エス技研

WordPress、CakePHP、PHP、baserCMSなどの Web系システムを中心に情報を提供します!


CakePHP3でPHPExcelを使ってエクセルファイルを生成、出力する方法

      2017/11/03

CakePHP3でPHPExcelを使ってエクセルファイルを生成、出力

 

PHPExcelをインストール

 
composerコマンドを使って PHPExcelをインストールします。
 

 
composerコマンドの使い方については、「CakePHP3でcomposerを利用してライブラリ・プラグインをインストールする方法」を参照してください。
 
composerコマンドを実行すると、「phpoffice/phpexcel」のパッケージがインストールされるだけではなく、CakePHP3で利用するために必要なファイルの更新も行ってくれます。
 
具体的には、ルートフォルダにある「/composer.json」「/composer.lock」ファイルが更新されます。
 
「/composer.json」には、「require」の値として、インストールしたパッケージの情報が追加されます。

 
また、「/composer.lock」には、ファイルのパスやバージョン、権限などの設定情報が追加されます。追加される情報はかなり多いので、ここでは割愛します。
 
 


 

CakePHP3でPHPExcelでエクセルファイルを読み込み、値を編集し、保存する処理のサンプル

 

CakePHP3でPHPExcelのプラグインを利用するために use句を記述

 
まず初めに、PHPExcelを利用するコントローラーに下記の「use句」を追記します。

 
設定にもよりますが、「/vendor/cakephp-plugins.php」や「/config/bootstrap.php」にプラグインをロードする処理を記述する必要はありません。
 
 

CakePHP3でPHPExcelを利用しエクセルファイルを出力する処理サンプル

 
ゼロからエクセルファイルを生成し、罫線を引いたり、セルの色を変更したり、という方法もありますが、より簡単な方法として、ここではあらかじめ作成したテンプレートファイルに、値を編集していく、という方法を解説します。
 
そのサンプルプログラムが以下になります。
 

 
それぞれコメントを書いているので分かるかと思いますが、最初に、テンプレートとして取得するファイル名などを指定します。
 
テンプレートのファイルは「$driPath」に編集していますが、「realpath(TMP) . "/excel/";」としています。
 
realpath(TMP)」は、「/tmp」に当たります。
「/tmp」の中に「excel」というフォルダを作って、その中にテンプレートとなるエクセルファイルを設置します。
 
ファイルの保存先のフォルダのパスについては、下記の記事を参考にしてください。
CakePHP3でDocumentRootやtmp、webroot、logsなどのフォルダへのパスの定数
CakePHP3でDocumentRootやwebroot、imgフォルダのURLやドメイン、パスを取得
 
 

2007形式(.xlsx形式)と 2003以前の形式(.xls形式)の切り替え

 
$reader = PHPExcel_IOFactory::createReader('Excel2007');」の「Excel2007」は、エクセルの 2007形式(.xlsx形式)で保存する指定です。
 
エクセルの 2003以前の形式(.xls形式)で保存する場合は、「Excel2007」の部分を「Excel5」に置き換えます。
 
 

ファイルを保存せずにダウンロードさせる方法

 
上記のサンプルは、所定のフォルダにエクセルファイルを保存する処理になっています。
ファイルを保存せずに、ダウンロードする場合は、「保存」の処理 3行を下記のものに差し替えます。(ソースコードに間違いがありましたので修正しました。2017.11.03)
 

 
上記の処理の

でも動作します。
ただ、ブラウザによっては、自動的にブラウザで開こうとしてしまうことがありますので、「application/octet-stream」の方がお勧めです。
 
また、ダウンロード処理の場合は、最後の行の「exit();」が必要です。
この「exit();」がないと「読み取れなかった内容を修復または削除することにより、ファイルを開くことができました。」「ファイルレベルの検証と修復が完了しました。このブックの一部が修復されたか、破棄された可能性があります。」と表示されてしまいますので、忘れないようにしましょう。
 

 

 
 

CakePHP3の関連記事

CakePHP4のCSS、JavaScript、画像のブラウザへのキャッシュをコントロールする
CakePHP3でレコードを保存(追加、更新、Insert、Update)する複数の方法を紹介
CakePHP3でモデルなしフォームからCSVをアップロードしレコードを更新する方法解説
CakePHP3でPHP Simple HTML DOM Parserを使ってスクレイピングする方法
CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も
CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順
CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法
CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。
CakePHP3でパンくずの指定は HTMLヘルパーを使って指定する方法を解説
CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説
 
その他の「CakePHP3」に関する記事一覧
 
 

 - CakePHP 3.x 4.x 5.x

GoogleAdwords

GoogleAdwords

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!

