CakePHP3のアソシエーション機能を使い関連レコードをまとめて削除
2017/10/28
CakePHP3のアソシエーション機能を使い関連レコードをまとめて削除
CakePHP3のアソシエーション機能による削除処理の解説
「CakePHP3でassociatedを使って関連データをまとめて保存する方法(hasOne、hasMany、belongsTo)」の記事で、アソシエーション機能を使って関連するレコードをまとめて保存する処理の解説をしました。
今回は、そのまとめて保存したレコードを、まとめて削除する処理を解説します。
テーブルの構造などは、「CakePHP3でassociatedを使って関連データをまとめて保存する方法(hasOne、hasMany、belongsTo)」を参照してください。
コントローラーの修正はありません
下記のソースは、Bakeで作成したソースですが、コントローラーの修正は全くありません。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 |
public function delete($id = null) { $this->request->allowMethod(['post', 'delete']); $entryData = $this->EntryDatas->get($id); if ($this->EntryDatas->delete($entryData)) { $this->Flash->success(__('The site name has been deleted.')); } else { $this->Flash->error(__('The site name could not be deleted. Please, try again.')); } return $this->redirect(['action' => 'index']); } |
Tableファイルに「'dependent' => true」を追加
処理を追加する対象のファイルは「EntryDatasTable.php」です。
「EntryDatasTable.php」にある「hasMany」に「’dependent’ => true」を追加することで、関連テーブルの情報がまとめて削除されます。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
public function initialize(array $config) { : : $this->hasMany('JobDatas', [ 'foreignKey' => 'entry_datas_id' 'dependent' => true ]); } |
たったこれだけのコードを追加するだけで、「EntryDatas」テーブルのレコードを削除する際に、関連する「JobDatas」テーブルのレコードもすべて削除してくれます。
アソシエーション機能を使って関連データを保存する際にも感じましたが、削除する場合も簡単に関連データを削除でき、まさにフレームワークを使うメリットを存分に発揮する箇所ですね。
詳細については、CakePHP3のマニュアルを参照してください。
https://book.cakephp.org/3.0/ja/orm/deleting-data.html
CakePHP3の関連記事
CakePHPのpostlinkで生成した削除リンクをクリックしても処理が実行されない対処法CakePHP4のCSS、JavaScript、画像のブラウザへのキャッシュをコントロールする
CakePHP3でレコードを保存(追加、更新、Insert、Update)する複数の方法を紹介
CakePHP3でモデルなしフォームからCSVをアップロードしレコードを更新する方法解説
CakePHP3でPHP Simple HTML DOM Parserを使ってスクレイピングする方法
CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も
CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順
CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法
CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。
CakePHP3でパンくずの指定は HTMLヘルパーを使って指定する方法を解説
その他の「CakePHP3」に関する記事一覧
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
CakePHP3でDocumentRootやtmp、webroot、logsなどのフォルダへのパスの定数
CakePHP3で特定フォルダのパスの定数を解説。root、DocumentRoot、app、config、webroot、tests、tmp、cache、vendor、コア、コアの srcが設定済み。realpath()関数を使うと柔軟なパス指定が可能。
-
-
CakePHP 2.3で saveの便利な使い方・サンプルソース付き
CakePHPのレコードを保存、更新する際に使う Saveを詳細解説します。
-
-
CakePHP3のメール送信の処理・テンプレート使用・添付ファイル送信も解説
CakePHP3からメールを送信する方法解説。基本的な記述方法を基にして、テンプレートを使う方法、ファイルを添付する方法へと拡張しながら解説。
-
-
CakePHP3でページごとに読み込むJavaScript、CSSを変える処理の解説
CakePHP3でJavaScriptやCSSを編集する基本形から、それらやテンプレート(エレメント)を特定のテンプレートを読み込んだときのみ編集、実行するための方法、ブロック化について解説。
-
-
CakePHP3でPHPExcelを使ってエクセルファイルを生成、出力する方法
CakePHP3でPHPExcelを利用してエクセルを編集、出力するサンプルソース+解説。PHPExcelのインストール方法の解説からファイル保存とダウンロードの方法なども解説。
-
-
CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合
ID以外のカラムでアソシエーション(連携)させるための考え方とサンプルソースを用いての説明を行っています。
-
-
CakePHP3で他のテーブルのマスタテーブルからセレクトボックス(プルダウンリスト)を作る
他のテーブルのマスタのレコードからプルダウンリストを作成し、選択できるようにするサンプルプログラムと解説。ORMの設定によりデータベースの値を取得し、配列を作成し optionsに与える。
-
-
CakePHP 2.3で確認画面付きのお問い合わせフォームの作り方
CakePHPで確認画面付きのお問い合わせフォーム、メールフォームの作り方をサンプルを提示しながら解説。
-
-
CakePHP3のOGPはHTMLヘルパーの$this->Html->meta()を使って設定
CakePHP3でOGPを設定する方法を解説。metaタグを編集するHTMLヘルパーを利用してOGPのタグを編集する。また、エレメントとして分割することでメンテナンス性も向上させる。
-
-
CakePHP3で環境変数を設定して本番環境と開発環境を分けて処理をする場合
CakePHP3で開発環境と本番環境とで違う設定ファイルを読み込ませて環境ごとに定数を切り替える方法を解説。Apacheのhttpd.confに環境変数を設定し、それを読み込み判別する。