エス技研

WordPress、CakePHP、PHP、baserCMSなどの Web系システムを中心に情報を提供します!


CakePHP5系でDeprecatedを回避しfindListでキーと値のカラムを指定して取得する方法

      2025/01/31

Deprecated (16384) : Since 5.0.0: Calling findList finder with options array is deprecated. Use named arguments instead.を回避する方法

 
findListを利用して、キーと値のカラムを指定して配列を取得する方法ですが、CakePHP4系の記述方法が CakePHP5系では非推奨となっています。
そのため「Deprecated(非推奨)」が表示されます。
 
その対処方法を解説します。
 
 

CakePHP5で「Deprecated(非推奨)」を回避して findListで値を取得する方法

 

CakePHP4で findListを使用して値を取得する方法

 
CakePHP4系で findListを利用して、キーと値のカラムを指定して配列を取得する方法は、下記となります。
 

 
 
これをこのまま CakePHP5系にコピペして使用すると、下記の「Deprecated(非推奨)」メッセージが表示されます。
 
Deprecated (16384) : Since 5.0.0: Calling findList finder with options array is deprecated. Use named arguments instead. C:\xampp\htdocs\vendor\cakephp\cakephp\src\ORM\Table.php, line: 2649 You can disable all deprecation warnings by setting Error.errorLevel to E_ALL & ~E_USER_DEPRECATED. Adding vendor/cakephp/cakephp/src/ORM/Table.php to Error.ignoredDeprecationPaths in your config/app.php config will mute deprecations from that file only. [in C:\xampp\htdocs\vendor\cakephp\cakephp\src\Core\functions.php, line 384]
 
 

CakePHP5で推奨されている findListで値を取得する方法

 
上記の「Deprecated(非推奨)」を回避し、CakePHP5系で推奨される記述方法に変えたものが下記になります。
 

 
 
CakePHP5 ChiffonBook 5.0 移行ガイド 非推奨 ORM
https://book.cakephp.org/5/ja/appendices/5-0-migration-guide.html#id7
 
上記に「Table::find() のオプションを配列で指定することは非推奨となりました。(Calling Table::find() with options array is deprecated. Use named arguments instead.)」と書いてありまして、これが上記の「Deprecated(非推奨)」の要因となっています。
そのため、推奨される記述方法に変更する必要があるようです。
 
 
ちなみに、下記の記述方法では「Deprecated(非推奨)」は出なくなりますが、「valueField」で指定したカラムとは異なるカラムの値が取得されることもあるようで、正しい処理ではないようです。
 

 
 

orderAsc、order、groupも非推奨になっている

 
CakePHP5 ChiffonBook 5.0 移行ガイド 非推奨 Database
https://book.cakephp.org/5/ja/appendices/5-0-migration-guide.html#id6
 
また、CakePHP4のコードでは「orderAsc()」を使用していますが、これも非推奨のようです。
order(["id"=>"ASC"])」や「group()」も非推奨のようです。
 
それぞれ下記のように書き替える必要があります。
 
orderAsc()」は「orderByAsc()」に。
orderDesc()」は「orderByDesc()」に。
order()」は「orderBy()」に。
group()」は「groupBy()」に。
 
ちなみに、この「非推奨」は、使用していても「Deprecated(非推奨)」のメッセージは出ないようです。
 
 

CakePHP5の関連記事

CakePHP4、5のユーザ認証でID、PASS以外の削除フラグなども条件加える方法
CakePHP4、CakePHP5系の認証処理でログインの有無の確認、ユーザ情報の取得の方法
CakePHP4、5で$_SERVERと同じようにURIを取得する「getUri()」の紹介
getParam('action')で取得するアクション名は別関数に移動しても不変
CakePHP4系、CakePHP5系のexists()でカラムを指定して値の有無をチェックする方法解説
CakePHP4、5のnewEmptyEntityで作成したオブジェクトは空なのか、確認してみた
CakePHP4、5でSELECT telephone as tel FROM usersの様にasでカラムに別名を付ける方法
CakePHP4、5の認証処理で認証が通らない際の確認方法と確認箇所の紹介
CakePHP5系で認証機能のAuthenticationプラグインをインストール・エラー発生注意
CakePHP5でヘルパーから他のヘルパーを読み込む方法・CakePHP4からの変更点
 