Comment

  1. とおりすがり より:

    参考になりました。
    ありがとうございます。

    ちなみにダウンロードの場合の箇所で、$excelだと動かず、$bookだと動きました。
    $excel->setActiveSheetIndex(0);
    $writer = PHPExcel_IOFactory::createWriter($excel, ‘Excel2007’);

    • エス技研 より:

      とおりすがりさん、コメントありがとうございます。
       
      お役に立てて何よりですが、ソースコードが間違っておりまして申し訳ありません。
      指摘いただきました箇所、修正させていただきました。
       
      ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

下記の空欄を埋めてください。 * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

※入力いただいたコメントは管理者の承認後に掲載されます。

  関連記事

CakePHP4で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法
CakePHP4で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法

CakePHP3で現在処理しているコントローラー名、アクション名を取得する方法を解説。複数の方法があるが、getParam()メソッドを使う方法が汎用性があって便利かも。

CakePHP3でテーブルにカラムを追加したときに変更するポイントのまとめ
CakePHP3でテーブルにカラム(項目)を追加したときに変更するポイントのまとめ

CakePHP3でシステム開発をする際、途中でカラムを追加した場合に何を変更すればいいかを確認。カラムを追加する前後で Bakeした結果を比較し、変更になった点をリストアップした。

CakePHP 2.3 ID以外のカラムでアソシエーション(連携)をさせる場合の詳細ページの注意点

ID以外のカラムでアソシエーション(連携)させて詳細ページを表示させる際の考え方と注意点をサンプルソースを用いて解説しています。

CakePHP 2.x系 Viewでのコメントの記述方法など

CakePHPにおいて View、ctpファイルでコメントを記述する方法を解説。

CakePHP3でシェルを作成しコマンドラインから実行・CakePHP2との違い
CakePHP3でシェルを作成しコマンドラインから実行・CakePHP2との違い

CakePHP3のシェルスクリプトを作成し、コマンドラインから実行する方法を解説。複数単語をつなげる場合の対応方法がCakePHP2より制限が厳しくなったのでCakePHP3の命名規則の確認が必要だ。

CakePHP3のForm Helperの使い方のまとめ

CakePHP3になりフォームヘルパーの使い方も大きく変わりましたので、使い方をまとめました。基本的な使い方からプラスアルファの便利な使い方まで紹介。

CakePHP 2.3 bakeの超初心者向けフォロー講座

CakePHP 2.3 bakeの超初心者向けフォロー講座

CakePHP4、5の認証処理で認証が通らない際の確認方法と確認箇所の紹介
CakePHP4、5の認証処理で認証が通らない際の確認方法と確認箇所の紹介

CakePHP4、5系の認証処理でログイン認証が通らない場合の確認方法、確認箇所を解説。ログ出力し、ステータスを確認するが、ステータスの内容も紹介。それはそのままusernameを変更する際のポイントでもある。

CakePHP5系でDeprecatedを回避しfindListでキーと値のカラムを指定して取得する方法
CakePHP5系でDeprecatedを回避しfindListでキーと値のカラムを指定して取得する方法

CakePHP4のfindListでキーと値のカラムを指定してテーブルにアクセスする方法がCakePHP5では「Deprecated(非推奨)」となった。推奨の記述方法を解説。

CakePHP4、5のユーザ認証でID、PASS以外の削除フラグなども条件加える方法
CakePHP4、5のユーザ認証でID、PASS以外の削除フラグなども条件加える方法

CakePHP4系、5系ではAuthenticationを使用してログイン認証を行う。その認証でID、PASS以外の削除フラグなどの条件を加えたいときの対応方法について解説。