CakePHP3のルーティング(routes.php)の変更が反映されない時はキャッシュのクリアを
CakePHP3のルーティングを変更しても反映されない時がある。そんなときは慌てずにキャッシュをクリアしよう!
ルーティングの設定を再設定するキャッシュのクリア方法
このルーティングの設定は「/config/routes.php」ファイルに記述します。
記述を変更すればすぐに反映されますが、時々、ルーティングの設定がうまく反映されない場合もあります。
その時は、CakePHP3のキャッシュを疑ってください。
下記のコマンドを実行してキャッシュをすべて削除します。
1 2 |
$ cd [CakePHPのルートフォルダ] $ bin/cake cache clear_all |
そして、改めて動作を確認してみてください。
ルーティングの設定とキャッシュのクリア方法の詳細解説
ルーティング設定とは URLを自由に設計する機能
CakePHP3には、プログラムと URLを関連付けるための設定、ルーティングを設定することができるようになっています。
例えば、「Controller:test」「action:view」のプログラムを作ったとします。
CakePHP3の場合は、デフォルトでの URLは以下のようになります。
http://example.com/test/view
ですが、ルーティング(routes.php)の設定を行うことで、自由な URLを設定することができるようになります。
例えば、上記の URLを下記のように変更することもできます。
http://example.com/aaa/bbb
このような URLの変更をするのがルーティングの設定で、「/config/routes.php」ファイルに記述します。
この記事ではルーティングの設定方法の解説は行いませんので、ルーティングの設定方法を知りたい場合は、下記のオフィシャルサイトを見ていただくか、ググってください。
CakePHP3・Cookbook・ルーティング
https://book.cakephp.org/3.0/ja/development/routing.html
ルーティングの設定変更が正しく反映されないときはキャッシュをクリアしよう!
このルーティングの設定は「/config/routes.php」ファイルに記述します。
記述を変更すれば普通はすぐに反映されますが、時々、ルーティングの設定がうまく反映されない場合もあります。
その時は、CakePHP3のキャッシュを疑ってください。
ローカル環境ではあまりキャッシュを残す設定にしていないことが多いため、ついつい忘れがちですが、ルーティングの設定もキャッシュされています。
そのキャッシュを削除する場合は、下記のコマンドを実行します。
このコマンドでキャッシュをすべて削除することができます。
1 2 |
$ cd [CakePHPのルートフォルダ] $ bin/cake cache clear_all |
キャッシュを削除したら、改めて動作の確認をしてみてください。
ちなみに、キャッシュの削除は、かつては「/tmp/cache/」フォルダの中のファイルを手作業で削除していましたが、CakePHP 3.3で上記のコマンドが実装されましたので、コマンド一発ですべて削除できるようになりました。
キャッシュを削除する方法の詳しい解説については下記に記事を書いています。
CakePHP3、CakePHP4のキャッシュをクリアする方法「bin/cake cache clear_all」を使う
また、ルーティング機能を活用して、CakePHP3の中に静的なページを組み込む方法については下記に記事を書いています。
CakePHP3で静的ページの作成は webrootか pagesを使う。トップページを参考に解説
CakePHP3の関連記事
CakePHP4のCSS、JavaScript、画像のブラウザへのキャッシュをコントロールするCakePHP3でレコードを保存(追加、更新、Insert、Update)する複数の方法を紹介
CakePHP3でモデルなしフォームからCSVをアップロードしレコードを更新する方法解説
CakePHP3でPHP Simple HTML DOM Parserを使ってスクレイピングする方法
CakePHP3のInsert On Duplicate Key Update(upsert)構文を解説・バルク処理も
CakePHP3の1対多での連携を中間テーブルを使った多対多の連携に変更するときの手順
CakePHP3でデフォルトのソート条件を設定してユーザの選択肢たソート条件を有効にする方法
CakePHP3で Ajaxを使う方法の解説。3.6以降対応。Successとthenの両方を解説。
CakePHP3でパンくずの指定は HTMLヘルパーを使って指定する方法を解説
CakePHP3にOGPをfetch、asignを利用してテンプレートごとに指定する方法を解説
その他の「CakePHP3」に関する記事一覧
GoogleAdwords
GoogleAdwords
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
-
CakePHP4系でJSONレスポンスの処理ではwithStringBodyを使う。3との違い解説
responseの値を指定する方法は3系では「body」だが、4系では「withStringBody」になりる。加えてJSON形式なら「withType」で指定するなど4系では結構異なる処理がある。
-
-
CakePHP3のCakeDC/Usersのバリデーションのカスタマイズ方法解説
CakeDC謹製Usersプラグインの紹介。Usersのカスタマイズとして入力項目のバリデーションの変更を、プラグインのファイルは触らずオーバーライドにより実装する方法を解説する。
-
-
CakePHPで同一テーブル内の値を比較する条件でレコードを取得する方法
CakePHPの同一テーブルにある項目の値を比較し条件に合致するレコードを取得する方法を解説。[”項目名”=>”値”]ではなく[”項目名 = 項目名”]と書くところがポイント。
-
-
CakePHP4のCakeDC/Usersの Usersへの接続、バリデーションのカスタマイズ方法解説
CakeDC謹製Usersプラグインの紹介。CakePHP4で使う場合のUsersのカスタマイズとして入力項目のバリデーションの変更を、プラグインのファイルは触らずオーバーライドにより実装する方法を解説する。
-
-
CakePHP4系、CakePHP5系のexists()でカラムを指定して値の有無をチェックする方法解説
CakePHP4、5で指定したカラムに特定の値に該当のレコードの有無をチェックするにはexists()を使う。単純にカラムを指定する方法から複数条件をand、orで探すこともできる。
-
-
CakePHP3のCakeDC/Users、Authでログインなしでもアクセスを許可する設定
CakePHP3の Authコンポーネントや CakeDC/Usersプラグインなどを利用したユーザ管理・認証システムにおいて、ログインしていなくても見ることができるページの設定方法を解説。
-
-
CakePHP4、CakePHP5系の認証処理でログインの有無の確認、ユーザ情報の取得の方法
CakePHP4系、5系のログイン認証の可否のチェック、および、ログインユーザの情報を取得する方法のまとめ。複数の方法があるが手続きが微妙に異なるためまとめてみた。
-
-
Windows環境の XAMPPを利用して CakePHPの開発する際の注意点
WindowsベースにXAMPPで環境を構築しCakePHP4を利用したWebシステムを構築する際は、大文字と小文字の違いを意識する必要がある。LinuxベースのWebサーバに移動させたときに不具合で動作しないこともある。
-
-
CakePHP3でPHPExcelを使ってエクセルファイルを生成、出力する方法
CakePHP3でPHPExcelを利用してエクセルを編集、出力するサンプルソース+解説。PHPExcelのインストール方法の解説からファイル保存とダウンロードの方法なども解説。
-
-
CakePHP 2.3でOn Duplicate Key構文を実装
CakePHPで On Duplicate Key構文を Queryを利用して実装する方法をサンプルソース付きで解説します。