エス技研

WordPress、CakePHP、PHP、baserCMSなどの Web系システムを中心に情報を提供します!


CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法

      2019/09/28

CakePHP3でデフォルトを設置しつつ選択したソートも有効にする方法

 

CakePHP3ではソート条件の設定を間違えると困った問題が発生する

 
CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定した場合、ソート条件を設定する方法を間違えると、一覧表の表頭(一覧表のタイトル部分)をクリックしてソート条件を変更しようとしてもうまく行かないときがあります。
 
そんなときの対処方法です。
 
 

CakePHP3でソート条件を指定してレコードを取得する基本形

 
Usersテーブルのレコードを、idをソートキーにして取得する場合は下記のように記述をします。
 

 
 
そして、これをページネーションの処理を加ええると下記のようになります。
 

 
 

この方法ではあとから選択したソート条件は反映されない

 
上記のように記述した場合、初期表示では想定しているソート順に並びます。
 
ですが、一覧表示した後、表頭(一覧表のタイトル)にある下記の処理で生成されたソート条件を変更するリンクをクリックしても想定しているソート順にはなりません。(最初のソート順のままです。)
 
 

 
 

CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定しつつユーザが選択したソート条件でも並び替えるようにする方法

 
正しい記述方法は、以下のようになります。
 

 
 
「<?= $this->Paginator->sort(‘user_type’) ?>」によるソート処理は「$this->Paginator」とあるように、ページネーションに関連する処理なのです。
 
そのため、ページネーションの処理側ではなく、値を取得する処理として「$this->Users->find()」の方でソートの処理を実行してしまうと、ページネーション側でのソート処理が実行されなくなる、というわけなのです。
 
 

CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定しつつユーザが選択したソート条件でも並び替えるようにする方法・その2

 
前項で解説した方法がスマートな方法ですが、下記のような方法でも対応は可能です。
 

 
最初は、上記のようにクエリーに「sort」があるかないかをチェックして、if文でソート条件を振り分けるという処理を作っていました。
これでも動作はするのですが、フレームワークなのにこんな処理をしなくてはいけないはずはない、と思っていたところ、問題の本質にたどり着きました。
 
 

クエリーの情報取得方法が CakePHP 3.4で変更になっている

 
クエリーの情報を取得する方法は、CakePHP3.4より前と以降とで処理の方法が変更になっています。
古い記事を参考にすると動作しない場合があります。
 

 
 

CakePHP3の関連記事

CakePHP4のCSS、JavaScript、画像のブラウザへのキャッシュをコントロールする
CakePHP3でレコードを保存(追加、更新、Insert、Update)する複数の方法を紹介
CakePHP3でモデルなしフォームからCSVをアップロードしレコードを更新する方法解説
CakePHP3でPHP Simple HTML DOM Parserを使ってスクレイピングする方法
CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も
CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順
CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法
CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。
CakePHP3でパンくずの指定は HTMLヘルパーを使って指定する方法を解説
CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説
 
その他の「CakePHP3」に関する記事一覧
 
 

 - CakePHP 3.x 4.x

GoogleAdwords

GoogleAdwords

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

下記の空欄を埋めてください。 * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

※入力いただいたコメントは管理者の承認後に掲載されます。

  関連記事

CakePHP3でassociatedを使って関連データをまとめて保存する方法(hasOne、hasMany、belongsTo)

CakePHP3で関連データをまとめて保存する方法。hasOne、hasMany、belongsTo等の関連データはassociatedを追加することでまとめて保存することができます。

CakePHP4の定数定義ファイルを環境変数によって本番と開発を振り分ける方法解説
CakePHP4の定数定義ファイルを環境変数によって本番と開発を振り分ける方法解説

CakePHP4で開発環境と本番環境とで違う設定ファイルを読み込ませて環境ごとに定数を切り替える方法を解説。Apacheのhttpd.confに環境変数を設定しそれを読み込み判別する。

CakePHP3でシェルを作成しコマンドラインから実行・CakePHP2との違い
CakePHP3でシェルを作成しコマンドラインから実行・CakePHP2との違い

CakePHP3のシェルスクリプトを作成し、コマンドラインから実行する方法を解説。複数単語をつなげる場合の対応方法がCakePHP2より制限が厳しくなったのでCakePHP3の命名規則の確認が必要だ。

CakePHP3でPHPExcelを使ってエクセルファイルを生成、出力する方法

CakePHP3でPHPExcelを利用してエクセルを編集、出力するサンプルソース+解説。PHPExcelのインストール方法の解説からファイル保存とダウンロードの方法なども解説。

CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合

ID以外のカラムでアソシエーション(連携)させるための考え方とサンプルソースを用いての説明を行っています。

CakePHP3のCakeDC/Usersの画面、メール本文テンプレートのカスタマイズ方法解説
CakePHP3のCakeDC/Usersの画面、メール本文テンプレートのカスタマイズ方法解説

CakeDC謹製Usersプラグインの紹介。ユーザ新規登録の流れを紹介しつつテンプレートファイルがどこにあるか、設定情報ファイルがどこにあるか、を説明しつつカスタマイズの方法を解説します。

CakePHP3のCakeDC/Usersのログイン後のリダイレクトを設定解説
CakePHP3のCakeDC/Usersのログイン後のリダイレクトとユーザ権限管理の設定解説

CakeDC謹製Usersプラグインの紹介。ログイン認証後にリダイレクトする先の設定方法についての解説と実運用するために必要なコツを解説。便利な仕組みも仕様の理解があって初めてうまく使いこなせる。

CakePHP3でページごとに読み込むJavaScript、CSSを変える処理の解説
CakePHP3でページごとに読み込むJavaScript、CSSを変える処理の解説

CakePHP3でJavaScriptやCSSを編集する基本形から、それらやテンプレート(エレメント)を特定のテンプレートを読み込んだときのみ編集、実行するための方法、ブロック化について解説。

CakePHP3のHtmlHelperのLink設定のまとめ。mailto、URL、Root/Homeのリンクなども
CakePHP3のHtmlHelperのLink設定のまとめ。mailto、URL、Root/Homeのリンクなども

CakePHP3でHtmlHelperを使ってリンクの設定をする方法のまとめ。基本形からURLを指定、class、id、targetを指定、mailtoのリンク、画像をアンカーに、JavaScriptのダイアログなどの解説。

CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説
CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説

CakePHP3でOGPを設定する方法を解説。fetch、assignを使用しレイアウトファイルに編集した変数にテンプレートファイルから値を指定する。これを利用してOGPを編集する。