CakePHPで同一テーブル内の値を比較する条件でレコードを取得する方法
2023/12/28
CakePHP3、CakePHP4で同一テーブル内の値を比較してレコードを取得する方法
CakePHP3、CakePHP4で、同一テーブル内にある項目の値を比較し、同じ値であればそのレコードを取得する記述の仕方を紹介します。
取得対象のテーブル構造とデータ
下記のような「users」テーブルがあるとします。
Table users
id name tel fax
----------
01 taro 111 121
02 jiro 112 112
03 sabu 113 null
上記のテーブル内の「tel」の値と「fax」の値が同じ(or違う)レコードを取得する記述方法を解説します。
素の SQL文で記述
SQL文で記述する場合は下記になるかと思います。
「tel」と「fax」が同じレコードを取得する場合の SQL文。
select * from users
where tel = fax;
「tel」と「fax」が違うレコードを取得する場合の SQL文。
select * from users
where tel != fax;
CakePHPのクエリービルダーの記述方法で記述
CakePHPのクエリービルダーの記述方法を用いて記述すると下記のようになります。
1 2 |
$conditiosns = ["tel = fax"]; $users = $this->Users->find()->where($conditiosns)->all(); |
「tel」と「fax」が違うものを取得する場合は下記となります。
1 2 |
$conditiosns = ["tel != fax"]; $users = $this->Users->find()->where($conditiosns)->all(); |
CakePHPのクエリービルダーの記述方法の解説
分かってしまえば、素の SQL文と同じように「"tel = fax"
」と記述することは当然のように思います。
ですが、私は下記のように記述してエラーが発生し、しばらく悩んでいました。
1 2 |
$conditiosns = ["tel" => "fax"]; $users = $this->Users->find()->where($conditiosns)->all(); |
ちなみに、エラーメッセージは「Cannot convert value of type string to integer」でした。
CakePHPの処理で where句に記述する条件の配列としては
$conditiosns = [“項目名” => “値”];
と記述すると認識していましたので、
$conditiosns = [“項目名 = 項目名”];
と記述する発想にはなかなか行き着かず、結構な時間悩んでいました。
また、探すキーワードが悪いのか、ネットを探しても見つかりませんでしたので、こうして記事にさせていただきました。
同じことで悩むことがなくなりますように!
CakePHP4の関連記事
CakePHPのFlashエラーは出るが入力項目ごとのメッセージが出ないエラーの原因CakePHP4のフラッシュメッセージの表示場所、デザインを変更する方法を解説
CakePHPで同一テーブル内の値を比較する条件でレコードを取得する方法
国際化と地域化の翻訳機能「__()」を使って定数に変数を埋め込む方法
CakePHP4で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法
CakePHP4のCakeDC/Usersの Usersへの接続、バリデーションのカスタマイズ方法解説
CakePHP4のCakeDC/Usersの Usersへの接続、バリデーションのカスタマイズ方法解説
CakePHP4のメッセージ日本語化の設定(国際化と地域化の機能の使い方の解説)
CakePHP4で公開側と管理側のデザインテンプレートを分ける方法・setLayout()
CakePHP4でcontrollerで実行したバリデーションエラーをmodelのにマージする方法
その他の「CakePHP4」に関する記事一覧
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
CakePHP3チュートリアルで日付と時刻のDateTimeでエラーが出たときの対処方法
CakePHP3のブックマークチュートリアルには記載ミスもあり、そのまま動かない個所もある。CakePHP3では namespaceを使うようになったので、classを呼び出すときに¥を追加する必要が!
-
CakePHP3でkeywords、DescriptionをHTMLヘルパーを使って設定する
CakePHP3のkeywordsとdescriptionを設定する方法の解説。CakePHP3にはmetaタグを編集するHTMLヘルパーが用意されているためそれを利用すればOK!ポイントはブロック化を有効にすること。
-
CakePHP4のCakeDC/Usersの画面、メール本文テンプレートのカスタマイズ方法解説
CakeDC謹製Usersプラグインの紹介。ユーザ新規登録の流れを紹介しつつ、テンプレートファイル、設定情報ファイルの場所とそれらをカスタマイズする方法を説明します。
-
CakePHP3でページごとに読み込むJavaScript、CSSを変える処理の解説
CakePHP3でJavaScriptやCSSを編集する基本形から、それらやテンプレート(エレメント)を特定のテンプレートを読み込んだときのみ編集、実行するための方法、ブロック化について解説。
-
CakePHP 2.3 ログイン、操作履歴、アクセスログ出力
CakePHPでログインや操作履歴などのアクセスログ出力処理を作成します。
-
CakePHP3ログファイルへの出力・$this->log()、独自ログへの出力方法の解説
コントロール、モデルの変数の中身を見るときはログに出力する方法が有効です。$this->log()を利用すると変数だけじゃなく、連想配列、オブジェクトも簡単にログ出力ができます。
-
CakePHP3でcomposerを利用してライブラリ・プラグインをインストールする方法
CakePHP3でcomposerを使ってパッケージ(ライブラリ、プラグイン)をインストールする方法の解説。PHPを使うのはCakePHP3が初めてというような方への使い方から解説。
-
Google Analytics APIを CakePHP3で動かしてレポートデータを取得する方法の解説
CakePHP3で Google Analytics APIからレポートデータを取得する処理の解説。PHPのサンプルソースをCakePHP3で動くように改造。加えて、ディメンションやメトリックスを条件に設定する方法なども。
-
CakePHP 2.3でファイルをアップロード・その2 ファイル名を乱数で設定
CakePHPのアップロードするファイル名を乱数で変更しセキュリティを高める方法を解説。
-
CakePHP 2.3 bakeの超初心者向けフォロー講座
CakePHP 2.3 bakeの超初心者向けフォロー講座