その他の「CakePHP5」に関する記事一覧
 
 

 - CakePHP 3.x 4.x 5.x

GoogleAdwords

GoogleAdwords

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

下記の空欄を埋めてください。 * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

※入力いただいたコメントは管理者の承認後に掲載されます。

  関連記事

CakePHPのバリデーションを入力値・項目の条件によって変える方法を解説
CakePHPのバリデーションを入力値・項目の条件によって変える方法を解説

入力された値によってバリデーション(入力チェック)の内容を切り替える。その処理をCakePHPで実装する方法を解説。条件ごとに unset関数を使ってバリデーションを削除する、という方法を採る。

CakePHP3で生の SQLの実行はConnectionManagerを使う
CakePHP3で生の SQLの実行はConnectionManagerを使う

CakePHP3で生の SQL文を実行する方法を解説。クリエビルダーを使う場合は TableRegistryを利用するが、SQLを実行する場合は ConnectionManagerを使う。プリペアードステートメントの使用方法も解説。

CakePHP4で複数の引数(パラメータ)を付与してコマンドを実行する方法
CakePHP4で複数の引数(パラメータ)を付与してコマンドを実行する方法

CakePHP4でコマンドを実行する際に引数(パラメータ)をコマンド内で受け取る処理について解説。複数個の引数にも対応する記述方法も解説。

CakePHP3のForm Helperの使い方のまとめ

CakePHP3になりフォームヘルパーの使い方も大きく変わりましたので、使い方をまとめました。基本的な使い方からプラスアルファの便利な使い方まで紹介。

CakePHP3で「SQLSTATE[23000]: Integrity constraint violation」「SQLSTATE[42S22]: Column not found」などのエラーが出たときの確認するポイント
CakePHP3で「SQLSTATE[23000]: Integrity constraint violation」「SQLSTATE[42S22]: Column not found」などのエラーが出たときの確認するポイント

CakePHP3の開発で発生する「SQLSTATE[23000]: Integrity constraint violation」「SQLSTATE[42S22]: Column not found」のエラーには特有の原因もあるため、その説明と対処方法の解説。

CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順
CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順

CakePHP3で「1対多」の連携を中間テーブルを利用した「多対多」の連携に変更するときの手順のまとめ。中間テーブルの設定やModelの変更などを間違いやすい箇所を指摘しながらの解説。

CakePHP 2.3 Search Pluginで検索処理 その7queryを使って 日付の範囲検索

CakePHPの検索プラグイン Search Pluginの検索処理の中で queryを使って日付の範囲検索の方法です。

CakePHP3でWarning Error: SplFileInfo::openFile()エラーが発生した場合の対処方法
CakePHP3でWarning Error: SplFileInfo::openFile()エラーが発生した場合の対処方法

CakePHP3のキャッシュファイルのパーミッションエラー Error: SplFileInfo::openFile()が発生した場合の対応方法解説。app.phpにキャッシュファイルのパーミッション設定を行い、既存のファイルは削除。

CakePHP4 でコマンドプログラム(シェルプログラム)を作成する方法解説
CakePHP4 でコマンドプログラム(シェルプログラム)を作成する方法解説

CakePHP4でバッチ処理を行うためのコマンド・シェルの実装方法について解説。bakeでテンプレートファイルを作成し、「execute()」に処理を記述する方法を解説。

CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説
CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説

CakePHP3でOGPを設定する方法を解説。fetch、assignを使用しレイアウトファイルに編集した変数にテンプレートファイルから値を指定する。これを利用してOGPを編集する。