MySQL+CakePHPのdate型、datetime型項目は「2999-12-31」までしか扱えない
2025/01/31
CakePHP4、CakePHP5の「date型」「datetime型」の最大値は「2999-12-31」
CakePHP4系、CakePHP5系の「date型」「datetime型」の最大値は「2999-12-31」までです。
ご注意ください。
MySQLの「date型」の最大値は「9999-12-31」で CakePHPとは異なる
MySQL 公式サイト 11.2.2 DATE、DATETIME、および TIMESTAMP 型
https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/ja/datetime.html
上記に、MySQLの「date型」「datetime型」のサポート範囲が書いてあります。
「date型」は「1000-01-01」から「9999-12-31」
「datetime型」は「1000-01-01 00:00:00」から「9999-12-31 23:59:59」
ちなみに「TIMESTAMP型」はサポート範囲が異なります。
「TIMESTAMP型」は「1970-01-01 00:00:01(UTC)」から「2038-01-19 03:14:07(UTC)」
ですので、CakePHP4系、CakePHP5系でも同様に「date型」であれば「9999-12-31」までサポートされているのかと思っていましたが、「2999-12-31」まででした。
「3000-01-01」以降の日付を入力しようとするとエラーになりますのでご注意ください。
同じように「datetime型」も「2999-12-31 23:59:59」までのサポートになっており、「3000-01-01 00:00:00」以降はエラーとなります。
CakePHPでは date型は Validationで「2999-12-31」までとなっている
CakePHP4系、CakePHP5系で「date型」が「2999-12-31」までなのは、下記の Validationに「2999」まででチェックをする処理があるためです。
対象ファイル
vendor/cakephp/src/Validation/Validation.php
「function date」(495行目辺り?)に下記の記述があります。
(CakePHP5系の場合は 470行目辺りにあります。)
1 2 3 4 |
// Don't allow 0000, but 0001-2999 are ok. $fourDigitYear = '(?:(?!0000)[012]\d{3})'; $twoDigitYear = '(?:\d{2})'; $year = '(?:' . $fourDigitYear . '|' . $twoDigitYear . ')'; |
上記の記述は CakePHP3系、CakePHP4系、CakePHP5系のいずれにもありますので、CakePHP4だけではなく、CakePHP3、CakePHP5でも同様に「2999-12-31」までかと思います。
また、MySQLの「date型」の最大値は「9999-12-31」ですので、「date型」項目のバリデーションをオリジナルで「9999-12-31」まで対応できるように変更すれば CakePHPでも「9999-12-31」まで扱えるようになるでしょう。
CakePHP4の関連記事
CakePHP4系でJSONレスポンスの処理ではwithStringBodyを使う。3との違い解説CakePHP4、CakePHP5の「warning: DebugKit is disabling...」の対処方法
MySQL+CakePHPのdate型、datetime型項目は「2999-12-31」までしか扱えない
CakePHP4のFrozenDateで1ヵ月前、先月、今月1日、来月末の日付などを算出する方法
CakePHP4のcake cache clear_allでPermission deniedはパーミッションの変更が必要
CakePHP4のクリエビルダーを使用してOR条件をAND条件でつなぐSQL文を作る方法
CakePHP4のController内でViewテンプレート、レイアウトの変更設定を記述する方法
CakePHP4から外部のデータベースにアクセスする方法解説
CakePHP4の数値項目は「like %10%」の部分一致検索(find select)はできない
CakePHP4でロギングスコープやログレベルを使用してログを出し分ける方法を解説
その他の「CakePHP4」に関する記事一覧
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
CakePHP3でCookieを保存、呼び出し、削除の操作・CakePHP3.7対応
CakePHP3.7でCookieを保存、取り出し、削除する方法を解説。CakePHP3でのCookieの取り扱いはバージョンごとに変更されるため、環境に合わせた方法を探す必要がある。
-
-
CakePHP3のビューで受取ったテーブルのオブジェクトを連想配列に変換する方法
コントローラーからビューに送ったテーブルのオブジェクトを連想配列に変換し、ビューの中で自由に使えるようにするメソッド「toArray()」の解説。連想配列に変換できれば利用度アップ!
-
-
CakePHP4のユーザ管理・ログイン認証プラグインCakeDC/Usersのインストール解説
CakePHP4のユーザ管理プラグイン Usersは、ユーザ登録、メール認証、ログイン認証、ユーザ管理、権限管理、reCAPTCHAなど会員制のサイトを簡単に実現可能。その導入方法、カスタマイズ方法を解説。
-
-
CakePHP3のタイムゾーンを協定世界時UTCから日本標準時間JSTにずれを変更する方法
CakePHP3の標準設定のタイムゾーンは「UTC(協定世界時)」に設定されている。これを日本標準時に変更する方法(app.php、bootstrap.phpの変更方法)の解説。
-
-
CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も
CakePHP3で Insert … On Duplicate Key Update構文(upsert)を実行する方法を解説。バルク処理の方法も用意されているため大量処理の場合も対応可能。
-
-
CakePHP5系でDeprecatedを回避しfindListでキーと値のカラムを指定して取得する方法
CakePHP4のfindListでキーと値のカラムを指定してテーブルにアクセスする方法がCakePHP5では「Deprecated(非推奨)」となった。推奨の記述方法を解説。
-
-
CakePHP4の定数定義ファイルを環境変数によって本番と開発を振り分ける方法解説
CakePHP4で開発環境と本番環境とで違う設定ファイルを読み込ませて環境ごとに定数を切り替える方法を解説。Apacheのhttpd.confに環境変数を設定しそれを読み込み判別する。
-
-
CakePHP3のルーティング(routes.php)の変更が反映されない時はキャッシュのクリアを
CakePHP3でルーティングの設定変更をしたけど反映されない!そんなときは慌てず騒がずキャッシュをクリアしよう!ルーティングの設定もキャッシュされることがあるらしい。
-
-
CakePHP3のデバッグキット(DebugKit)を強制的に有効、無効に変更する方法
CakePHP3に付属しているデバッグのためのツール、デバッグキットを強制的に有効化、無効化する方法を解説。初期設定では開発環境としてありそうなドメインの場合のみ有効になるように設定されている。
-
-
CakePHP4 でコマンドプログラム(シェルプログラム)を作成する方法解説
CakePHP4でバッチ処理を行うためのコマンド・シェルの実装方法について解説。bakeでテンプレートファイルを作成し、「execute()」に処理を記述する方法を解説。