CakePHP3でkeywords、DescriptionをHTMLヘルパーを使って設定する
CakePHP3では metaタグを編集する HTMLヘルパーが用意されている
metaタグの keywords、DescriptionをHTMLヘルパーを使って設定する方法
CakePHP3で keywords、Descriptionを設定する方法を解説します。
CakePHP3には最初から metaタグを編集する HTMLヘルパーが組み込まれています。
それを利用してメタタグの keywords、Descriptionを編集します。
metaタグが編集されるレイアウトファイルを確認
まずはじめに、metaタグが編集される場所を確認します。
metaタグが編集されるファイルは、下記のレイアウトファイルになります。
/src/Template/Layout/default.ctp
このレイアウトファイルの 32行目あたりに「<?= $this->fetch(‘meta’) ?>」という記述があります。
これが metaタグを出力する「fetch()」になります。
ここに編集する値を、各ページごとのテンプレートで指定する、という処理になります。
metaタグの値を指定するテンプレートファイルを編集
値を指定するテンプレートは
/src/Template/Topics/view.ctp
などのテンプレートファイルに下記のコードを記述します。
記述する metaタグのヘルパーの基本形は以下のようになります。
1 |
<?= $this->Html->meta("属性","値",["block"=>true]); ?> |
具体的に「keywords」「description」を指定すると以下のようになります。
1 2 |
<?= $this->Html->meta("keywords","キーワード",["block"=>true]); ?> <?= $this->Html->meta("description","ディスクリプション",["block"=>true]); ?> |
1つ目のパラメーターが、metaタグの「name(属性)」の値を指定するもので「keywords」は「キーワード」、「description」は「ディスクリプション」を指定する箇所になります。
2つ目のパラメーターが、metaタグの「content」の値を指定する箇所になります。
出力結果は以下のようになります。
1 2 |
<meta name="keywords" content="キーワード"/> <meta name="description" content="ディスクリプション"/> |
また、3つ目のパラメーターは、ブロック化をするのか、しないのかを指定する箇所になります。
「ブロック化」のデフォルトは、「"block"=>false
」の「ブロック化をしない」になっています。
そのため、デフォルトの設定では、metaタグが編集される場所がテンプレートファイルに「<?= $this->fetch(‘meta’) ?>」を記述した場所になります。
そのため、「<body>」と「</body>」の間に出力され、metaタグの役割を果たしません。
そのため、「"block"=>true
」を記述し、headタグ内に記述してある「<?= $this->fetch(‘meta’) ?>」の場所にまとめて出力されるようにします。
これが、「ブロック化を有効にする」指定です。
基本的に metaタグを出力する処理は「"block"=>true
」も記述する、という認識で問題ありません。
ちなみに、「"block"=>true
」が指定されている場合は、echoがなくても metaタグに出力することができます。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
// 出力される $this->Html->meta("description","ディスクリプション",["block"=>true]); // 出力される echo $this->Html->meta("description","ディスクリプション"); // 出力されない $this->Html->meta("description","ディスクリプション"); |
サイト全体に共通する処理をページごとに切り替える処理
今回は、サイト全体に共通して指定をする必要はあるものの、ページごとにそれぞれ違うテキストを切り替えて編集していく必要がある metaタグの「keywords」「description」を指定する方法を解説しました。
同じような考え方をする仕組みとして、下記の記事で書いている titleタグ、h1タグの値を指定する方法や、使用する JavaScriptや CSSをページごとに設定する方法、パンくずを指定する方法、OGPを指定する方法などにも活用することができます。
CakePHP3で /Layout/defult.ctpにある titleタグ、h1タグを編集する方法
CakePHP3でページごとに読み込むJavaScript、CSSを変える処理の解説
CakePHP3のOGPはHTMLヘルパーの$this->Html->meta()を使って設定
CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説
CakePHP3でパンくずの指定は HTMLヘルパーを使って指定する方法を解説
これらは、レイアウトファイルに変数を指定しておき、そこに編集する値を各ページ用のテンプレートファイルで指定する、という仕組みです。
CakePHP3の関連記事
CakePHP4のCSS、JavaScript、画像のブラウザへのキャッシュをコントロールするCakePHP3でレコードを保存(追加、更新、Insert、Update)する複数の方法を紹介
CakePHP3でモデルなしフォームからCSVをアップロードしレコードを更新する方法解説
CakePHP3でPHP Simple HTML DOM Parserを使ってスクレイピングする方法
CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も
CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順
CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法
CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。
CakePHP3でパンくずの指定は HTMLヘルパーを使って指定する方法を解説
CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説
その他の「CakePHP3」に関する記事一覧
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合の詳細ページの注意点
ID以外のカラムでアソシエーション(連携)させて詳細ページを表示させる際の考え方と注意点をサンプルソースを用いて解説しています。
-
CakePHP 2.3でファイルをアップロード・その2 ファイル名を乱数で設定
CakePHPのアップロードするファイル名を乱数で変更しセキュリティを高める方法を解説。
-
CakePHP3にデイトピッカー jQuery UI DatePickerを実装する手順の解説
CakePHP3にjQuery UIのDatePickerを実装する手順を説明。併せて、デイトピッカーを設置に関連するCakePHP3の解説と、テーマを変更したり、表記を変更するカスタマイズする方法なども紹介。
-
CakePHP 2.3でファイルのアップロード処理を作る
CakePHPでプラグインを使わないファイルアップロード処理を解説します。簡単です。DBにファイルを格納する方法も。
-
CakePHP4で「app_local.php」「.env」を利用して環境ごとの定数を振り分ける方法
CakePHP4で.env、app_local.phpに定数を定義してそれを呼び出す方法の解説。Gitでは管理せず本番環境と開発環境とで異なる定数を定義するためそれを利用する方法。
-
国際化と地域化の翻訳機能「__()」を使って定数に変数を埋め込む方法
CakePHP4で定数に変数を埋め込み、翻訳機能「__()」で変数に値を入れる方法を紹介。定型の文章の一部だけを置換したい場合に利用すると便利。
-
CakePHP3でCookieを保存、呼び出し、削除の操作・CakePHP3.7対応
CakePHP3.7でCookieを保存、取り出し、削除する方法を解説。CakePHP3でのCookieの取り扱いはバージョンごとに変更されるため、環境に合わせた方法を探す必要がある。
-
CakePHP3で環境変数を設定して本番環境と開発環境を分けて処理をする場合
CakePHP3で開発環境と本番環境とで違う設定ファイルを読み込ませて環境ごとに定数を切り替える方法を解説。Apacheのhttpd.confに環境変数を設定し、それを読み込み判別する。
-
CakePHP 2.3 連携先のテーブルの項目で条件抽出する場合
アソシエーション(連携)している先のテーブルの項目で条件抽出する際の考え方と注意点をサンプルソースを用いて説明しています。
-
CakePHP3でPHPExcelを使ってエクセルファイルを生成、出力する方法
CakePHP3でPHPExcelを利用してエクセルを編集、出力するサンプルソース+解説。PHPExcelのインストール方法の解説からファイル保存とダウンロードの方法なども解説。