CakePHP3、CakePHP4のdatetime型カラムの日時の扱い。秒まで表示する方法
2022/07/16
CakePHP3、CakePHP4の datetime型カラムを秒まで正しく表示したい!そんなときの対処方法
CakePHP3、CakePHP4で datetime型のカラムは i18nFormatを使ってフォーマットを指定
CakePHP3、CakePHP4で datetimeのカラムの年月日、時分秒を表示させたい場合は「i18nFormat()」を使用し、下記の様に記述します。
1 |
echo $users->created->i18nFormat('yyyy年MM月dd日 HH:mm:ss'); |
※Usersテーブルの createdカラムの日時を表示する想定です。
※「yyyy」は小文字で指定します。大文字だと違う値を取得してしまいます。
CakePHP3 Cookbook 日付と時刻・フォーマットする
https://book.cakephp.org/3.0/ja/core-libraries/time.html#id3
CakePHP4 Cookbook 日付と時刻・フォーマットする
https://book.cakephp.org/4/ja/core-libraries/time.html#id3
フォーマットの指定方法については以下を参照
https://www.php.net/manual/ja/class.intldateformatter.php
http://www.icu-project.org/apiref/icu4c/classSimpleDateFormat.html#details
※この記事は、CakePHP3向けの記事として書いたものですが、CakePHP4でも全く同様に動作することを確認しました。
CakePHP3、CakePHP4で datetime型のカラムの扱い方
Bakeで出力される datetime型の項目
CakePHP3、CakePHP4で Bakeを実行すると、datetime型の createdカラムのデフォルトで出力される表記は下記のようになります。
1 |
echo h($users->created); |
表示されるのは「1/1/19, 1:01 AM
」のようになります。
date + strtotimeでフォーマットを指定する方法
これを「**年**月**日 **:**:**」形式で表示したい場合は、CakePHP3、CakePHP4であっても datetime型のカラムですので、普通の PHPの関数で日時を表示することも可能です。
1 |
echo date("Y年m月d日 H:i:s", strtotime(h($users->created); |
表示されるのは「2019年01月01日 01:01:00
」のようになります。
ですが、よくよく見ると「秒」の表示が常に「00」なのです。
CakePHP3、CakePHP4では「i18nFormat()」でフォーマットを指定
これを正しく表示させる方法が、CakePHP3、CakePHP4には用意されています。
その方法が最初に紹介した下記の方法です。
1 |
echo $users->created->i18nFormat('yyyy年MM月dd日 HH:mm:ss'); |
表示されるのは「2019年01月01日 01:01:01
」のようになります。
ちなみに、CakePHP3、CakePHP4では datetime型のカラムのデータを下記のようなオブジェクトとして保持しています。
1 2 3 4 5 6 |
Cake\I18n\FrozenTime Object ( [time] => 2019-01-01T01:01:01+00:00 [timezone] => UTC [fixedNowTime] => ) |
そのため、それを取り出すときは「i18nFormat()」でフォーマットを指定して取り出す、という仕様のようです。
値がないときはエラーになるためチェックの分岐が必要
ちなみに、createdや modifiedなどは必ず入力があるかと思いますが、deleted(削除日時カラム)などの入力がない可能性があるカラムの場合は、下記の様に入力がない場合の対処が必要です。
値がない場合はエラーとなりますので。
1 |
echo $users->deleted ? $users->deleted->i18nFormat('yyyy年MM月dd日 HH:mm:ss') : ""; |
「i18nFormat()」の時だけに限らず、strtotime()関数でもエラーになります。
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