エス技研

WordPress、CakePHP、PHP、baserCMSなどの Web系システムを中心に情報を提供します!


CakePHP3で他のテーブルのマスタテーブルからセレクトボックス(プルダウンリスト)を作る

      2017/03/12

CakePHP3で他のテーブルのマスタテーブルからセレクトボックスを作る

 
マスタのテーブルを作成し、そのマスタテーブルの情報を基にしてセレクトボックス(プルダウンリスト)を作成する方法を解説します。
 
具体的には、下記の「Master Roles(権限マスタ)」の項目をテーブルから取得するイメージです。
 
CakePHP3で他のテーブルのマスタテーブルからセレクトボックス(プルダウンリスト)を作る
 
 

想定しているテーブル

 
想定しているテーブルは、以下の「ユーザテーブル」と「権限マスタテーブル」です。
 
ユーザ情報に、権限マスタから権限情報を編集できるようにしたのち、ユーザ認証機能を実装し、ユーザの持つ権限によって利用できる機能、できない機能を振り分けることを想定しています。
そのために、ユーザ情報の登録の際に「権限」をプルダウン(セレクトボックス)で選択できるようにする、というのが趣旨になります。
 
【ユーザテーブル】

 
【権限マスタ】

 
想定しているテーブルは上記のような形で、「ユーザテーブル」の 4項目目に「権限マスタ」の IDを編集することを想定しています。
 
 


 

セレクトボックスを作成するサンプルプログラム

 
基本的な処理は「cake bake all users」コマンドで生成しています。
そのうえで、加える処理についての解説です。
 
 

/src/Controller/UsersController.php の変更

 
下記のとおり、コントローラーの最初の方に「use Cake\ORM\TableRegistry;」を追記します。
これを追記することで、コントローラーに関連しない他のテーブルの情報を取得することができるようになります。
 

 
 
続いて、「UsersController」の中に「initialize()」関数を追加します。
7行目の「master_roles」が読み込むテーブル名になり、複数ある場合は複数行記述します。
 

 
 
続いて、「initialize()」のすぐ後ろに「beforeFilter()」を追加します。
 

 
上記は、「delete_flag」の有無によって変数を 2つに分けています。
プルダウンの生成には、「delete_flag」がないもののみを使いますので、「$masterRolesVaild」の方を使います。
 
ですが、すでにマスタを削除していても、そのマスタの値を持つレコードが残っている可能性がある場合などは、「$masterRolesAll」を使う場合があるのではないか、と思い作成しています。
 
マスタを削除する際に、そのマスタのコードを利用しているレコードをチェックするなど、マスタ管理がしっかりできていてる場合は「$masterRolesVaild」の方だけあれば足りるでしょう。
 
 
ちなみに、ここでのサンプルは、権限マスタから全件取得したうえで、プログラムの処理として、「delete_flag」の値で振り分け処理をしています。
ですが、そもそも権限マスタテーブルから値を取得する際に「delete_flag」によって振り分けたレコードを取得する場合は、下記の様に where句を追加することも可能です。
 

 
 
また、「$masterRolesAll」「$masterRolesVaild」の変数を「beforeFilter()」で作成しています。
これは、Usersコントローラーの中のすべてのアクションで使えるようにするためです。(今回は、index、add、editで使うためです。)
 
特定のアクションだけで使えればいい場合は、3~10行目を特定のアクションの中に移しても問題ありません。
 
 

/src/Template/Users/index.ctp の変更

 
index.ctpは、以下のように変更します。
ここでは、一覧表示する際に、権限コードを表示するのではなく、権限名称を表示するようにしています。
 

 
 

/src/Template/Users/add.ctp の変更

/src/Template/Users/edit.ctp の変更

 
add.ctp、edit.ctpは以下のように変更します。
新規登録、更新の画面では、プルダウンで権限を選択できるようにしています。
セレクトボックス(プルダウン)に編集する値は、「options」に連想配列で、キーと値を渡すだけで作成してくれます。
 

 
CakePHP3の Form Helperの使い方については、「CakePHP3のForm Helperの使い方のまとめ」に記事を書いていますので参照してください。
 
上記の Form Helperの使い方を読んでもらえば分かりますが、プルダウンリスト(セレクトボックス)をラジオボタン変えたい場合は、「"type"=>"select"」を「"type"=>"radio"」にすれば OKです。
 
また、「"empty"=>"選択してください"」は、最初に nullの値を入れる場合の設定です。
今回の紹介している「権限」は必須項目となるべき項目ですので、「"empty"=>"選択してください"」は消す方が無難かもしれません。
 
