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CakePHP4のcake cache clear_allでPermission deniedはパーミッションの変更が必要

      2024/09/08

CakePHP4の cake cache clear_allで Permission deniedのエラーの時は cakeにパーミッションが不足している可能性大

 

パーミッション不足はキャッシュファイルではなくcakeコマンドの方

 
CakePHP4でキャッシュをクリアする「cake cache clear_all」コマンドを実行したとき、「-bash: bin/cake: Permission denied」のエラーが出るときは、「cake」にパーミッションが与えられていないために発生します。
 
このエラーが出たとき、コマンドを実行して削除するキャッシュファイルの方にパーミッションが正しく設定されていないのかと思っていましたが、そうではなく、「/bin/cake」のコマンドプログラムの方にパーミッションが足りていない状況でした。
 
 

「/bin/cake」に実行権限を付与する

 
というわけで、原因が分かれば対応は簡単です。
 
下記コマンドを実行して、「/bin/cake」に実行権限を付与します。
 

 
「cake」ファイルまでのパスや、「744」で指定しているパーミッションは、環境に応じて変更してください。
「744」のパーミッションは、ユーザのグループ設定の影響もありますので、「754」にする必要がある場合もあるかもしれません。
 
 
ちなみに、「cake cache clear_all」コマンドについては下記に記事を書いていますので、併せて参照してください。
CakePHP3、CakePHP4のキャッシュをクリアする方法「bin/cake cache clear_all」を使う
 
 

「/bin/cake」に実行権限が付与されない理由の一つ

 
何で「/bin/cake」に実行権限が付与されないのだろうか、と悩んでいました。
これまでそんな不具合なかったのになぁ、と。
 
この記事を読んでいる方、XAMPP環境で開発を行っていませんか?
そして、Linux系の本番環境にプログラムを移動させてからこの不具合が発生していませんか?
 
私は XAMPP環境で構築したプログラムを、そのまま Linux環境にアップロードしました。
そしたら、そこで発生するようになりました。
 
 
最初に、Linux環境で構築した CakePHPの「/bin/cake」には実行権限が付与されていたのではないか、と思います。
そこに、Windows上に構築した XAMPP環境で構築した CakePHPを Gitを経由して上書きしたのですが、Windows環境の「/bin/cake」には実行権限という概念がなく、一般的なファイルとしてそのまま上書きされたのだろうと思います。
 
そのため、「cakeコマンド」を実行しようとしたところ権限がないですよ、というエラーになったのだと考えています。
 
 

キャッシュファイルのパーミッションを設定する

 
前項で「/bin/cake」コマンドのキャッシュ設定について説明しましたが、それだけでは記事が短いので、キャッシュファイルのパーミッションを設定する方法も解説します。
 
 
CakePHP4のキャッシュファイルの設定は「/config/app.php」ファイルに記述されています。
 
バージョンなどによって多少違うと思いますが、97行目辺りに「'Cache' => [」という記述があるかと思います。
この辺りからキャッシュについての設定が記述されています。
 
これに対して、8行目の「'mask' => 0664,」を追記します。
 

 
上記は「_cake_core_」のキャッシュについての設定になりますが、同様の対応を「_cake_model_」「_cake_routes_」の設定情報にも追記します。
 
 
場合によっては 7行目の最後に「,(カンマ)」がない場合もあるかもしれませんので、ない場合はカンマも追記してください。
 
また、上記の設定では、キャッシュファイルのパーミッションを「664」にする設定にしていますが、環境によっては「666」の方がいい場合もあると思います。
 
 
今回の解説は、キャッシュについてでしたが、ログの出力方法、および、ログファイルのパーミッションなどの設定方法もキャッシュとよく似ています。
ログについては下記にまとめていますので、併せて参考にしてください。
CakePHP4でロギングスコープやログレベルを使用してログを出し分ける方法を解説
 
 

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その他の「CakePHP4」に関する記事一覧
 
 

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