->request->data['Comment']['post_id'] ); if ($this->Comment->save($save_array)) { $this->Session->setFlash(__('The comment has been saved')); $this->redirect(array('action' => 'index')); } else { $this->Session->setFlash(__('The comment could not be saved. Please, try again.')); } } else { $options = array('conditions' => array('Comment.' . $this->Comment->primaryKey => $id)); $this->request->data = $this->Comment->find('first', $options); } } |
———————————
この saveの関数は、主キーである IDを指定することで更新処理を行います。
そのため、上記の 6行目の様に「’id’ => $this->request->data[‘Comment’][‘id’]」を指定することでその IDのレコードの情報を更新します。
もともとこの記事は、主キー(ID)以外のキーで更新することを確認するために書き始めた記事ということもあって、6行目、7行目を下記の様に 1つ目の項目を主キー(ID)以外のものを設定すると、もしかするとその項目をキーに値の更新ができるんじゃないか、と淡い期待を抱いてみましたが、違う動きになりました。
Save関数は、主キー(ID)が指定されている場合は、そのキーの値を UPDATE処理を行い、主キーがない場合は、INSERT処理を行う仕様になっていますので、IDを指定しないと単なる Insertになりました。
———————————
|
1 2 |
$save_array = array ( 'post_id' => $this->request->data['Comment']['post_id'], 'sec_code' => $this->request->data['Comment']['sec_code'] ); |
———————————
ちなみに、IDは配列の中に指定してあれば問題なく、順番は特に指定はないようです。
そのため、下記の様に IDが最後でも何の問題もなく 更新処理が行われます。
———————————
|
1 2 |
$save_array = array ( 'post_id' => $this->request->data['Comment']['post_id'], 'id' => $this->request->data['Comment']['id'] ); |
———————————
また、下記の様に更新する項目を複数指定すれば指定しただけの項目を更新することができまs。
———————————
|
1 2 3 |
$save_array = array ( 'id' => $this->request->data['Comment']['id'], 'post_id' => $this->request->data['Comment']['post_id'], 'sec_code' => $this->request->data['Comment']['sec_code'] ); |
———————————
また、post_idの値を 5倍にして保存するような場合は、下記の様に値を編集することで処理できます。
———————————
|
1 2 3 |
$save_array = array ( 'id' => $this->request->data['Comment']['id'], 'post_id' => $this->request->data['Comment']['post_id'] * 5, 'sec_code' => $this->request->data['Comment']['sec_code'] ); |
———————————
また、listのような varcharの項目ですが、updateAllであったような不具合はありませんでしたので、下記の様にシングルクォートで囲む必要はありません。
逆に、Save関数の場合は、シングルクォートで囲むとシングルクォートが付いたまま保存されますので注意が必要です。
———————————
|
1 2 3 |
$save_array = array ( 'id' => $this->request->data['Comment']['id'], 'post_id' => $this->request->data['Comment']['post_id'], 'list' => "'" . $this->request->data['Comment']['list'] . "'" ); |
———————————
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
CakePHP3でユーザ定義の定数、変数を設定し、読み込む方法解説
CakePHP3で定数や共通で使う変数をまとめて設定し、プログラム内で読み込む方法を、bootstrap.phpに直接記述する方法と定数ファイルを分ける方法の3つの方法で解説。
-
-
CakePHP3にデイトピッカー jQuery UI DatePickerを実装する手順の解説
CakePHP3にjQuery UIのDatePickerを実装する手順を説明。併せて、デイトピッカーを設置に関連するCakePHP3の解説と、テーマを変更したり、表記を変更するカスタマイズする方法なども紹介。
-
-
CakePHPで Auto Incrementを外すと Duplicate entry ‘0’ for keyのエラーが出るかも
CakePHPでAuto Incrementの設定を変更したときに「Duplicate entry ‘0’ for key」のエラーが出た。原因はModel内で IDを編集する処理の追加を忘れていたからだった。
-
-
CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。
CakePHP3でajaxを利用する処理の実装方法を解説。プルダウンを変更するとデータベースの値を取得し検索結果の内容を変更するというような処理を想定。CakePHP3.6以降の CSRF対策対応済。
-
-
CakePHP3のユーザ管理・ログイン認証プラグインCakeDC/Usersのインストール解説・3.6以降対応
CakePHP3のユーザ管理プラグイン Usersは、ユーザ登録、メール認証、ログイン認証、ユーザ管理、権限管理、reCAPTCHAなど会員制のサイトを簡単に実現可能。その導入方法、カスタマイズ方法を解説。
-
-
getParam('action')で取得するアクション名は別関数に移動しても不変CakePHP4系、5系では「getParam()」で処理中のアクション名を取得できる。そのアクションから別関数を呼び出してた関数でアクション名を調べたが同一の名称だった。
-
-
CakePHP3でPHP Simple HTML DOM Parserを使ってスクレイピングする方法
CakePHP3でPHP Simple HTML DOM Parserを使ってスクレイピングをする方法を解説。インストール方法、読み込み方法。および、具体的なスクレイピングを実行するサンプルソースも。
-
-
CakePHPで favicon.icoやapple-touch-icon-144-precomposed.pngが could not be foundのエラーが出るときの対処方法
CakePHPで「CakeDC/Users」などルーティングを行うプラグインを利用するときに、favicon.icoやapple-touch-icon-144-precomposed.pngがNotFoundエラーになることがある。その対処方法の解説。
-
-
CakePHPのバリデーションを入力値・項目の条件によって変える方法を解説
入力された値によってバリデーション(入力チェック)の内容を切り替える。その処理をCakePHPで実装する方法を解説。条件ごとに unset関数を使ってバリデーションを削除する、という方法を採る。
-
-
CakePHP3で環境変数を設定して本番環境と開発環境を分けて処理をする場合
CakePHP3で開発環境と本番環境とで違う設定ファイルを読み込ませて環境ごとに定数を切り替える方法を解説。Apacheのhttpd.confに環境変数を設定し、それを読み込み判別する。
Comment
以下についてですが,
$this->テーブル名->save(
array ( ‘id’ => idの値 ),
array ( ‘更新するカラム’ => 更新するの値 ) )
正しくは,
$this->テーブル名->save(
array (
‘id’ => idの値,
‘更新するカラム’ => 更新するの値
)
)
siraさん、コメントありがとうございます。
ご指摘の件、間違っていましたね。
確認させていただき、本文の方も修正させていただきました。ありがとうございます!
他にも間違いがあるかもしれませんが...