また、先ほどの「"type"=>"select"」を記述しなくてもデフォルトでプルダウンリストになりますので、下記の様に短く記述することも可能です。
 

取得したテーブルの値のオブジェクトを配列にする方法

今回は、UsersController.phpで配列を生成するという仕組みで構築しましたが、テーブルから取得した値をオブジェクトのまま View側に渡す場合もあるかと思います。

そんな時、特定のレコードを自由に扱えるようにするには配列にする必要があるのだと思いますが、その方法について調べた内容を下記の記事にしていますので、あわせて参考にしてください。
 CakePHP3のビューで受取ったテーブルのオブジェクトを連想配列に変換する方法

 - CakePHP 2.x 3.x

GoogleAdwords

GoogleAdwords

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!

Comment

  1. かみおか より:

    まさにこの処理を書きたくてググってたら辿り着きました。私は今回のプロジェクトからCakePHP3で開発を始めたんですが、まだ日本語ノウハウの積みあげはこれからっぽい感じなので、すごく助かりました。ありがとうございます!

    • エス技研 より:

      かみおかさん、コメントありがとうございます!
      書いた記事がお役に立ったということで、すごく嬉しいですね。
      役に立ったという書き込みをいただくだけで、1週間は頑張って仕事ができます!
      引き続き役に立つ記事を書いていきますので、今後もよろしくお願いします!

  2. rinko より:

    私もこのコードが書きたくてググりました!
    すごくすごく助かりました!ありがとうございます!

    • エス技研 より:

      rinkoさん、コメントありがとうございます!
      役に立ったと言ってもらえるとすごく嬉しいですね。記事を書いた甲斐があった、と思えますからね。
       
      これがベストプラクティスか分かりませんが、引き続き頑張って記事を書いていきますので、今後ともよろしくお願いします!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

下記の空欄を埋めてください。 * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

※入力いただいたコメントは管理者の承認後に掲載されます。

  関連記事

CakePHP3のCakeDC/UsersのUserHelperでログアウトやreCAPTCHAをカスタマイズ
CakePHP3のCakeDC/UsersのUserHelperでログアウトやreCAPTCHAをカスタマイズ

CakeDC謹製Usersプラグインの紹介。UserHelperを利用し、ログアウトのリンクや権限があるときのみ表示されるリンク、プロフィールページへのリンク、reCAPTCHAの設置方法などを解説。

CakePHP3のCakeDC/Usersの画面、メール本文テンプレートのカスタマイズ方法解説
CakePHP3のCakeDC/Usersの画面、メール本文テンプレートのカスタマイズ方法解説

CakeDC謹製Usersプラグインの紹介。ユーザ新規登録の流れを紹介しつつテンプレートファイルがどこにあるか、設定情報ファイルがどこにあるか、を説明しつつカスタマイズの方法を解説します。

CakePHP3のForm Helperの使い方のまとめ

CakePHP3になりフォームヘルパーの使い方も大きく変わりましたので、使い方をまとめました。基本的な使い方からプラスアルファの便利な使い方まで紹介。

CakePHP3のインストールでURL rewriting......のエラーが!その解決方法解説
CakePHP3のインストールでURL rewriting……のエラーが!その解決方法解説

CakePHP3をインストールしたら URL rewriting is not properly configured.のエラーが。原因は.htaccessが有効になっていないこと。httpd.confに設定を追加すればOK。

CakePHP 2.3 Search Pluginで検索処理 その1設置方法

CakePHPの検索プラグイン Search Pluginの設置方法と基本的な検索処理の解説です。

CakePHP3のcontroller内でテンプレート、レイアウトを変更する際の指定方法

CakePHP3でテンプレートファイルやレイアウトファイルをデフォルトのものから別のものに変更したい場合の指定方法を解説。

CakePHP 2.3でファイルのアップロード処理を作る

CakePHPでプラグインを使わないファイルアップロード処理を解説します。簡単です。DBにファイルを格納する方法も。

CakePHP 2.3でファイルをアップロード・その2 ファイル名を乱数で設定

CakePHPのアップロードするファイル名を乱数で変更しセキュリティを高める方法を解説。

CakePHP 2.3 デバッグキット(DebugKit)超初心者向けフォロー講座

CakePHP初心者に向けてデバッグキット(DebugKit)のインストール方法、はまりポイントを解説。

MySQL、CakePHP 2.3で「tinyint(1)」の Boolean型の動作を再確認

MySQL+CakePHPの環境で「tinyint(1)」を利用する際の動作を検証。「tinyint(1)」の Boolean型について CakePHPでは自動処理が実施されていることを確認しました。