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CakePHP3、CakePHP4、CakePHP5のバージョンを指定してインストールする詳細な手順を解説

      2024/06/21

CakePHP3、CakePHP4、CakePHP5のバージョンを指定してインストールする方法

 

CakePHP3、CakePHP4のバージョンを指定してインストールする方法の解説

 
CakePHP3、CakePHP4のバージョンを指定してインストールする方法の解説です。
 
CakePHP3、CakePHP4のバージョンを指定してインストールする場合は、下記の様にバージョンを指定してインストールを行います。
(この記事は、CakePHP3の記事として書きましたが、CakePHP4、CakePHP5でも同様に動作することを確認しました。「CakePHP3」を「CakePHP4」「CakePHP5」と読み替えていただいて問題ありません。)
 

 
 

CakePHP3、CakePHP4、CakePHP5のバージョンを指定してインストールする必要がある場面

 
CakePHP3で会員管理システムの開発を行う機会がありました。
 
その際、CakePHP3で会員管理システムと言えば、CakeDCが提供するプラグイン「CakeDC/Usersプラグイン」がありますので、この「CakeDC/Usersプラグイン」を使って会員管理システムを構築しようと思いました。
 
ですが、「CakeDC/Usersプラグイン」は CakeDCが作っているとはいえ、CakePHP3のバージョンアップと同時にバージョンアップはしていきませんので、CakePHP3の最新版をインストールした場合は、「CakeDC/Usersプラグイン」が使えない、という状況になることが多々あります。
 
その場合、「CakeDC/Usersプラグイン」が最新バージョンに対応するまで待つという方法もありますが、一般的には「CakeDC/Usersプラグイン」が対応している CakePHP3のバージョンに合わせてインストールをする、という選択をするでしょう。
 
そんなわけで、CakePHP3のバージョンを指定してインストールする方法が必要になったわけです。
 
 
その他にも、本番で稼働しているサイトの開発環境を構築するため、本番と同じバージョンの CakePHP3をインストールする、という場合などにも必要になってくるでしょう。
 
 
ちなみに、現在の CakePHPのバージョンを調べる方法は下記に記事を書きましたので、併せて参考にしてください。
CakePHP2、CakePHP3、CakePHP4、CakePHP5のバージョンを調べる 2つの方法
 
 

CakePHP3、CakePHP4、CakePHP5のインストール手順

 
最初に CakePHP3、CakePHP4のバージョンを指定してインストールする方法を解説しましたが、CakePHP3、CakePHP4をインストールする方法について、改めて書いておきます。
 
CakePHP3公式サイト インストール
https://book.cakephp.org/3.0/ja/installation.html
 
CakePHP4公式サイト インストール
https://book.cakephp.org/4/ja/installation.html
 
CakePHP5公式サイト インストール
https://book.cakephp.org/5/ja/installation.html
 
 

Composerのインストール

 
CakePHP3、CakePHP4は、Composerを使ってインストールを行います。
そのため、Composerをインストールする必要があります。
 
Composerは、PHPのパッケージ管理システムで、ライブラリなどのパッケージをインストールする際に、コマンド一つで関連するパッケージも含めてインストールしてくれるシステムです。
 
 
Composerをインストールする方法については、下記のサイトなどが参考になるかと思います。
https://weblabo.oscasierra.net/php-composer-windows-install/
https://qiita.com/ozawan/items/caf6e7ddec7c6b31f01e
 
 

CakePHP3、CakePHP4を Composerを使ってインストール

 
前項でインストールした Composerを使って、CakePHP3、CakePHP4をインストールします。
 
インストールする際に使用するコマンドは、最初に解説した下記になります。
 

 
「[my_app_name]」は、作成するサイトのフォルダ名になります。
コマンドを実行したフォルダの中に「[my_app_name]」のフォルダ名でフォルダが作成され、その中に CakePHP3がインストールされます。
 
実行中に、下記の質問をされますので、通所は「Y」を入力しておきましょう。
 

 
 
インストールには数分程度かかりますが、待つだけでインストールが完了します。
 
 

動作確認

 
インストールが完了したら動作確認を行います。
 
不具合がある場合や、違うバージョンをインストールし直す場合などで、インストールした CakePHP3、CakePHP4を削除したい場合は、フォルダごと削除すれば OKです。
 
 

データベースの接続

 
Composerを使ってインストールするようになりましたので、CakePHP3、CakePHP4を使うために必要なのセットアップの大半は自動化されて、ほぼ何もせずに利用することができます。
 
一つだけ対応する必要がありますが、それはデータベースへの接続情報の設定です。
 
 
CakePHP3系のデータベースの設定情報は、
 /config/app.php
にあります。
この「app.php」の 220行目辺りからがデータベースの設定情報です。
 
CakePHP4系のデータベースの設定情報は、
 /config/app_local.php
にあります。
この「app_local.php」の 37行目辺りからがデータベースの設定情報です。
 
 
設定する内容は下記の情報で、設定する情報は CakePHP3でも CakePHP4でも違いはありません。
 

 
ちなみに、ポート番号の指定は、「port」に値を指定せずに、下記の様に「host」に指定してしまうことも可能です。
 

 
 

CakePHP3のシステム要件

 
最後に CakePHP3を利用するためのシステム要件も記載しておきます。
 

  • HTTP サーバー。例: Apache。mod_rewrite が推奨されますが、必須ではありません。
  • PHP 5.6.0 以上(PHP 7.1 も含む)
  • mbstring PHP 拡張
  • intl PHP 拡張
  • simplexml PHP 拡張

 
公式サイトにも書いてありますが、Webサーバは Apacheだけでなく、nginxや lighttpd、Microsoft IISでも動作します。
また、XAMPPでも動作します。
 
 
データベースは必須ではありませんが、使う場合は下記の条件を満たすものが求められます。
 

  • MySQL(5.1.10 以上)
  • PostgreSQL
  • Microsoft SQL Server(2008 以上)
  • SQLite 3

 
 

CakePHP4のシステム要件

 
最後に CakePHP4を利用するためのシステム要件も記載しておきます。
 

  • HTTP サーバー。例: Apache。mod_rewrite が推奨されますが、必須ではありません。
  • PHP 7.2 以上(PHP 8.1 も含む)
  • mbstring PHP 拡張
  • intl PHP 拡張
  • simplexml PHP 拡張
  • PDO PHP 拡張

 
公式サイトにも書いてありますが、Webサーバは Apacheだけでなく、nginxや lighttpd、Microsoft IISでも動作します。
また、XAMPPでも動作します。
 
 
データベースは必須ではありませんが、使う場合は下記の条件を満たすものが求められます。
 

  • MySQL(5.6 以上)
  • MariaDB(5.6 以上)
  • PostgreSQL(9.4 以上)
  • Microsoft SQL Server(2012 以上)
  • SQLite 3

 
「組み込みのドライバーは全て PDO を必要とします。」と言うことですので、「PDO PHP拡張モジュール」をインストールする必要があるようです。
 
 

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